チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

君への誓い

マイケル・スーシー監督作「君への誓い」("The Vow" : 2012)[BD]

事故の後遺症により結婚生活の記憶を喪ってしまった妻に、夫が愛を取り戻すべく、手を尽くす様を描くロマンティック・ドラマ作品。

 

シカゴでレコーディングスタジオを営むレオと彫刻家のペイジは、四年の交際を経て結婚し、心身共に充実した生活を送っていた。冬のある夜、二人はデートから車で帰る途中、後方からトラックに衝突される。レオは軽傷で済むが、ペイジは頭部をフロントガラスに打ち付けた衝撃で外傷性脳損傷を負い、昏睡状態に陥る。レオはICUのペイジの意識が回復するのを信じて待つ。

数週間後、ペイジは意識を取り戻すが、記憶障害が遺り、レオと出会って以降の出来事を全て失っている事が判明する。レオは自らが夫であり、ペイジが才能豊かな彫刻家であった事を伝え、記憶に働きかけるが、ペイジの記憶はレオと出会う前にロースクールに通っていた頃で途絶えており、ペイジは只々混乱する。レオはペイジがこのまま記憶を取り戻せない事を憂慮し、悲嘆する。

程なく、長年疎遠だったペイジの父ビルと母リタが、人伝にペイジの入院を聞いて病院に駆け付ける。ビルは報せなかった事についてレオを責める。医師は日常生活に戻った方が早い回復を見込めると説く。両親はペイジに実家へ戻り、家族と暮らす様に促すが、レオは自分との生活に戻るべきだと反発し、両者は対立する。

ペイジは疎遠になっていた理由が思い出せず、レオにそれを尋ねる。レオはかつてペイジから聞いていた通り、美術大学への進学を希望したペイジを、ビルがロースクールに入れようとしていたからだと答える。ペイジはジェレミーと婚約していたはずだと訴え、困惑する。レオは自分との生活に戻る事こそ最善だと諭すが、ペイジは愛し合っていた証拠が無いと説き、難色を示す。

ペイジは両親と共に退院する事を決める。レオは愛し合っていた証拠として、ペイジのボイスメールを聞かせると、自分と出会う前にロースクールを辞め、ジェレミーとの婚約を解消していた、その決断を尊重すべきであり、困難を二人で乗り越えようと訴える。ペイジはそれに応じる意向を示し、レオはペイジを自宅へ連れて帰る。自宅に集まった二人の親友達が、サプライズパーティーでペイジを歓迎すると、ペイジは何一つ思い出せない事から酷く狼狽する。レオはペイジに配慮し、パーティを中止する。ペイジは重圧への理解をレオに求める。

翌朝、レオは改めてペイジに詫びる。ペイジは普段通りに過ごす様にレオに促す。レオはそれに従い、スタジオへ仕事に出かける。アシスタントのリリーは、スタジオに専念できないレオの代わりに、一人で仕切らざるを得ず、手に余ると訴える。一方、ペイジはかつてレオと結婚宣誓を行った際に友人が撮ったビデオを観て、レオが読むスピーチのカンペを記したリーフレットを頼りに、近所のカフェ「ニーモニック」を訪ねる。ペイジの様子を見に帰ってきたレオは、ペイジが携帯を持たずに外出した事を知って探しに行く。街で迷ったペイジは、記憶している番号からリタに連絡し、迎えに来てもらう。ペイジは買い物を済ませた後、レオが待つ家に戻ると、実家の夕食に招かれた事を伝える。レオはペイジの意向に従い、郊外の実家への帰郷に同行する。

両親はペイジの帰宅を喜ぶ。ペイジは妹グウェンと久しぶりに再会する。グウェンは婚約者のライアンを紹介する。レオは食事の席で、既に両親を亡くし、ペイジだけが家族であり、ペイジの勧めでスタジオ経営を始めた事を明かす。その後、ペイジはバーに繰り出し、高校時代の旧友やジェレミーと再会すると、レオそっちのけで昔話に花を咲かせる。

翌日、ペイジはジェレミーのオフィスを訪ね、別れるに至った理由を尋ねる。ジェレミーはペイジが進路などで苦悩を募らせる内に、すっかり変わってしまったのだと答え、交際相手がいる事を明かす。ペイジはかつてそうした様にジェレミーとキスを交わすと、五年間の絶縁に納得できないでいる胸の内を吐露する。ペイジはレオの家に戻ると、昔の写真を時系列順に並べて、記憶の整理を始める。レオはかつてペイジが好きだったくすぐりを試してみるが、ペイジはそれに不快感を示す。レオはペイジの求めに応じて、家から程近い場所にあるアトリエに案内すると、ペイジがいかに彫刻の制作に没頭していたかについて語る。ペイジは道具の使い方さえも思い出せず、混迷を深め、レオに苛立ちをぶつける。レオは自らも努力しているのだと訴える。

