チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方

クレイグ・ジョンソン監督作「スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方」("The Skeleton Twins" : 2014)[DVD]

10年間疎遠だった双子の姉弟が、奇遇にも同じ日に自殺を企てた後で再会する事になり、互いの苦悩を共有し、時に激しく衝突しながらも、支え合って生きていく様を描くコメディ・ドラマ作品。

 

ロサンゼルスでバイトをしながら細々と俳優業を営むゲイのマイロは、失恋に絶望して、アパートの浴槽で手首を切って自殺を図る。マイロの双子の姉マギーは、ニューヨークのナイアックで歯科衛生士を営みながら夫ランスと暮らしていたが、自らの不貞行為に苦悩を募らせ、奇遇にもマイロと同じ日に睡眠薬を飲んで自殺を図ろうとする。その矢先に、ロサンゼルスの病院から連絡があり、マギーはマイロが自殺未遂を図って救急搬送された事を知る。マギーは直ちにマイロが入院している病院に赴き、一命を取り留めたマイロと10年ぶりの再会を果たす。マイロは酔って感傷的になっただけだと弁解し、マギーを疎む。

数日後、マギーは再び病院を訪ねると、退院直前のマイロに、故郷でもあるナイアックの自宅に来る様に促す。マイロはそれに応じる。マギーはマイロを自宅に招き、ランスに紹介する。マギーやマイロとは対照的に、陽気な楽天家のランスは初めて会う義弟を歓迎する。ランスは結婚生活二年目にして、行きそびれていた新婚旅行でハワイに行く計画があり、その為にマギーがダイビングを習っている事、また二人が子作りに励んでいる事を明かす。皮肉屋のマイロはかつてマギーが子供を欲していなかった事を指摘する。マギーはランスを世界一の善人と称し、結婚できたのは幸運だと説く。マイロはマギーの変わりっぷりを皮肉る。マイロは自らの近況について、俳優業が難航している事を明かす。

翌日、マイロは高校の恩師であり、性的な関係を持ったリッチが学校を退職後に営んでいる書店を訪ねる。リッチはマイロの突然の訪問に困惑し、マイロを拒絶する。不貞腐れたマイロはバーで泥酔して帰る。程なく、マイロはランスから仕事の手伝いを依頼され、歩道整備などの軽作業に従事し始める。一方、マギーはダイビング教室の講師ビリーと関わる内に、男として意識し始める。

そんな折、姉弟の実母ジュディが、マイロの帰省を知って、再婚相手と暮らすセドナから突然訪ねてくる。マギーはジュディが父の自殺後に自分達を捨てて出ていった事を根に持っており、露骨に悪態をつく。マイロは自らの自殺未遂について伏せる。スピリチュアルにかぶれるジュディは、ウッドストックで瞑想合宿がある事を明かす。マギーはその為に立ち寄ったのだと指摘し、母親失格だと詰る。ジュディは諍いを嫌って退散する。

マギーは子供を望むランスの意向に反して、密かにピルを服用する事で避妊を続ける。程なく、マギーはビリーに飲みに誘われ、そのまま肉体関係へと発展し、自己嫌悪に苛まれる。一方、マイロは再び書店にリッチを訪ね、話し合いの場を求める。リッチは妻子がいる事を明かし、二人きりで会う事を躊躇う。マイロは近況について、俳優業が多忙だと偽る。

マギーは子供を作るべきか、良い母親になれるかについてマイロに尋ねる。マイロは世話焼きで過保護で堅苦しい母親になるだろうと答える。励ましの言葉を欲していたマギーはそれに憤る。マイロからその話を聞いたランスは、マギーらしいと理解を示すと、謝れば許してくれると説く。

終業後、マイロはクリニックにマギーを訪ね、謝ると、最高の母親になると説く。二人はその場で和解して馬鹿騒ぎする。マイロは先月に好奇心から、初めて女と肉体関係を持った事を明かす。マギーは密かに避妊している事を明かす。マギーはランスに正直に話す様に勧める。更にマギーは、ビリーを含め、これまでに三人と浮気した事を明かし、ランスを傷つけたら自分を許せないと苦悩を吐露し、自らを卑下する。マイロはマギーがランスに満足できていないのだと諭す。その後、マイロは高校の友人に会うと偽って、リッチに会いに行く。二人は酒を飲み交わして旧交を温める。リッチはマイロが原因で教師を辞めたのでは無いと説く。マイロは意味のある関係だったと自負する。その夜、マイロはリッチと関係を持つ。一方、帰宅したマギーは罪悪感に苛まれながら、悶々と夜を過ごす。

