チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

J・A・バヨナの新作「怪物はささやく」は汚れたココロの私には取っ付きにくい家族愛が描かれていた。

昨日はJ・A・バヨナ監督の新作「怪物はささやく」を映画館で観てきた。割りと直前になるまでこの作品の事を知らず、同日公開の話題作「パトリオット・デイ」の方を観ようかしらと考えていたのだが、リーアム・ニーソンが怪物役で、更にシガニー・ウィーバーフェリシティ・ジョーンズという配役を知って、なにやら面白そうだったので、急遽こちらに変更した。末期がんの母を抱える内向的な少年が、暗鬱な日々を送っていたところ、大樹の怪物が登場する幻想を経験する様になり、その怪物が語る寓話が、少年を心に秘めたある真実の発露へと導いていく様を描くダークファンタジーである。少年の苦悩や母への愛が不気味な怪物との対峙を通じてドラマチックに描かれ、美麗なVFX表現と相まって非常に見応えのある作品だったとは思うのだが、怪物はまんま素のリーアム・ニーソンだよなぁという感は否めず、加えて、シガニー・ウィーバーフェリシティ・ジョーンズが母娘の関係というのが最後までどうにも違和感を拭えず、イマイチ没入できなかった。配役に惹かれて観たのになんともおかしな話だ。私のココロは汚れすぎていて、この手の家族愛推しの物語は響かないのかも知れないな。

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七月、八月と大作の公開が相次ぐ。全部観たいがそういうワケにもいかず悩ましいところ。

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