チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

NUMB -ナム- 極限の争奪戦

ジェイソン・グッド監督作「NUMB -ナム- 極限の争奪戦」("Numb" : 2015)[DVD]

困窮に瀕した夫妻が見ず知らずの男女を偶然車に乗せた直後に、犯罪者が隠した大量の金貨の存在を知り、四人で極寒の森の中へ探しに向かう様を描くスリラー作品。

 

林業の現場監督ウィルは失業が長期化した事で、いよいよ妻ドーンと暮らすバンクーバーの家を銀行に差し押さえられる窮地に陥る。ウィルはそれを回避すべく、知人の営む他都市の林業会社に仕事の紹介を頼みに行くが空振りに終わる。ウィルに同行したドーンは、予てから借金を重ねてきた父に連絡すると、ウィルの仕事が決まるまでの間だけ保証人になるよう哀願するが断られる。ウィルは結果を期待するドーンに仕事が無かったと言い出せず、採用されたと嘘を付き、帰路に着く。

道中、ウィル達は酷い寒さの中を軽装でヒッチハイクしている男女を見つける。ウィル達は、出所したばかりというリーと、その妹で売春婦のシェリルをバンクーバーまで乗せてやる事にする。ドーンは二人に不快感を抱き、給油所に寄った際に置き去りにするようウィルに促すが、リーはカードを使えないウィルの代わりにガソリン代を払って恩を売る。

夜、ウィルは車道を彷徨う老夫を危うく轢きそうになる。ウィル達はその老夫が低体温症を起こしている事から、車に乗せてモーテルまで運び、警察に通報するが、老夫が既に死んでいる事に気付く。リーは老夫から財布を盗み、身分証と数千ドルの現金、更に座標を記した紙切れを抜き取る。程なく、二人の警官スティーヴンスとアリが駆け付ける。スティーヴンスは老夫が身分証も持たずに路上を彷徨っていた事を訝る。ウィル達は詮索されるのを恐れ、先を急ぐ意向を示すが、スティーヴンス達はその先で事故が起き、朝まで通行止めだと伝える。

ウィル達はレストランで休息する。シェリルは老夫の名前コーマックをネットで検索する。その結果、コーマックは20年ほど前に何件も銀行強盗を犯した事、最後は警備員を殺して400万ドルの金貨を奪って逃走した事、コーマックは仲間の死体と共に発見され、20年間刑務所に入ったものの、金貨については口を割らず、いまだ発見に至ってない事が判明する。シェリルとリーは紙切れの座標が隠し場所であり、コーマックが出所後に取りに行ったのだと推測し、探しに行く事を提案する。ウィルはそれに疑義を呈すと同時に、冬の森は過酷だと説き、難色を示す。リーはコーマックから奪った金貨のペンダントを示すと、金貨が見つかれば互いに人生をやり直せると唆す。ドーンもそれに賛同する。シェリルは傍の売店からGPS端末を盗み出す。それにより、座標の位置はそこから30マイルの場所にあり、道路から歩いて数時間の距離だと分かる。リーは明朝出発する意向を示す。尚も消極的なウィルは一晩考えたいと応え、四人はモーテルに宿泊する。

翌朝、意を決したウィルは改めてリー達と協力関係を結ぶ。ウィル達は座標から一番近い場所まで車で行くと、ありあわせの道具を持って、意気揚々と雪深い森の中へ向かう。道中、ウィルはリーがナイフを持っている事を知り、皆に即製のかんじきを作る。GPS端末を持つシェリルを先頭に、四人は脇目も振らずに座標の位置を目指して歩き続ける。ウィルは邪魔になったかんじきをナイフで切り取ろうとした際に、誤って靴に穴を空けてしまう。

四人はやがて切り立った崖の上に出る。崖は左右両方向に続いている事から、リーは崖を降りるか出直すかの選択を迫る。ドーンは諦めたら、警察に金貨が横取りされると危惧する。シェリルもそれに同意する。ウィルは自分だけが降りて金貨を取って戻ってくる意向を示すが、シェリルはウィルを信用せず、GPS端末を渡すのを拒む。結局、四人は崖を下る道を探す事で同意する。