ペイジはグウェンの結婚式に向けた準備を手伝うべく、一旦帰郷する事を決意し、レオに理解を求める。医師はペイジに思い出す努力をする様に促し、記憶を封じ込めたら過去の影に悩まされる続けると説く。一方、リリーはレオにスタジオに専念する様に請うが、レオは再びペイジの心を射止めたいと訴え、理解を求める。

グウェンの結婚式の一週間前、結婚披露パーティーが開かれる。レオはペイジに、二人の恋愛の経緯が生涯で最高の時間だったと述懐すると、またそれを味わう為に初対面に戻ってデートからやり直す事を提案する。ペイジはそれに同意する。レオはペイジを連れて、二人が初めて出会った駐車場、その直後に訪ねたニーモニック、毎月泳いでいた湖を巡り、恋愛の経緯をペイジに伝える。レオはペイジとキスを交わした後、実家に送り届ける。レオは元の二人に戻れるという手応えを感じ始めるが、その一方でスタジオの経営が傾き、多額の借金を抱える。ビルはロースクールの学部長のツテを頼って、ペイジに復学を勧める。

レオはグウェンの結婚式に出席するが、疎外感を味わう。そこへビルが現れ、ペイジの不安定な暮らしとレオの借金ぶりを論うと、両者にとって最善の解決法が離婚だと説く。レオは苦境に付け入るビルに対し、これまでペイジと和解する努力すらしてこなかった臆病者だと罵って、その場を後にする。ジェレミーは孤立しているレオを誂う。レオはかつてペイジがジェレミーと一緒にいると不安だったと話していた事を明かす。それを受け、ジェレミーは数日前にペイジが自分の気を引こうとした事を明かす。売り言葉に買い言葉の後、レオは挑発に乗ってジェレミーを殴り飛ばし、顰蹙を買う。レオは自分の想いとは裏腹に、ペイジがジェレミーに現を抜かしている事を非難すると、ペイジの記憶が戻る事への諦観と決別の意向を示す。ペイジはレオを落胆させる事に疲れたのだと詫びる。レオはペイジの元から去る。

程なく、レオはアトリエを引き払い、正式にペイジと離婚する。 一方、ペイジはマーケットで昔の親友ダイアンと偶然再会する。ダイアンはビルと不倫し、リタを苦しめてしまった事への深い謝意を示す。ペイジは自らが家を出た理由がビルの不倫だった事を知ると、それを知りながら自分に隠していたグウェンを非難する。ペイジは帰宅するや否や、その事実をリタにぶつけ、事故を利用して過去を葬るつもりなのかと問い質す。リタはペイジを失うのが怖かったからだと弁解すると、一時は離婚を真剣に考えたものの、一番に大切な家族を一度の過ちを理由に捨てるのが忍びなく、ビルを許すに至った事を明かす。ペイジはレオの元を訪ね、ビルの不倫について尋ねる。レオはそれを知りながら黙っていたのは、ペイジに二度も家族を捨てさせたくなかったからであり、愛は得るものだと答える。ペイジは今は家族を捨てられないのだと弁解し、理解を求める。

その後、ペイジはロースクールに復学するも、芸術に惹かれ始める。ジェレミーは恋人と別れた事をペイジに明かし、復縁を求める。ペイジは一人で自分の本当の姿を探す意向を示し、復縁を断る。ペイジはロースクールを辞めて、シカゴ市内に移り住む事を決意し、それをビルに伝える。ビルはペイジが再び家族を捨てる事を悲しむが、ペイジはそれを否定し、自分を探す為の自立だと説く。

レオはスタジオの仕事に精励する一方、ペイジは市内に移って美術大学に復学する。二人は互いに会う事も無く、成り行きのままに暮らす。およそ半年後の雪の降る寒い夜。ペイジは荷物の中に、かつて結婚宣誓のカンペをメモした、ニーモニックリーフレットを見つける。ペイジはニーモニックを訪ね、休業中の店の前で偶然レオと出会う。ペイジはレオがありのままの自分を受け入れてくれた事への謝意を示す。レオはペイジの幸せを望んでいると応じる。二人は互いにフリーだと知ると、改めて交際を始める。

f:id:horohhoo:20170705130402j:plain

f:id:horohhoo:20170705130408j:plain

f:id:horohhoo:20170705130416j:plain

f:id:horohhoo:20170705130420j:plain

f:id:horohhoo:20170705130424j:plain

f:id:horohhoo:20170705130429j:plain

f:id:horohhoo:20170705130434j:plain

f:id:horohhoo:20170705130440j:plain

f:id:horohhoo:20170705130447j:plain

f:id:horohhoo:20170705130452j:plain

f:id:horohhoo:20170705130457j:plain

f:id:horohhoo:20170705130501j:plain

f:id:horohhoo:20170705130506j:plain

f:id:horohhoo:20170705130510j:plain