チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

アレックス・カーツマン監督作「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」("The Mummy" : 2017)[BD]

派遣先のイラク古代エジプトの王女の石棺を発見した偵察兵が、自らにかけられた呪いを解く為に考古学者と共に奔走し、蘇った王女に挑む様を描くアクション・アドベンチャー作品。

 

英国中心部で列車の地下トンネルの建設工事中に、かつてエジプトに侵攻した十字軍騎士団の墓所が発見される。これまでに幾つもの古代の謎を解明してきた秘密機関プロディジウムを率いるジキル博士は、直ちに墓所から部外者を閉め出すと、そこが歴史から忘れ去られた古代の暗黒の秘密を解き明かす場所だと確信する。

古代エジプト。美しく狡猾で冷酷なアマネット王女は、唯一の王位継承者として、生き神となってエジプトを支配するはずだった。しかし、父王に息子が誕生した事でそれが叶わなくなるや、自らの手で王位を奪い取るべく、死の神セトと暗黒の力を解き放つ誓約を交わした。モンスターと化したアマネットはセトから短剣を授かると、赤子とその母を殺害し、父王の体をセトに捧げて人類への復讐を果たそうと企てた。しかし、それは臣下の手によって未然に阻止され、父王は殺された。アマネットは生きたまま石棺に収められた後、エジプト国外の地中深くに封印されたのだった。

かつてのメソポタミア、現在のイラク。米国陸軍の偵察兵ニックは、考古学者ジェニーとバグダッドで一夜を共にした際に盗んだ手紙と地図から、そこに古代遺物が眠っていると確信する。ニックは先に宝を見つけて高く売りつけようと企図し、相棒のベイルと共に任務を逸脱して、反政府軍が略奪を働く小さな村ハラームに侵入する。反政府軍に見つかった二人は激しい攻撃に曝され、窮地に陥るが、空爆を要請して敵を退ける。爆撃は村の真ん中に大穴を空け、中から遺跡が姿を現す。間もなく、二人の上官グリーンウェイ大佐が部隊と共に駆け付け、二人の任務の逸脱を咎める。一緒にやってきたジェニーはニックを非難するが、遺跡を見て驚くと、敵の手から守る必要を説き、直ちに穴に降りる意向を示す。グリーンウェイはニックとベイルにジェニーへの付き添いを命じる。

ジェニー達は穴から巨大な空間に降り立つ。ジェニーは壁に刻まれたラーの祈りの言葉、水銀で満たされた儀式用の井戸とその中に沈められた石棺、井戸の周囲を取り巻く鎖のバリアと宝物品、六体の見張り像に加え、死後の世界へ旅立つ為の副葬品の類が無い事などを勘案し、そこが墓所では無く牢獄だと悟る。ジェニーはニック達にDTRA(国防脅威削減局)を呼ぶよう要請する。その時、グリーンウェイから敵の接近に伴い撤収するよう命じられるが、ジェニーはそれを拒む。ニックが拳銃で鎖を断ち切ると、井戸から石棺が引き上げられる。その途端、周囲から夥しい蜘蛛が現れる。ベイルは噛まれた事で大騒ぎし、小銃を乱射する。ニックは石棺に魅せられるや、砂漠で生前のアマネットと対峙し、「セテパイ(私の選びし人)」と告げられるビジョンを見る。

その後、ジェニーの要請を受けて駆け付けた部隊が、石棺と出土品をヘリで搬出する。石棺を追う様に大型の砂嵐が接近する。石棺は基地で輸送機に移され、ニック達と共に英国に向かう。ベイルは不調を訴え始める。ジェニーは自らのライフワークを盗もうとしたニックを責めると、石棺の考察に取り掛かる。ニックは再びアマネットのビジョンを見る。間もなく、ベイルは正気を失い、石棺の固定具をナイフで解き始める。グリーンウェイがそれを止めに入ると、ベイルはグリーンウェイを刺殺し、ニック達に襲いかかる。やむを得ず、ニックは拳銃でベイルを射殺する。その直後、英国の沖合上空で輸送機のエンジンが爆発し、更に夥しいカラスの群れが機体に衝突する。操縦士は死亡し、機体は落下を始める。ニックはジェニーをパラシュートで先に逃がすと、自らは機内に留まった地上へ墜落する。

夜、ニックは英国内の遺体安置室で無傷の状態で目を覚ます。そこにベイルの死霊が現れる。ニックは自分が死んだのかと尋ねるが、ベイルは死んだ方がマシだと答える。遺体確認の為にやってきたジェニーは、ニックが生きている事に驚く。一方、輸送機の残骸は衝突地点から数キロに渡って拡散しており、捜索班の二人は、その一箇所で燃え残る残骸の中から乗員の遺体と石棺を見つける。石棺の中から蘇ったアマネットは、二人から生気を吸い取って肉体の再生を図ると、二人を下僕にする。

ジェニーはニックをバーに連れて行くと、命の恩人だと心から謝意を示す。ジェニーは柄に宝石の入った儀式用のセトの短剣を探している事、宝石を柄に入れるとセトが肉体を得る事、短剣は十字軍が盗んで欧州のどこかに隠し、宝石は外されて騎士と一緒に英国の何処かに埋められたとされている事を明かすと、自分達に起きた出来事に鑑みて神を怒らせたのだと危惧する。ニックはベイルの死霊にトイレへと誘い出される。ジキルはジェニーから報せを受け、ニックをロンドンに連れてくるよう命じる。ベイルはニックが呪われており、それを解くにはアマネットに従うしか無く、アマネットに選ばれた男なのだと説く。店を飛び出したニックは、再びアマネットのビジョンに翻弄される。そこに駆け付けたジェニーは、妄想だと一蹴する。

