チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

キッズ・オールライト

リサ・チョロデンコ監督作「キッズ・オールライト」("The Kids Are All Right" : 2010)[DVD]

レズビアンカップルが精子提供を受けて出産した子供達が、生物学上の父親と会った事をきっかけに、家族に訪れる変化の行く末を描くコメディ・ドラマ作品。

 

レズビアンカップルのニックとジュールスは、かつて同一の精子提供を受け、ニックがジョニを、ジュールスがレイザーを出産し、4人でロサンゼルスの住宅街で暮らしている。産婦人科医のニックは一家の稼ぎ手でありながら、完璧主義者なところが玉に瑕である。ジュールスはかつて建築を専攻しながらも、出産の前に仕事を辞めて以来、定職を持たずにいたが、新たに景観デザインの仕事を始めるべく、トラックを購入する。18歳のジョニは高校で優れた成績を納め、大学への進学が決まっており、実家を離れる日を目前に控えている。15歳のレイザーは不良の親友クレイとの付き合いを通じて、その影響を受け始めており、ニックとジュールスはレイザーの身を案じる。

レイザーは、生物学上の父親である精子提供者と会う事を希望し、その意向をジョニに打診する。ジョニは進学目前で面倒を抱える事に難色を示すが、密かに精子バンクに問い合わせ、提供者と連絡を図ろうとする。精子提供者のポールは、有機野菜の菜園を保有し、そこで採れた野菜を使ったレストランを経営しており、セックスフレンドのタニアと交際しながらも、独身で気ままな暮らしを送っている。そんな折、ポールは精子バンクから被提供者の子供が連絡を希望している事を知り、承諾する。ポールは早速ジョニに連絡し、型に嵌まらぬ家族の様子について聞くと、ジョニ、レイザーを食事に誘う。

後日、ジョニとレイザーはポールの店を訪ね、ポールと初対面を果たすと、戸惑いながらも互いを紹介し、近況について語り合う。ジョニはポールの人の良さに親しみを抱く一方、レイザーはポールが自分本位な人間だという印象を抱く。

翌日、レイザーはクレイを自宅に招くが、その際にレイザーが両親の寝室を漁り、ゲイのAVを見つけ、二人は興味本位でそれを鑑賞する。そこへ帰宅したジュールスが、その様子を目の当たりにする。その後、ジュールスはニックと共に、レイザーがクレイとゲイの関係なのか確認すべく、隠し事があるなら話す様にと促す。レイザーは誤解して、ジョニと一緒にポールと会った事を打ち明ける。ニックは自分達に相談も無しに会った事を咎めるが、ジョニはまた会いたいと希望する。

ニックとジュールスは、やむを得ずポールを自宅に招いて会食する事を決めるも、知的に愛想良く振る舞う事で、一度きりで幕引きを図ろうと企てる。後日、ポールは手土産にニックの愛飲するワインを持参して会食にやってくる。ポールは大学を中退して今の道に進み、成功した事や、店に専念している為に独身でいる事を明かす。ニックとジュールスは二人の馴れ初めを語り聞かせ、話に花を咲かせる。ジュールスは新たに景観デザインの仕事を始めようとしている事を明かす。ポールは買ったばかりの家の裏庭が荒れている事を明かし、ジュールスに整備を依頼する。ジュールスはそれを快諾する。その後、ニックは幕引きを図るはずが、関係を継続しようとするジュールスを非難すると共に、ポールが自惚れ屋だと指摘し、嫌悪感を示す。

後日、ジュールスは準備を整え、ポールの家に赴くと、庭の様子を確認し、デザインのコンセプトを提案する。その後、レイザーはクレイと共にポールと会う。その際、クレイが無茶をして怪我をする。ポールはクレイがイカれており、言動が気に入らないと嫌悪感を示す。レイザーはポールに精子を提供した理由を尋ねる。ポールは子供が欲しくてもできない人の為に、役に立ちたいと思ったのだと答える。

ジュールスはポールの自宅に通い、庭造りに励む。その様子を見て、ポールはジュールスには才能があると評価する。日頃、何かにつけニックに批判されがちなジュールスは、ポールに好意を寄せ、二人は成り行きでキスをする。ニックはジュールスの入れ込みように不安を抱き、作業の進捗を詮索する。

ジョニはポールの菜園を訪ね、手伝いを行う。ジョニはニックがいつまでも自分を子供扱いする事への不満を吐露するが、ポールは自分の力で状況を変えるべきだと諭す。一方、レイザーはクレイが野良犬に酷い仕打ちをしようとした事を非難し、クレイに殴られ、喧嘩別れする。ジョニはポールにバイクで自宅まで送ってもらう。ニックは子供達がバイクに乗る事を固く禁じており、ジョニを咎めるが、ジョニは尚も子供扱いされる事に反発する。ポールは決まり事を緩めれば衝突も減るとニックに助言する。ニックは独身で子育ての経験も無いポールに意見された事に憤慨し、ポールを詰る。

