チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「デッドプール」を観て、こんなおバカな作品に全身全霊で取り組めるメリケンってマジでステキだなと思った。

昨日は映画の日だったが、そんなのはお構いなしに、公開初日の「デッドプール」を観てきた。ファンには言わずと知れたマーベル・ヒーローらしいが、僕は映画でフランチャイズを追いかけているだけだから、そこまで馴染みのあるキャラでは無い。ヒーロー譚なのにおバカ・ムービーを自称する所以と、ライアン・レイノルズがいかに無双っぷりを発揮しているのかを知りたくて、IMAXで観る事にした。作品の筋は、デップーの実質的な初お披露目となる本作だけあって、その誕生する経緯を一味違う構成で描き、自らを醜い姿に変貌させた宿敵を探し出し、再び本来の姿で愛する女性の元へ帰るべく、デップーが破茶目茶なアクションを繰り広げて立ちはだかる奴らを血祭りに上げていく、という平たく言えば復讐譚である。随所に向こうのカルチャーを多用した笑いや下ネタを織り交ぜつつ、デップーが第四の壁を破って頻繁に観客とコミュニケーションを図ろうとする様子が痛快だった。おふざけに全力で取り組んでいるという作りての気概を強烈に感じた。ただし、向こうで大ヒットしたのは頷けるが、これが日本人の感性にどの程度フィットするのかは分からない、という印象は残った。とにかくこれまでのヒーローとは人物設定も作品の世界観も規格外で、早くも続編が待ち遠しいシリーズになった。ライアン・レイノルズはまた一段とスターとしてのレベルを押し上げてしまった様だ。それとなにげにヴィラン役のジーナ・カラーノのパワフルな演技が一際輝いていた。ときに最近、IMAX公開の大作には先着順で特典が付いてくるのだが、今回の特典は親指大のフィギュアだった。これが実に良い仕上がりで、早速汚部屋の片隅に並べておく事にした。昨日はついでに、「アメリカ・ワイルド」を観てきた。アメリカ各地の国立公園を冒険家が巡る40分程度のネイチャー作品で、IMAX3Dの真髄を堪能できるかの様な触れ込みだったが、目が肥えてしまったせいか、こちらは期待した程では無かった。こういう息を呑む様な大自然をありのままに再現しようと思ったら、8Kとかそれくらいの技術水準が要求されるのかも知れない。

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