ニックはビジョンを元に、ジェニーを郊外に位置する墜落現場の修道院へ連れて行く。ジェニーは出土品の無事を確かめに行く。待ち伏せていたアムネットは教会の中へニックを誘い込むと、下僕の死霊達に捉えさせる。アマネットは石像に隠されていたセトの短剣を取り出すと、それをニックに突き刺そうとするが、宝石が外れている事に気付いて止める。そこにジェニーがやってくる。ニックは不意を突いて死霊達を退けると、アマネットから短剣を奪い、ジェニーと共に近くに止まっていた救急車で逃走する。しかし、死霊達の襲撃によって車は崖から転落し、ニックはアマネットに打ちのめされる。そこへプロディジウムの部隊が駆け付け、アマネットを拘束し、ニック共々ジキルの待つロンドンの施設へ移送する。

ジキルはニックに挨拶するなり、自らの左手に薬品を投与し、何かの発作を抑える。ジキルは施設内に鎖で拘束したアマネットの元へニックを招くと、その施設がラテン語でモンスターの警告を意味する「プロディジウム」であり、その目的が悪を封じ込め、検証し、滅ぼす事にあり、ジェニーもスタッフである事を明かす。ジキルはアマネットに水銀で防腐処置を施した後、解剖する意向を示すと、ニックが悪の化身となるべく選ばれたのだと説く。その時、アマネットはニックに語りかけ、呪いを解く事はできず、ニックを生き神とし、自らはその妃となり、この世を思いのままにする意向を示す。

ジェニーはニックの心の中に善人の部分が残っていると説くが、ニックはそれを否定する。間もなく、ロンドンの墓所で宝石が発見される。アマネットはそれを察知すると、一匹の蜘蛛を呼び寄せる。一方、ジキルはニックに祝いの酒を振る舞っている最中に宝石発見の報せを受ける。ジェニーはジキルがニックを殺すつもりだと悟る。ジキルはセトが乗り移り次第、短剣でニックを殺す事を認めると、悪は人間の魂に潜り込む疾病であり、それをニックが癒やすのだと説く。その時、ジキルは発作的にもう一つの邪悪で凶暴な人格ハイドへの変貌を始め、部屋を封鎖する。部屋に取り残されたニックはハイドとの闘争を余儀なくされる。アマネットは蜘蛛で職員を操り、水銀の注入を止め、施設の電力を断つ。ニックはハイドの怪力に苦戦し、窮地に陥るが、薬品を奪ってハイドに投与する事でジキルに戻す事に成功する。

ジェニーはニックと共に、宝石の破壊に向かう。アマネットは拘束を解くと、砂を呼び出して操り、街に吹き荒らしてニック達の行く手を阻む。ニックはジェニーと離れると、ベイルの死霊に誘われて地下トンネルへ向かう。ベイルはアマネットに宝石とニックを引き渡せば自らの役目が終わると説く。間もなく、ニックは追ってきたジェニーと合流する。アマネットはプロディジウムの部隊を退けて墓所に入り、死霊化した騎士達に迎えられる。アマネットは宝石を手にすると、それを短剣の柄に嵌める。ニック達は死霊達に襲われて水路に落ちる。ジェニーはアマネットに水中へと引きずり込まれる。ニックは後を追いかけ、水没した墓所で溺死したジェニーを発見する。ニックはジェニーと共に死霊達に引き上げられる。アマネットはジェニーの死を悲しむニックに運命だと説く。ニックは誘われるままにアマネットに接近し、短剣を奪い取ると、宝石を地面に叩きつけて壊そうとする。アマネットはニックが生き神になれば死に勝る生の力が手に入るのに、壊せば全て失われてしまうと唆し、短剣を渡すよう命じる。ニックはそれに従わず、自らの身体を短剣で突き刺す。

宝石は砕け散り、ニックは生き神として蘇る。ニックはアマネットに歩み寄るが、傍に倒れているジェニーの姿を見て、葛藤の末に自我を取り戻す。ニックは超人的な力でアマネットを圧倒すると、アマネットから生気を吸い取り、再びミイラに変える。ニックはジェニーの元へ駆け寄り、自らの行いを悔いると、ジェニーに目を覚ますよう訴えかけ、叫びながら力を解き放つ。間もなく、蘇生したジェニーは暗闇に潜むニックを見つける。ニックは変わってしまった自分の姿を見ないよう請うと、間違いばかり犯してきた自分をジェニーが変えてくれた事への謝意を示し、再会を願って姿を消す。そこへジキルが部隊を率いて駆け付ける。ジェニーは自分の為にニックが犠牲になった事を伝える。ジキルは代償としてニックはモンスターになったのだと説く。ジェニーはニックが今も善い人間だと応える。ジキルはニックがどんな力を持っているか測りかねながらも、悪が誘惑の手を伸ばす事を危惧し、地の果てまでニックを追っていて呪いを解く決意を示す。ジェニーはニックがこれからも頼れる味方だと説く。アマネットのミイラは水銀の中に沈められる。一方、ニックは蘇生させたベイルと共に砂漠へ戻り、馬を駆って冒険の旅に出る。

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