大気が不安定らしく、朝から結構な勢いの風を伴って雨が降り続けている。僕の腰はピキピキと悲鳴を上げている。調子が良かったら、久しぶりに動物園に癒されに行ってこようかと、前々から予定を立てていたのだけど、カラダはこんな調子だし、天候も悪いしで、どのみち行かれなかったんだろうなと、コルセットを装着したタイツマンはそのまま不貞寝した。
ときにﾀﾋぬほどどうでもいいハナシなのだけど、今年の春に急に店頭で見かける様になった「あたり前田のクラッカー」。初めて食べたその時からハマってしまって、ウマウマ～と毎日の様にパクついていたのに、ある日を境に忽然と姿を消してしまい、もう数週間経過。おっさんは前田ロスでとてもツラく悲しい思いをしている。百均菓子やPB菓子で、同価格帯の類似商品を試してみたのだが、雰囲気こそ似ていれど、味も食感も前田さんには遠く及ばない。（それらのメーカーだって前田さんを意識しているワケじゃないと思うが・・・）
どうでもいいハナシと言ったものの、個人的には全くそんな事はなく、「無人島に一つだけお菓子を持っていけるとしたら？」みたいに問われた暁には、迷うこと無く前田さんをファイナルアンサーに挙げたいのであって、なぜ店頭から消えてしまったのか、行きつけのスーパーの仕入れ担当を問い詰めたい。ちなみにAmazonさんにはしっかり置いてあって、流石としか言い様がないが、20袋はちょっと多いし、店頭で買うより割高だしで購入を躊躇っている。そんなに「前田愛」が強いなら迷わず買えってハナシで、僕自身もそう思ってカートには入れてあるのだが、ケチ臭さが上回って購入に踏み切れないでいる。
別に僕は前田製菓の回し者ではないし、寧ろ回し者として採用して欲しいくらいなのだが、前田製菓の商品は件のクラッカーしか食べたこと無いので、もっと前田製菓を知りたい。早く前田ロスから解放されたい。
映画鑑賞記
ニック・カサヴェテス監督作「私の中のあなた」（"My Sister's Keeper" : 2009）
白血病を患う姉とその妹の関係を中心に、家族の絆のあり方を描いたドラマ作品。
ブライアン、サラ夫妻の間に産まれた長女ケイトは、幼くして急性白血病を発病し、その上、重い腎不全を患っていた為に、生命が危ぶまれる状況だった。ケイトには臓器移植が必要とされたが、両親でさえDNAの型が適合せず、もはや長期の生存は絶望的だった。そこで夫妻は主治医から、DNAが適合するように遺伝子操作を施した上で受精させ、新たに子供をもうける方法の提案を受け、これを承諾し出産に至る。そうして誕生したのが次女アナだった。アナは産まれた時から、臍帯血に始まり、骨髄液や顆粒球を献身的に提供し、その甲斐あってケイトは生き長らえることができたが、長い闘病生活に加え、薬の副作用で衰弱は進む一方であった。ところが、腎移植手術が近づいたある日、アナは辣腕の人権派弁護士に相談し、夫妻に対して医療処置を拒否する旨の訴えを起こす。想像だにしない突然の事態に夫妻は当惑し、翻意を促すもアナは頑として受け入れない。果たしてアナの真意はどこにあるのか。
白血病の姉に対する臓器提供を拒んで、妹が両親を訴える内容だっていうから、どんな際どい展開が待っているのかと思ったら、実にハートウォーミングなおハナシだった。サラはケイトを産むまでは弁護士だったので、法廷ではアナの弁護士ｖｓサラという、親子によるがっぷり四つの構図になってしまうのだけど、この辺ちょっとデキすぎかなと・・・。といっても実際には裁判のシーンはそこまで重要でなく、どうしてそんな状況になってしまったのか、ケイトやアナの思い出を振り返る様に、過去と現在をザッピングする構成となってる。当然、アナは自分が「普通に」産まれたのではなく、ドナーとしての役割を期待されて、「計画的に」産まれた事を知っている。白血病の姉がいなければ本来その存在すらなく、小さいカラダに宿命を背負わされている事を思うと可哀想である。一方でケイトだって妹を犠牲に生き長らえるのがツライ。そんな姉妹の互いを想い合う気持ちが結実し、清々しいEDを迎えるワケですな。
