チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

スーパーにて底辺の心をも惑わす鰻の蒲焼きの香りを嗅ぎながらもグッと堪えた土用の丑の日。

今朝は早起きしたにも関わらず、毎週恒例の体組成測定を忘れてしまった。毎回起き抜けの水さえも飲まない状態で測定しているのだが、今朝はカフェラテを啜り始めた直後に忘れた事に気付き、時既に遅しだった。明日は覚えていられるだろうか。これまで2日延ばした事は無かったはずだが、ゴミ出しーの、前夜の皿洗いーの、カフェラテで一息つきーのというルーチンを始めると、すっかり失念してしまうので心配だ。剰え私は物忘れが激しく、ほんの数秒前に考えていた事を、次の瞬間にすっかり忘れて、そのまま思い出せない事がしばしばある。齢を取るにつれ、これにいっそう拍車がかかるのかと思うと、独りで日常生活を営んでいけるのかどうか不安で仕方がない。さて、昨日も国会中継があってずっと観ていたかったが、途中で切り上げて、毎週恒例の火曜市に買い出しに行った。丁度土用の丑に当たる日だったので、ハシゴしたスーパーはいずれも当たり前の様に鰻の特設コーナーを設けていた。あの蒲焼きのタレの香ばしい匂いを嗅いでいると、予算など度外視して分不相応に手に取ってみたくなる衝動に駆られる。底辺の心をも惑わす魔性の香りだ。実際問題、好物という程でも無いし、同じ価格ならステーキ肉でも食べた方が満足しそうだが、タヒぬ前に一度くらいは鰻をがっつり一尾食べてみたい。