チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ロストガール

ジェイク・スコット監督作「ロストガール」("Welcome to the Rileys" : 2010)[DVD]

娘を亡くし、妻とすれ違い、悲壮感を募らせた男が、出張先で出会った孤独なストリッパーの少女の世話を焼く事で、心を通わせていく様を描くドラマ作品。

 

インディアナポリスで配管機材の卸売業を営むダグは、妻ロイスと結婚生活30年を迎えるも、8年前に15歳の娘エミリーを交通事故で亡くした事が蟠りとなり、夫婦仲は冷え込んだままになっている。エミリーの死以来、ロイスは自宅から一歩も出られなくなり、薬に依存し、引き篭もって絵画に没頭する様になる。一方、ダグは行きつけのレストランの中年ウェイトレス、ヴィヴィアンと懇ろの関係を4年も続けている。

ある時、ダグは出張でニューオーリンズに行く事になり、ヴィヴィアンを誕生日の祝いを兼ねて誘う。ところがその直後、ダグはヴィヴィアンが心臓発作で急死した事を知らされる。悲しみに打ちひしがれるダグは、ヴィヴィアンの墓を訪ねた際にエミリーの墓に寄り、その隣に自分とロイスの名が彫られた墓がある事に気付く。ダグの指摘に対し、ロイスはそれが生前墓である事を明かすが、ダグは不快感を露わにする。その夜、ダグは寝室を抜け出し、ガレージで慟哭する。ロイスはその様子を覗き見て、ダグの異変を察知する。

間もなく、ダグはロイスを自宅に残して、ニューオーリンズへと発つ。ダグはニューオーリンズでの同業者との会合をぬけ出すと、気晴らしに一軒のストリップバーへ立ち寄る。そこに16歳のストリッパー、マロリーがサービスに現れ、ダグを誘惑し、性的サービスをする為に個室へ招こうとする。ダグはそれを拒むが、そこへ偶然にも同業者達が入ってきた為に、やむを得ずマロリーと共に個室へ身を隠す。ダグは、売春で生活費を稼ごうとするマロリーの誘いを拒むと、サービス料を手渡し、マロリーの素性について尋ねる。マロリーはダグが警察官だと誤解し、金を返してダグを追い出す。

その夜、ダグは立ち寄ったカフェで、勤務明けのマロリーと再会する。ダグは身分を明かして、マロリーの誤解を解く。マロリーは車を駐禁でレッカーされ、高額の罰金を科せられている事から、警察への敵意を露わにする。ダグは食事代を奢り、クラブでのサービス料を返すと、マロリーを車で自宅へ送り届ける。マロリーは出身がフロリダのパンハンドルだと明かす。

マロリーはストリッパーが集うアパートに住んでおり、大家に嫌がらせで電気を止められている事を明かすと、部屋の安全を確認する様にダグに頼む。ダグは長らく掃除や手入れがされていない、雑然としたマロリーの部屋で一夜を明かす。マロリーは人の良いダグに心を許し始める。

ダグはしばらくの間、マロリーの元に留まる事を決めると、ロイスに連絡し、帰宅しない旨を伝える。ロイスはダグとヴィヴィアンとの関係を察知していた事を明かすも、自らの責任に触れ、電話を切る。ダグは会社を同業者に売る事を決断し、手筈を整えると、掃除道具一式を買ってマロリーの家に戻る。ダグは電気を復旧させると、手際良く部屋の掃除を始める。

ロイスはダグを追ってニューオーリンズに赴く事を決意すると、身支度を終え、ガレージに赴く。ロイスは車のトランクに、ダグがヴィヴィアンに贈るつもりだったスーツケースを見つける。ロイスは久方ぶりの車の操作に躓き、ガレージから発進する事無く、一日をふいにする。一方、ダグはマロリーに一日100ドルで自分を泊める様に提案し、その日から2人の奇妙な同居生活が始まる。ダグはマロリーの送迎と留守番を担う。その最中、ダグはマロリーの金の扱いが拙い事に気付き、大切に管理する様に諭す。

