チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マシュー・ヴォーンの新作「キングスマン」はまさにキレキレと表現するに相応しいアクションとギャグに満ちた傑作だった。

昨日書けなかったので、今日書くのだが、一昨日に映画「キングスマン」を観て来た。キック・アスでお馴染みのマシュー・ヴォーン監督の新作で、期待を裏切らない文字通りキレキレの痛快アクション・コメディ大作だった。イギリスに拠点を置く、独立系秘密諜報組織キングスマンに所属する精鋭のスパイ達が、世界に蔓延る悪の組織に目を光らせ、壊滅に導くという、従来の硬派なスパイ映画とは一風異なるコミカルな世界観となっている。世界を股にかけるIT企業を所有する大富豪が、世界平和を希求するも人口が多すぎるとの結論に至り、従前の手法を改め、人口をテロで半減させようと画策する。富豪は無料で通話通信無制限のフリーSIMを世界中で配布し、人々はそれに飛びつくのだが、実はそれには脳に悪影響を及ぼす細工が施してある。富豪の企みを察知したキングスマンは、計画を阻止すべく奔走する。キングスマンの存在を知った富豪もまた、計画を完遂すべく、キングスマンの排除、壊滅に動き出すと。コリン・ファース主演と聞いていたから、当然そのつもりで観ていたのだが、なんと彼は中盤で姿を消してしまうから驚いた。新進気鋭の若手タロン・エガートンが主役だったのである。こんな風に意表を突く展開がいくつも用意されており、実によくできたストーリーだと思った。富豪の側近で、殺し屋の女が、両足に殺人用の義足を備えており、これがまたアクションシーンで絵になる。翻って、キングスマンの使用する武器やガジェットは、どれもユニークだが強力な物ばかり。終盤の演出は強烈で印象的だったし、見どころは非常に多くて愉快な2時間だった。この監督のセンスは間違いが無いな。