チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グレースフィールド・インシデント

マチュー・ラザ監督作「グレースフィールド・インシデント」("The Gracefield Incident" : 2017)[BD]

週末に山小屋へ遊びに出かけた六人の男女が、森の中で宇宙から飛来した石を見つけ、どこからともなく現れるエイリアンに襲われゆく様を描くPOV型SFホラー作品。

 

カナダのケベック州に住むマットは、妊娠中の妻ジェスをエコー検査の為に車で病院へ連れて行く。道中、マットの不注意により、車は交差点で事故に遭う。ジェスは胎内の子を失い、マットは右目を失う。それから10ヶ月後の10月末。二人は事故から立ち直り、元の生活を取り戻し始める。マットは仕事への復帰を前に上司からグレースフィールドの山小屋を借りて、親友ジョーの誕生日を祝うパーティを開くと同時に、新たにジェスと子作りを始めるきっかけにしようと計画する。出発前夜、日常をビデオ日記に収める事を習慣付けているマットは、サプライズビデオを作る為に、スマホのカメラを義眼に仕込み、目で見る全てを記録する準備を整える。

翌朝未明、宇宙から飛来した未確認物体が米国の人工衛星に衝突し、破片がケベック州上空に飛散する可能性があると報じられる。昼過ぎ、マットとジェスは、ジョーと妻リズ、ジェスの弟トレイとその恋人ジュリア、マットの愛犬テディを車に乗せ、グレースフィールドへと出発する。ジョーは新たに購入した高価なカメラを披露し、起きた事を全て撮る意向を示す。夕方、一行はグレースフィールドに入り、電波が入らない森に囲まれた山道に入る。程なく、一行は門構えを抜け、その先に立つ山小屋に到着する。一行は予想以上の設備が整った立派な作りの山小屋に驚き、歓喜する。屋内には複数設置された監視カメラの映像を把握できるモニタールーム、地下にはプレイルーム、湖を一望できるバルコニーにはジャグジーが設置されており、一同は夜遅くまでバーベキューやゲームなどをして楽しむ。

夜0時過ぎ、一同は隕石の様な光る物体が上空を通過し、森の中へ落下していくのを目の当たりにする。マットはそれが衛星の破片では無いかと考え、ジョーと二人で探しに行く。程なく、二人は物体の衝突痕を見つける。マットは深く空いた穴から凍った石を取り出す。そこへ山小屋に留まるよう命じられていたトレイがやってきて、途中で携帯を失くした事を明かす。三人は道に迷い、ジェス達が捜しに来るまで留まろうとする。その矢先に、森の奥から不気味な鳴き声が響き渡り、マットは一人で様子を観に行く。マットは何かが周辺を歩き回る足音を聞き、その直後に仕掛けられた罠に掛かって宙吊りになる。そこへジョーとトレイが駆けつけ、マットを助け出す。その時、マットはテディの悲鳴にも似た音を聞く。マットはトレイに石を預けてその場で待たせ、ジョーを連れてテディを捜しに行く。

二人は鳴き声のする方に向かい、洞窟に辿り着く。二人はその中に入り、異常な挙動を示すトレイの携帯を見つける。マットがそれを取ろうとした途端、エイリアンに腕を掴まれ、二人は慌てて洞窟から逃げ出す。二人は森の中で身を潜め、叫びながら追ってくるエイリアンをやり過ごす。二人は来た道を引き返し、捜しに来たジェス達と合流すると、エイリアンについては伏せ、山小屋に戻る。ジェスもまた携帯が異常な挙動を示している事を伝える。慄くジョーは直ちに帰る事を希望するが、マットは夜中に出れば迷って立ち往生するかも知れないと説き、夜明けを待つ意向を示す。二人は撮ってきた動画に映ったエイリアンの姿を確認し、それが本物のビッグフットでは無いかと疑う。

マットはテディの安否を心配する。ジェスは無事に戻ってくると慰めるが、マットは再び愛する者を失う事への辛さを吐露すると、新たに子供を作る事に難色を示す。ジェスは家族を持つ事が自分にとって一番大事だと説き、別れを示唆する。その直後、浴室の窓に何かが衝突して亀裂が生じる。

