チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「マイティ・ソー バトルロイヤル」は笑撃的な完成度で見事に脱マンネリ化を果たしていて只々あっぱれ。

昨日はシネコンMCUの新作「マイティ・ソー バトルロイヤル」を観てきた。できれば公開初日に観に行きたかったが、祝日で激混みのシネコンには二度と行くまいと誓ったので平日にずらした。タイカ・ワイティティ監督の奇天烈なコメディ作品「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」を観ていたから、この監督がスーパーヒーロー作品をいったいどの様に撮るのか楽しみにしていたのだが、本作は監督らしいユーモアに満ち溢れたマーベル史上かつてないくらいの笑撃的な作品に仕上がっていた。前二作まではシリアスな路線だったから、脱マンネリを図るにしても相当挑戦的な試みである。割合コメディ寄りな「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をも凌ぐコメディっぷりで、超絶イケメソなクリヘムも三枚目なソーっぷりを遺憾無く発揮していた。もちろん笑い一辺倒では無く、締まるシーンはしっかり締まっているので、見応えは十分にあった。本作のアイコン的なBGMとしてLed Zeppelinの"Immigrant Song"が使用されており、ここ一番というシーンでそれが流れるから激アツ過ぎてもう堪らなかった。ちなみに今作にも浅野忠信が出演しているが、オマケ程度の雑魚級な扱いでほんのり寂しかった。ケイト・ブランシェットと浅野の戦闘という構図自体は面白かった。それにしてもナタポーは本シリーズにもう復帰しないのだろうか。それも寂しい。とまれ、実に痛快な作品で存分に満足した。