翌日、ジュールスはニックの件を詫びると共に、キスの誤解を解くつもりが、衝動に駆られるまま、ポールとセックスしてしまう。一方、ニックはポールへの不信感と、ジュールスや子供達がポールに親しげにする事への不満を募らせ、家族が奪われそうだとジュールスに訴える。ニックは家族を養っているのが自分だと主張し、逆にジュールスは自分が仕事に出るのを嫌がったのはニックだと反論する。二人の関係が険悪になる一方で、ジュールスはポールとのセックスを続け、より親密な関係になっていく。

ニックは、自分がポールを拒絶したせいで、家族が気不味くなった事を詫びると、状況を改善すべく、ポールの家を皆で訪ね、会食する事を提案する。翌日、ジュールスは家族を顧み、関係を終わらせる意向をポールに伝えるが、再びセックスしてしまう。ジュールスは自分を責めるが、ポールはジュールスに夢中だと打ち明ける。その後、ポールは家族を持ちたい意向をタニヤに伝え、一方的に関係を終わらせる。

ニックとジュールスは子供達を連れてポールの家を訪ね、会食を楽しむ。ニックは音楽の趣味がポールと共通している事を知り、ポールを見直す。それも束の間、ニックはバスルームの排水口にジュールスの毛髪を見つけると、不信感を抱き、更に寝室に忍び込んで、ジュールスがポールと肉体関係を結んだ事を確信する。ニックはショックを受けながらも、会食をやり過ごす。

帰宅した後、ニックはジュールスに関係の有無を問い質す。ジュールスはそれを認め、ニックが遠くに感じられ、誰かに認めて欲しかったのだと弁解する。ニックは自分に非があるかの様なジュールスの言い分に憤慨する。二人のやり取りを子供達に聞かれてしまい、ジュールスは関係が終わり、済んだ事だと弁明するが、子供達からは責められ、またニックから寝室を追い出され、ジュールスは疎外感を味わう。

翌日、ニックはジュールスと口を聞こうとせず、家族は険悪な雰囲気に包まれる。ジョニは電話でポールを激しく非難する。ポールは説明の機会を求めるが、ジョニは連絡を絶つ。ポールはジュールスに連絡し、自分が子供達の父親になり、ジュールスと一緒になる事を希望するが、ジュールスはそれを一蹴する。

その夜、ジョニは友人と共に訪れたパーティで泥酔し、帰宅する。ニックは酒酔いで運転した事を叱るが、ジョニはニックの希望通りに高い成績を納め、大学進学を決めたのだと説き、開き直る。ジュールスがニックへの態度を咎めると、ジョニはポールとの関係を論ってジュールスを非難する。

翌日、ジョニは出発を翌日に控え、準備を済ませる。その夜、一家は4人揃っての最後の夕食を囲む。そこへポールがやってきて、ジョニが対応する。ポールはジョニと出発前に話をする為にやってきた事を明かし、謝意と後悔を示すと、いつか信用を取り戻し、再び会う事を希望する。ジョニはもっと良い人だと思っていたと告げ、失意を表す。ニックはポールを侵入者だと詰り、自分で家族を作る様に告げ、追い返す。ポールは窓越しにレイザーに目配せするが、レイザーはそれを無視する。その後、ジュールスはニックと子供達の前で、結婚の大変さと自分の犯した過ち、そして悔悟の気持ちを真摯に説き、皆に許しを請う。ニックは涙を流す。

翌朝、一家はジョニを大学へ送り、寮に荷物を搬入する。ジョニは皆と抱き合い、互いに涙ながらに別れを告げる。3人はジョニを残し、帰路に就く。レイザーは年だから別れてはいけないと告げ、ニックとジュールスを冷やかす。ニックとジュールスは、再び絆を結び直す。

f:id:horohhoo:20160619122629j:plain

f:id:horohhoo:20160619122636j:plain

f:id:horohhoo:20160619122644j:plain

f:id:horohhoo:20160619122648j:plain

f:id:horohhoo:20160619122652j:plain

f:id:horohhoo:20160619122655j:plain

f:id:horohhoo:20160619122659j:plain

f:id:horohhoo:20160619122703j:plain

f:id:horohhoo:20160619122706j:plain

f:id:horohhoo:20160619122709j:plain

f:id:horohhoo:20160619122713j:plain

f:id:horohhoo:20160619122717j:plain

f:id:horohhoo:20160619122720j:plain