未明に目を覚ましたマットは、電灯の明滅、パーティに用いた風船の浮上、時計や車の異常な挙動などを目の当たりにする。その直後、マットは屋内で何者かの気配を感じると、地下のプレイルームに向かう。マットはテレビの前で「手遅れだ、みんな死ぬ」などと放心状態で独り言を呟くトレイを見つけ、寝室へ連れて行く。マットが再びプレイルームに戻ってくると、テレビに謎のシンボルが映し出され、その直後に小屋の外へエイリアンが走り去る。そこへジュリアが寝室から降りてきて、トレイがいないと訴える。マットはモニターで監視カメラの映像を確認し、トレイが一人で森へ向かったのだと知る。ジュリアはマットが止めるのを聞かず、一人でトレイを捜しに行く。マットはジョーを連れてジュリアの後を追う。二人はエイリアンの鳴き声と駆け回る音に怯みながら進む。その内、マットはエイリアンに掴まれて引き摺られ、辛うじて逃げ出す。一方、ジェスはリズの携帯で通報を試みるも、すぐに電波が途絶える。二人は屋内でビッグフットの捜索に用いられた周辺地図を見つける。

マットは持参した風船を目印に置いていきながら森を進む。明け方、ジュリアは森を彷徨う内に、立ち尽くすトレイを見つける。ところがトレイは忽然と姿を消し、ジュリアはエイリアンに捕らえられる。悲鳴を聞いて駆けつけたマット達は、樹上に引っ掛かったジュリアの衣類を見つける。その直後にトレイの悲鳴が響き渡る。マット達はその方向に向かい、背の高いとうもろこし畑のサークル状になぎ倒された場所に辿り着く。二人は風船に携帯を括り付けて、上空からトレイを探そうと企てるが、途中で風船を使い切ってしまった事に気付く。その時、二人の前に森に置いてきた風船の束が出現する。二人は訝りながらもそれに携帯を括り付けて、上空からとうもろこし畑を撮影する。その結果、二人は巨大な図形の一部にいる事を知り、マットはそれがテレビに映し出されたシンボルと一緒だと悟る。二人は画像に映ったトレイの場所へ向かい、そこでトレイの衣類を見つける。その直後、再びエイリアンが現れ、二人は森の中へ逃れる。

マットはトレイが呟いていた独り言から、エイリアンがトレイをメッセンジャー代わりにし、意図的にシンボルを見せる事で、何かを伝えようとしているのだと推察する。二人は山小屋への帰り道が分からずに途方に暮れる。その時、目印の風船が現れ、二人はそれを辿って山小屋に戻る。マットは直ちに山小屋を離れる意向を示すが、ジェスはトレイとジュリアを置き去りにする事を拒む。協議の末、ジョーとリズが車で最寄りのスタンドに助けを求めに行く事になるが、車はヒューズが飛んで動けない事が判り、二人は小屋に置かれていた二台の自転車に乗っていく。その矢先に、二人は上空に吸い上げられて姿を消す。

マットとジェスはこれまでにカメラで撮った動画から手掛かりを探り始め、ニュースの映像で衛星に衝突した物体に例のシンボルが映っていた事、また森の中でマットの背後から忍び寄るエイリアンが石を取り上げようとする姿が映っていた事を知り、エイリアンが石を捜しているのだと確信する。マットは石を取り出し、シンボルが浮かび上がるのを見て、攫われたジョー達と引き換えに石をエイリアンに渡そうと考え、ジェスを連れて地下から屋外への脱出を企てる。その時、二人は屋外から暴風が吹き込むなどの異常な現象に見舞われる。

夜になり、山小屋を出た二人は、ジョーとリズの衣類を見つける。そこへエイリアンが現れ、二人は森を駆け抜け、とうもろこし畑へ逃げ込む。マットは掴みかかるエイリアンを振り払うが、その矢先にジェスが上空に吸い上げられて姿を消す。次の瞬間、上空の光源がマットを照らし出す。そこへエイリアンが現れ、マットのリュックから飛び出た石を掴み上げると、浮き上がったシンボルに触れる。石の中からエイリアンの赤子が誕生し、エイリアンは愛おしむ仕草を見せる。マットはエイリアンに心からの謝意を示す。エイリアンは赤子と共に、上空で待つ巨大な宇宙船に瞬間移動し、宇宙の彼方へ飛び去る。間もなく、空から幾筋の光がとうもろこし畑に放たれ、攫われた全員が戻ってくる。そこへ上空に救援ヘリが飛来する。

一年後、マットとジェスは赤子エミリーを儲け、幸せに暮らす。

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