四人は数時間歩いても崖を下る道を見つけられず、疲れ果てて諦めかけたところで、小屋を見つける。四人は鍵を壊して小屋に押し入ると、火を焚き、食事を取って休息する。程なく、小屋の主である男がライフルを携えて戻ってくる。ウィルは男に謝罪すると、車が故障して遭難したのだと偽り、予想外の出来事で悪気は無いと弁解する。男はそれが嘘だと見抜き、不法侵入だと詰ると、ウィルを銃身で殴りつける。ドーンは咄嗟に金貨を探している事を明かし、分け前を渡す代わりに許して欲しいと請う。リーは話を合わせ、謎解きの賞金の金貨二万ドルを探していると欺き、座標を記した紙切れを渡す。男はスノーモービルの跡を辿って道路に出るよう四人に促す。ウィルは小屋からロープを盗み出す。ウィル達はロープを使って崖下りを企てる。怖じ気付いたドーンは、二人で働けば難局を乗り切れると説き、翻意を促すが、ウィルは林業会社に採用されなかった事を打ち明け、金が必要だと訴える。四人はなんとか崖を降りる事に成功する。

やがて日が暮れると同時に雪が降り始め、気温が急激に下がり始めると、シェリルとドーンは低体温症を起こす。ウィル達は雪に穴を掘り、その中で極寒の夜をやり過ごす。翌朝、ウィルは夜中に足を外に出していた為に、ブーツに空いた穴から寒気が入り、爪先が凍傷を起こしている事に気付く。ウィルは手遅れになって足を失う事を危惧し、引き返す意向を示すが、シェリルとリーはそれに応じず、先を急ぐ。ドーンはこれまで父からの借金で凌いできた事を明かし、それがいかに惨めな事だったか訴えると、元の生活を取り戻す為に金が必要だと説き、リー達の後を追う。ウィルは単身引き返す。程なく、リー達は凍結した湖に出ると、座標の示す湖の畔の地点を一心不乱に掘る。三人は土中に埋まった数個の箱を見つけ、その中の一つを掘り出すと、中から大量の金貨が現れる。一方、ウィルは苦難の末にロープで崖を登りきり、小屋に戻ると、中で死んでいる男を見つける。ウィルはウィスキーに毒が盛られている事に気付き、ドーンの身を案じる。ウィルは男の防寒着とライフルを持ち出す。

三人は金貨を手袋や上着に詰め込む。リーは更に三箱が埋まっていながら、運び出す術が無い為、一旦引き上げて戻って来るようシェリルに促す。ドーンは徐にその場を離れようとする。シェリルは背後からドーンに襲いかかるが、ドーンはこれを退け、信号銃を奪うと、湖の方へ引き返し始める。シェリルは一箱持ち出すようリーに頑なに主張する。リーとシェリルは箱を引きずって湖を渡る。シェリルは小屋の男に密かに毒を盛って殺した事を明かすと、ウィルに生存の見込みが無い事から、残るは自分を殺そうとしたドーンだけだと説き、リーにドーンを殺すよう促す。リーは眠りそうなシェリルに、ドーンを捕まえた跡で助けを呼びに行く意向を示し、眠らぬよう命じると、ドーンの後を追い、シェリルへの助けを求める。ドーンはリーに信号銃を突き付け、家に帰りたいだけだと訴え、リーから逃れる。リーは箱まで戻り、シェリルが息絶えた事を知ると、亡骸から上着を剥いで置き去りにし、ドーンの後を追う。ウィルはスノーモービルで崖の上に達すると、ライフルのスコープでドーンが追われている事を知り、リー目掛けて発砲するが全て外す。ドーンは川を渡っている最中に襲い掛かってきたリーを必死の抵抗の末に蹴り飛ばす。リーはその拍子に頭を岩にぶつけて死ぬ。一方、ウィルはドーンを助けるためにロープで崖を下っている最中に転落する。ウィルはライフルを発砲し、自らの存在を知らせる。力尽きて雪原に倒れたドーンは信号銃を撃って呼応する。

数時間後、ウィルは警察に発見され、病院へ搬送される。治療を受けたウィルの元へスティーヴンスが聴取にやってきて、三人が凍死した事を報せる。ウィルは金貨を探しに行った事を明かし、ドーンの死を悲嘆する。スティーヴンスは病室を出るやアリに連絡すると、コーマックを身元不明遺体として火葬した事を明かし、金貨を取りに行く計画を謀議する。

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