チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

雪虫地獄が憂鬱で仕方ないのだがこんな事で悩んでいるのはヨソモノの私だけかも知れない。

割りと暖かい日が続いているせいか、昨日の昼下がりも雪虫がハンパなく発生していた。手で払ってどうにかなるというレベルでは無く、夥しい雪虫の中に私が突き進んでいくという感じだ。彼奴らは服に張り付き、買い物袋に侵入し、穴という穴に入ってくる。そして昨日は不覚にも目の中に突撃され、私は思わず仰け反り、小さく悲鳴を上げてしまった。その瞬間のちょっと冷たいあの感じを思い出すと今でもゾッとする。どうにかして取り除こうとするも、出先だから目がどういう状況になっているのか分からず、あれやこれやと苦慮していたら若干収まったので、涙で押し流されたのだと判断して帰路に就いた。帰宅して鏡で確認すると、なんと目頭に小さく丸まった雪虫の死骸がまだ留まっている事が判明し、私はそのグロさに再び仰け反り、今度は大きな奇声を発してしまった。明日まではこの暖かさが続くと予想されているから、雪虫地獄も続くのかも知れない。憂鬱だ。しかし、世界に目を転じれば、例えばイナゴの大量発生だとか、雪虫とは比べ物にならないレベルの虫に拠る脅威が存在するのだし、風物詩とも称される雪虫程度でいちいち喚いている私は甘ちゃんという事なのだろう。