翌日、リッチは自作の脚本をマイロに手渡し、読んでみて気に入ればエージェントに渡す様に頼む。一方、マギーはビリーに関係の終わりを告げに行くが、ビリーの求めに抗しきれずにその場で再び肉体関係を持ち、酷く後悔する。帰宅したマイロは落ち込むマギーを励ます。

マイロは再びリッチの家を訪ねるが、折り悪くリッチの息子が居合わせた事から、リッチに素っ気なく追い返される。気落ちしたマイロはバーで夜まで酒を飲み耽った後、ビルの屋上にいたところを警察官に見つかり、自宅に送り届けられる。マギーは事情を問い質す。マイロは生前の父から聞いた話を引き合いに出し、自らがいかに転落して惨めな人生を送っているかについて嘆く。マギーは大抵の人間が同様であり、それでも受け入れて生きているのだと諭すと、自分を置いて逝かない様に請う。

ハロウィーンを迎え、マギーはマイロを誘って仮装して町を練り歩いた後、バーで昔話に花を咲かせる。二人はかつて体に入れた、父に縁のあるスケルトンのタトゥーを確認し合い、ダンスに興じる。マイロが離席している間に、マイロの携帯にリッチから着信が入る。それを見たマギーは、かつて自らの手で児童性虐待者だと通報したリッチと、マイロが嘘を付いてまで会っている事を知り、マイロを詰る。マイロはリッチが喜びを与えてくれたのだと主張する。マギーはリッチを刑務所送りにできたのに、穏便に済ませた事に対する恩を着せ、それで二人の人生を壊して恨まれても構わないのだと説く。マイロはマギーへの恨みを否定する。マギーは姉弟は助け合うべきだと主張し、その思いを踏み躙るなら、また10年縁を切ると言い渡す。その夜、突然吐き気を催したマギーは、ピルを飲み忘れていた事に気付き、妊娠を疑う。

マイロはランスに誘われて、二人きりで遊びに行く。ランスは早く親になりたいのに、子供ができずに困っている事を明かすと、最近のマギーの様子を訝る。マイロはマギーに昔から秘密主義なところがある事を明かすと、薬を隠している可能性を示唆する。一方、マギーは妊娠検査薬を使用すべきか躊躇うが、間もなく生理が来て安堵する。マギーは直ちにビリーと決別すると、マイロと仲直りする為にマイロの好きな金魚を買って帰宅する。そこに、マギーのピルを見つけたランスが待ち受けており、マギーにその真意を問い質す。マギーは自らが「病気」だと説くと、結婚後に三人と浮気している事を明かし、許しを請う。ランスはそれを受け容れられずに出ていき、マギーは涙する。

マギーは結婚生活を壊したマイロに怒りをぶつける。マイロは結婚生活の破綻は時間の問題であり、マギーを助けてやろうとしたのだと弁解する。マギーはマイロと罵りあった末に、次は手首を深く切るべきだと言い放つ。マイロはマギーの元を去る。マギーは更に金魚をも死なせてしまい、自責の念に駆られる。マイロはその足でリッチの元へ話をしに行く。リッチはマギーの言葉が本心では無いと説く。リッチは妻子と今後も上手くやっていきたいと言った傍から、マイロの体を求める。マイロはそれを拒み、都合の良い存在では無いと訴える。リッチは自らを弱い臆病者と称する。マイロはリッチの脚本が酷い内容だと感じたにも関わらず、良い出来だったと偽る。

翌朝、マイロはニューヨークを発つ為にバスに乗る。マギーはマイロの携帯にメッセージを残し、心から謝罪すると共に、父が出口を求めた様にマイロもそうしたのだろうとその心情に理解を示す。マイロはマギーの不穏な気配を察知する。マギーは無人になったプールに忍び込むと、重りをつけて入水自殺を図るが、直ちに思い直し、重りを外そうと苦慮する。そこにマイロが駆けつけ、マギーを救出する。帰宅した二人は、新たに購入した水槽に金魚を入れ、それが泳ぐ様子を眺める。

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