チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

デッド・ノート

ブライアン・オマリー監督作「デッド・ノート」("Let Us Prey" : 2014)[DVD]

ある夜、警察署に現れた謎の男が、その場に居合わせた警察官と犯罪者達の心を惑わす事で、彼らの秘密や本性を暴き、目的を達していく様を描くホラー作品。

 

夕暮れ時のスコットランド。荒波の中から、謎の男が夥しいカラスの群れを引き連れて出現し、海岸に上陸する。男はその足で海から程近い小さな町インヴェリーへ向かう。新たにインヴェリーの警察署に赴任する事になった巡査ヘギーは、少女の頃に監禁され、性的虐待を受けた陰鬱な経験がトラウマとなり、未だに悪夢に苛まれている。

勤務初日、夜7時に目覚めたヘギーは、枕元にカラスの羽根を見つける。ヘギーは署に向かう途中、不良少年シーザーが酒酔い運転の末に謎の男を轢く現場に遭遇する。ヘッドライトに血痕が残っているにも関わらず、男は忽然と姿を消す。ヘギーはシーザーを逮捕し、署に連行すると、巡査部長マクレディに着任の挨拶を交わしてシーザーを引き渡す。ヘギーは巡回中のマンディとワーノックの二人組に、被害者の男の捜索を無線で依頼する。二人は車内でのセックスを切り上げ、捜索に向かう。マクレディはシーザーを地下の留置場に勾留すると、妻に対する常習的な虐待で勾留されているベズウィックを紹介する。程なく、マンディとワーノックが頭部を負傷した謎の男を連行する。男はヘギー達の問いかけに反応しない事から、マクレディは医者を呼ぶ様に命じる。男はヘギーに関心を示す。

21過ぎ、医師ヒュームが駆け付ける。ヒュームは男の手当を行うと、身元が分かるまで男を署に留置する様に勧める。ヘギーは男の唯一の所持品が、名前や記号を書き連ねた古いメモ帳だけである事を明かし、その偏執的な有様から真意を測りかねる。一同が小さな町なのに見かけない男だと話していたところ、男は突然、陰気な町だと口にする。その瞬間、ヒュームはビジョンを見せられ、男が自らの秘密を知っていると悟り、ハサミで襲いかかる。ヘギー達はヒュームを取り押さえ、留置所に勾留する。

指紋照合の末、男が20年前に死んだ人物と一致する。マクレディはそれを信用せず、男から事情聴取を始める。男はヒュームを襲った理由は真夜中が迫っているからだと説くと、罪は血で償われるという旨の聖書の一節を挙げる。マクレディは男の問いかけに対し、突然血相を変え、ヘギーに男を勾留する様に命じて聴取を打ち切る。ヘギーはマンディと共に男を留置場に連行する。マンディは男に手を触れられた途端、過去にワーノックと共謀して、尋問中の容疑者をなぶり殺しにした時のビジョンを見せられ、当惑する。

ヒュームの妻と連絡が取れない事から、マクレディはマンディとワーノックに事情を伝えに向かわせる。マクレディは男の身元を突き止める意向を示し、ヘギーに留守番を命じる。マクレディはヘギーの反抗的な態度を咎め、パトカーで出かける。道中、マクレディは男の幻覚に惑わされながらも、夜道を直走る。

ヘギーは男のメモ帳に触れるや否や、監禁されていた時のビジョンを見る。ヘギーはメモ帳に記された幾つかの名前をデータベースで照合し、彼らが全て死亡している事を知る。一方、男はベズウィックの暴行について論い、それが怒りの暴走だと説くと、誰に対して怒り、憎んでいるのか、ベズウィックに問い質す。ベズウィックは妻こそが唯一自らを愛してくれる存在であり、憎んでいるのはシーザーの様な不良達だと気付く。その途端、ベズウィックは男に唆され、檻に向かって頭を強打し始める。シーザーの鳴らしたベルでヘギーが駆け付け、檻を開けると、ベズウィックはその場に倒れ込む。ヒュームが診察を申し出た為、ヘギーは一旦ヒュームを解放するが、ベズウィックは間もなく息絶える。他方、ワーノックとマンディは、灯りが消え、ドアが開いた状態のヒューム家の屋内で、ヒュームの妻と子供達の惨殺死体を発見する。マクレディは帰宅すると、死体の処分を始める。彼こそ町で相次ぐ失踪事件の犯人であり、狂信的な猟奇殺人犯だったのである。