翌日、ロイスは改めて出発の準備を整えると、車に乗り込み、数年ぶりに家の外に出る。ロイスは断薬の影響もあり、運転に四苦八苦しながらも、一路、ニューオーリンズを目指す。その夜、マロリーは売春目的で入ったモーテルで客に有り金900ドルを盗まれ、ダグに連絡する。駆け付けたダグは、大金を持ち歩いている理由を尋ね、マロリーは口座を持っていない事を明かす。他人に馬鹿にされる事を何より嫌うマロリーは、ダグの言い草に気分を害し、激しく反発する。マロリーはいつもヘマばかりで、何をしようにも同じ事の繰り返しだと嘆く。ダグはマロリーを励まし、アパートに連れ帰る。

翌日、ダグはマロリーを半ば強引にコインランドリーへ連れ出そうとするが、マロリーは反発する。ダグはマロリーの口の聞き方に辟易し、教養の無い女だと思われぬ様に隠すべきだと諭し、Fワードを口にしたら罰金を科す事を決める。マロリーはそれを受け入れる。

その後、ダグはロイスからニューオーリンズに来たとの連絡を受け、迎えに行く。ダグはロイスが自分から外に出られた事に甚く喜ぶと、会わせたい人がいると伝え、マロリーのアパートへ連れて行き、出勤直前のマロリーに紹介する。ロイスはダグがストリッパーの少女の家に滞在している事を知ると、正気を失ったと疑い、当惑して逃げ出そうとする。ダグは説得を試みるが、ロイスが聞く耳を持たない事を知り、匙を投げる。

その夜、ダグは落ち着きを取り戻したロイスと話し合い、マロリーに頼れる人がいない為に世話をしてやっているのだと明かす。ロイスは、ダグがマロリーをエミリーの身代わりにしているのだと指摘し、自分との生活をどうするつもりなのか問い質す。ダグは会社を売る事を明かすと、契約を結ぶ為にホテルへ向かう。ロイスは自分からはダグの元を去らないと決め、マロリーの部屋でダグの帰りを待つ。ロイスは仕事から戻ったマロリーと共に食事に出かける。ロイスは娘を事故で亡くした事を明かし、マロリーもまた幼い頃に母を車の事故で亡くした事を明かす。

その後、帰宅したダグは、マロリーが部屋を空けている間に、ロイスと長らくぶりにセックスをする。深夜、2人が眠っているところへ、マロリーが帰宅するや否や、トイレに駆け込む。ロイスはマロリーの性器に問題が生じている事を知ると、適切に対処し、事なきを得る。その後、ロイスはマロリーに相応しい下着を選ぶ為に付き添う。その際、ロイスは、恋人の車に乗っているエミリーを見つけ、追いかけてしまったが為に、エミリー達の乗った車がトラックと衝突し、炎上した事を明かし、自分の責任だと悔恨する。マロリーは、ダグがニューオーリンズに留まるのは、エミリーの件でロイスを責め、捨てようと考えているのでは無いかと考え、それをダグに問い質し、夫婦で話し合う様に促す。

その夜、ロイスは、治癒しない内から仕事に行こうとするマロリーを制止し、売春を辞める様に諭す。マロリーはロイスが母親の様に説教する事に憤慨し、ロイスに口汚く罵る。ロイスは思わず、マロリーに手を上げてしまい、マロリーは激昂する。ダグはマロリーを宥めようとするが、マロリーは部屋を飛び出す。

ロイスは列車とバスを乗り継いでインディアナポリスに帰る意向をダグに伝え、準備を始める。ダグはマロリーの勤務するクラブに赴くも、酒類管理法違反で営業停止している事を知る。その夜、ダグはマロリーが客とトラブルを起こした末に、逮捕されたとの連絡を受け、保釈の手続きを行い、マロリーを釈放させる。ダグ達はマロリーを車に乗せて帰路に就くが、その途中でマロリーは、自分は娘では無いと言い放ち、2人の前から姿を消す。

その後、マロリーはアパートに戻る事は無く、ダグ達はニューオーリンズを離れる事を決意する。ダグはマロリーに生活費とヴィヴィアンに贈る予定だったスーツケースを残して、インディアナポリスの自宅に戻る。

それから二週間後、ダグはマロリーから連絡を受ける。マロリーはヒューストンからベガスへ発とうとしている事を明かす。ダグはいつでもここで待っており、相談があれば自分やロイスが応じると伝える。2人は互いに禁煙した事を明かし、ダグは人は変われるのだと諭す。マロリーはスーツケースを携え、ベガス行きのバスに乗る。

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