チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マックス

ボアズ・イェーキン監督作「マックス」("Max" : 2015)[BD]

戦死した兄のパートナーとして偵察任務に就いていた軍用犬を引き取り、飼う事になった少年が、兄の死の背後に潜む犯罪を察知し、犬と共に真実を探る為に奔走する様を描くアドベンチャー・ドラマ作品。

 

2014年、アフガニスタンカンダハール州。海兵隊員の伍長カイルは、自らが訓練から携わった有能な軍用犬マックスと共に、部隊の先陣を切って偵察を務める。マックスは村の民家の地下に隠された、タリバンに売る為の旧ソ連製の大量の武器を発見し、大きな功績を上げる。ところが程なくして、カイルの部隊は上官から報告書と発見時の写真とでの武器の数に食い違いがある事を指摘され、虚偽報告の疑いで全員が聴取される。カイルは友人の軍曹タイラーが不正に関与していると悟ると、任務中にタイラーに不正について問い質し、非難する。その最中、カイル達の部隊は敵の待ち伏せに遭い、爆発と銃撃に晒される。カイルはマックスを助けに向かうが、タイラーはカイルを見殺しにする。

テキサス州アンジェリーナ郡。カイルの弟ジャスティンは、傷痍退役軍人で貸倉庫を営む父レイと母パメラと共に暮らしている。夏休みを迎えたカイルは、テレビゲームに没頭する傍ら、ゲームの違法コピーで小遣い稼ぎを企てる。レイはカイルに倉庫の掃除のバイトを命じるが、反抗期のカイルはレイの仕事に対して悪態をつく。そんな折、軍からメッセンジャーが来訪し、一家にカイルの戦死を伝える。

間もなく、カイルの葬儀が行われる。その最中、軍用犬養成所の指導教官の軍曹レイエスがマックスを連れてやってくる。マックスはカイルの棺に駆け寄ると、その場に座り込む。葬儀が終わってもマックスはその場から頑なに離れようとせず、連れて帰ろうとするレイエスに抵抗する。ところがマックスはジャスティンには即座に懐いた為、ジャスティンが車まで誘導する事で、マックスは施設に帰る。

ジャスティンはカイルの死に打ちひしがれ、ゲームに没頭する。レイはそんなジャスティンに大人の責任について説くが、ジャスティンはカイルがレイに認めてもらいたくて入隊したのだと詰る。その矢先に一家は、マックスがPTSDを発症し、銃声や爆発音に対してパニックを起こして危険な為、安楽死させる運びとなった事を施設から伝えられる。一家は施設を訪ね、マックスの引き取りを申し出る。レイはマックスを庭に鎖で繋ぐと、ジャスティンに世話を命じる。ジャスティンは昼夜を問わずに吠え続ける為、ジャスティンは朝までマックスに寄り添って眠る。

翌日、ジャスティンは愛用のマウンテンバイクに乗って、友達が集うバイクパークを訪ねる。親友チューイはいとこで男勝りな性格のカルメンをジャスティンに紹介する。犬に詳しいカルメンは、マックスの特徴を聞いてそれがベルジアン・マリノア種だと指摘する。ジャスティンはカルメンを自宅に招き、しつけのコツを教わると、マックスを鎖から外して同伴できるまでに手懐ける。パメラはカルメンを夕食に誘う。カルメンは兄が野犬の保護と調教をしており、それ故に犬に詳しい事を明かす。食事の最中、タイラーがカイルへの悔みの挨拶にやってくる。タイラーは負傷した為に除隊した事を明かす。レイはタイラーを庭に招いてマックスに対面させるが、マックスはタイラーを見るなり、吠えまくって襲いかかろうとし、ジャスティンとカルメンがそれを制止する。ジャスティンはマックスが吠えた理由を訝る。カルメンは犬には人の性格を見抜く力があるのだと説く。

翌日、ジャスティンはマックスを連れてバイクパークを訪ねる。ジャスティンは険しいオフロードで巧みな走りっぷりをカルメン達に披露する。帰宅後、マックスはレイが用意した檻に入る事を余儀なくされる。独立記念日を迎え、街ではパレードが催され、ジャスティン達も参加する。その夜、ジャスティンは打ち上がる花火を見て、マックスの身を案じて帰宅すると、檻の中で興奮するマックスに寄り添い、落ち着かせる。

程なく、レイはタイラーを、その境遇を案じて社員として雇う。レイはタイラーにカイルの最期について尋ねる。タイラーは事実と違え、偵察中に爆発と銃撃に見舞われ、マックスが興奮し、駆け寄っていったカイルを襲い、その際に銃が暴発したのが死の原因であり、自らはマックスを撃とうとしたが止められたのだと伝える。

その夜、レイは帰宅するや否や、マックスを檻から連れ出そうとするが、マックスが抵抗する為に銃を突きつける。そこへジャスティンが駆け付けると、レイはカイルがマックスに襲われて死んだ事を明かす。ジャスティンはカイルが信用できない犬に仲間の命を預けたりしないと主張する。レイは矛を収めるも、一度でも問題を起こせばマックスを処分すると言い渡す。