男は長く暗い夜になると告げ、シーザーがその中心だと説く。ヘギーはヒュームと共にベズウィックの死体を担ぎ出す。そこにワーノック達から無線で連絡が入り、ヒュームが家族全員を惨殺したと報せる。ヘギーはヒュームを制圧するが、その際にヒュームの蛮行に関するビジョンを見せられる。ヘギーはヒュームを再び勾留する。男はここにいるのが罪を償う為に集められた悪魔達だと説くと、ヘギーに何をしたのか尋ねる。ヘギーは生き残ったのだと告げるが、男は進化したのだと説く。ヘギーは男の口笛を聞いて、監禁から脱走した時の事がフラッシュバックし、激しく動揺する。

ヘギーはマクレディに連絡し、ヒュームの件を報せると共に、男への危惧を伝える。男は、自らの罪に頬かむりするシーザーにチャンスを与える意向を示し、シーザーが町に来る途中で轢き逃げした少女がまだ生きており、今なら救えると説く。程なく、マンディとワーノックが戻り、ヒュームを尋問すべく、留置場から出す。男は救済では無く、天罰だと説く。

ヒュームは尋問に対し、人間の避けられぬ死という問題について医師として無力さを覚えた為に、魂がある場所を見つけて保存する事で、不死を実現する為の解決策を見出したかったのだと説き、自らの殺人について弁解する。義憤に駆られたワーノックは、男にビジョンを見せられ、取り憑かれた様に、ヒュームの顔をテーブルの足に突き刺して殺す。マンディは口裏を合わせる事を提案するが、ヘギーは殺人だと咎める。マンディとワーノックはそれが正義だと主張すると、ヘギーがヒュームを制圧した際に殴った事を論い、陰鬱な過去に由来する暴力志向があるのでは無いかと問い質し、共謀を強いる。

その時、シーザーがヘギーを呼び、少女を轢いた件を告白する。男は少女が既に死んだ事を明かす。ヘギーは男に何者なのか問い質す。男はヘギーが監禁から脱出する際にチャンスを与えた事を思い出させると、マンディ達がヘギーの殺害を企てている事を明かし、自分だけが味方だと説く。

マンディ達の様子を覗いに向かったヘギーは、二人に襲われ、窮地に陥る。そこへ、上半身に有刺鉄線を巻きつけ、ショットガンを携えたマクレディが、狂気の本性を露わにして現れる。マクレディは有無を言わさずワーノックを射殺すると、自らの信仰が本当の趣味を隠す為の仮面の一種だと告白し、聖書の一節を引用する事で、自らの行為を正当化する。ヘギーとマンディは留置場に逃げ込む。ワーノックは破壊槌でドアを破り、留置場に迫る。ヘギーは男に助けを求める。男は、友人から人間には罪が付き物であり、ただ見守れと言われた事に反発し、故郷を追放された身である事を明かすと、地上で善行を行う意向を示す。

マクレディは署内の電源を落とした後、ガソリンを流し込んで火攻めにする。男はヘギーが生き残りでは無く、狩人だと説く。ヘギーは男とシーザーを解放し、脱出を図るが、男は留置場に留まる。マクレディはヘギー達を待ち伏せし、逃げ損なったマンディとシーザーを惨殺する。ヘギーは銃撃を受けながらも、マクレディにガソリンを浴びせて焼いた後、破壊槌で顔を潰してマクレディを殺し、外へ脱出する。そこへ、男が焼けるのを免れたメモ帳を持って現れ、間もなく0時を迎える。

男は真夜中に悪人がその罪の代償を払い、彼らの魂を集めるのが自らの役割だと明かすと、死んだ六人のそれぞれの罪を列挙した後、メモ帳に記された彼らの名前を線で消す。その途端、六人の死体が黒く禍々しい物体に覆われる。男はヘギーを長らく見守ってきた事を明かすと、あらゆる悪人の魂を渡す事でヘギーは復讐し、自らは魂を焼くという取引を持ちかける。男はヘギー無しでは凍えそうだと訴え、その愛を示す。ヘギーは天国に地獄を永遠にと告げ、取引に応じる意向を示す。二人は燃え盛る署の前でキスをする。

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