翌日、ジャスティンは養成所にレイエスを訪ねると、タイラーが目撃したという、マックスがカイルを襲った可能性について尋ねる。レイエスはマックスが稀に見る優秀な軍用犬だった事を明かすと、タイラーの記録を照会し、除隊した理由が追放になっている事を知り、調査する意向を示す。レイエスはジャスティンにマックスの訓練に関する機密の資料を収めたディスクを提供する。ジャスティンはその足でチューイの家を訪ね、カルメンと一緒にその資料を観る。それにはカイルが養成所に来たばかりのマックスと訓練を重ね、無二の相棒として絆を深めていくビデオが収められており、ジャスティンはタイラーが嘘をついていると確信する。その矢先に、チューイの親戚で犯罪を生業としているエミリオがやってくる。エミリオはかつてカイルを仲間に誘ったが断られた事を明かすと、ジャスティンに違法ゲームの取引を強要する。ジャスティンはエミリオがタイラーと連絡を取り合っている事から二人が仲間だと悟る。ジャスティンはエミリオから前払いで現金を受け取ると、その匂いをマックスに嗅がせ、エミリオが車で向かった場所を捜索させる。

ジャスティンはマックスに導かれ、人気の無い山中の林道に辿り着く。その傍で、タイラーは軍から横領した銃火器を、エミリオの手配したメキシコ人ギャングに売り飛ばすべく、品定めさせる。その最中、タイラーの仲間で保安官代理のスタックが連れた番犬二匹が、マックスの気配を察知する。スタックは二匹を捜索に駆り出す。マックスが二匹の相手をし、その隙にジャスティンは逃走を図るが、転倒した拍子に自転車が壊れてしまい、やむを得ずその場に乗り捨てる。

ジャスティンは負傷したマックスを連れて、ヒッチハイクで動物病院に辿り着くと、全財産をマックスの治療に当てる。マックスを連れて帰宅したジャスティンは、先回りして訪れていたタイラーとスタックと対面する。スタックは飼い犬が襲われ、自らもまた噛まれたと主張すると共に、壊れたジャスティンの自転車を証拠として突き付け、犬を処分すれば罪に問わないとレイ達に提案する。タイラーはジャスティンを部屋に連れ込んで二人きりにすると、取引の相手が極悪人であり、余計な事を喋って失敗すれば両親に危害が及ぶと脅迫し、流れに身を任せる様に促す。ジャスティンは抗しきれず、マックスは殺処分の為に施設に送致される。

タイラーはレイに倉庫を友人に使わせていると欺き、取引用の武器を隠す。一方、ジャスティンはレイエスから連絡を受け、タイラーが不正行為が原因で除隊になった事を知るが、タイラーへの関与を拒み、失意に暮れる。その夜、マックスは檻に入れられる直前で、職員を振り切って施設から逃走する。レイはタイラー達の話が腑に落ちず、ジャスティンに真実を話す様に請う。ジャスティンは自分が英雄では無く、流されて生きているのだと吐露する。レイは自らが軍曹になって初めて就いた任務について述懐し、戦地で自分を撃ったのは味方の兵士だったにも関わらず、帰国後に名誉の負傷と讃えられた事、本当の事を仲間に話したらがっかりされ、人が真実では無く、英雄を求めているのだと知って以来、英雄を演じようと決めた事、カイルに真実を伝えたかったが、敬われていた為に言えず仕舞いだった事を明かすと、英雄はどう思われようと真実を語る者だと説き、タイラーが嘘を付いているのか否かを問い質す。しかし、ジャスティンは話す事を拒む。レイはその足で倉庫に向かい、荷物を搬出するタイラー、スタックと遭遇する。レイは貸主として中身の確認を要求する。そこへエミリオが現れ、レイは銃を突き付けられ、誘拐される。タイラーは取引が済み次第、レイをエミリオの仲間に引き渡し、メキシコへ送ろうと企てる。

パメラはレイからありもしない狩猟小屋に泊まると連絡を受けた事をジャスティンに伝える。そこへマックスが戻ってくる。ジャスティンはマックスを連れてチューイの家を訪ね、自転車を借りようとするが、チューイとカルメンも同行を求める。ジャスティン達は狩猟小屋に着想を得て、倉庫に訪れ、そこでレイのホルスターを発見する。三人はマックスにその匂いでレイを追跡させる。

三人は山中の空き地でレイのトラックを発見する。三人はマックスの後を追って、森を抜け、川を超えると、その先の崖下に取引相手を待つタイラー達を見つける。ジャスティンはカルメンを警察を呼びに行かせる。カルメンはジャスティンにキスをして、その場を後にする。その直後に、チューイの携帯が鳴り、二人の存在がタイラー達に察知される。スタックは直ちに番犬を放ち、タイラーとエミリオが捜索に向かう。マックスは番犬を誘き寄せ、闘争の末に川に突き落とす。ジャスティンはエミリオを崖から突き落としてチューイの窮地を救う。レイはスタックの不意を突いてトラックから脱出し、銃を奪取する。そこへマックスが駆け付け、レイを背後から襲おうとするスタックを撃退し、間もなくジャスティンも合流する。ジャスティンは足が不自由なレイを守る為にタイラーを誘き寄せようと企てるが、その途中でマックスと逸れる。レイはスタックの運転するトラックを銃撃し、崖下に転落させる。トラックの爆発が車内の弾薬に引火し、暴発を招くと、その衝撃でジャスティンが差し掛かった崖の上の鉄道橋が断裂する。タイラーはジャスティンを橋の裂け目に追い詰める。そこへマックスが駆け付け、タイラーを道連れにして直下の川に転落する。程なく、カルメンが警察を連れてやってくる。

後日、ジャスティンは軽傷を負ったマックスと共にカイルの墓を訪ねると、マックスを遺してくれた事への感謝と親愛を伝え、敬礼する。カルメンはジャスティンのガールフレンドになる。レイはマックスが家の中で暮らす事を認め、家族の絆はより深まる。

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