チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

少年と自転車

ジャン=ピエール・ダルデンヌ,リュック・ダルデンヌ監督作「少年と自転車」("Le gamin au vélo" : 2011)[DVD]

父に見捨てられた少年と、里親となった女が、同じ時間を過ごす内に、絆を深めていく様を描くドラマ作品。

少年シリルは、父ギイに児童養護施設へ預けられ、職員の世話を受けて暮らす。ある日、ギイと連絡が取れない事を知ったシリルは、職員の目を盗んで施設から抜け出し、父の住む団地を訪ねる。管理人からギイが引っ越したと告げられるが、シリルは直接確認しようと、強引に建物の中へ侵入する。そこへ施設の職員がシリルを連れ戻しにやってくるが、シリルは診療所に駆け込み、そこに居合わせた美容師サマンサにしがみつく。シリルが父の部屋に愛用の自転車があると言って聞かない為、管理人は部屋を開け、確かめさせる。シリルはもぬけの殻となった部屋を見て、失意に暮れる。

翌日、施設にサマンサが訪れ、自転車を取り戻した事をシリルに伝える。サマンサは、乗っていた男児の父親から買い戻したと告げ、ギイが売ったのだろうと疑うが、シリルはそれを頑なに否定する。シリルは自転車が戻った事を甚く喜ぶ。シリルは、週末だけ里親になって欲しいとサマンサに懇願し、サマンサは施設長と相談すると約束する。

その後、シリルは自転車に乗って、ギイの消息を尋ねながら団地界隈を回る。その途中、自転車を盗もうとする不良グループの少年と遭遇するが、事なきを得る。ギイが、自らのバイクと共に、シリルの自転車を売りに出していた情報を掴んだシリルは、ギイから自転車を買った男にギイの居場所を尋ねたいとサマンサに懇願する。見かねたサマンサは男の電話番号を教え、シリルが連絡するものの、ギイの消息は掴めずに終わる。シリルは、週末の里親となったサマンサの手を何かと焼かせるが、その都度、サマンサは親身に接する。

警察への問い合わせでギイの居場所が分かり、シリルはサマンサに連れられ、ギイと落ち合うことになる。しかし、約束の時間になっても、ギイが現れない為、2人はギイの家を訪ね、そこに住む女からギイが働くレストランを聞く。2人がそのレストランに押しかけると、仕込中のギイが現れ、シリルを中に入れる。シリルがいつ迎えに来るのかとギイに尋ねると、ギイは多忙で金を稼ぐ必要もあり、難しいと答え、週末に電話をかけると約束する。その直後、ギイは荷が重くてシリルの面倒が見切れず、再就職にも支障を来すとサマンサに漏らす。サマンサはシリルに直接伝えるべきだと告げ、ギイは会いに来ないようにシリルに伝える。帰り道、慟哭するシリルを、サマンサは抱きしめ、慰める。

その後も引き続き、シリルは週末をサマンサの美容院で過ごす。ある時、自転車が不良少年に盗まれ、シリルが追いかけると、不良グループの元へ辿り着く。シリルが少年から自転車を取り戻そうと、必死に喰らいつくと、グループのリーダーのウェスがその意気込みを買う。ウェスは自らも施設にいた経験を話し、シリルに親近感を抱かせると、パンクした自転車を修理に出させ、シリルをプレステ3で誘惑し、団地の自宅に招く。ウェスはシリルに、自分と会った事をサマンサに話さぬように命じる。その後、ウェスはシリルに恩を売り、子分にすべく、自宅で一緒に暮らすように提案する。更に強盗の計画を話し、シリルに実行させようと企む。そこへサマンサと恋人のジルが迎えに現れる。

サマンサは、密売人のウェスに会わぬようにシリルに諭し、ジルはサマンサからの再三の電話に出なかった事を叱る。その途端、シリルがジルを侮辱した為、憤慨したジルは里親を止めると言い放つ。サマンサがジルを制止すると、ジルは自分とシリルのどちらを選択するか、サマンサに問い質す。サマンサがシリルと答えると、ジルはサマンサの元を去る。帰宅した後、サマンサは改めて電話に出なかった事を責める。シリルはサマンサになぜ里親になってくれたのか尋ねる。サマンサは分からないと告げ、ウェスと金輪際付き合わぬように命じる。

後日、ウェスはシリルに新聞配達員を襲撃させ、現金を強奪させようと企み、練習させる。その夜、シリルは美容院を抜け出し、密かに襲撃に向かおうとする。サマンサは同年代の友人ムラッドと遊ぶように促すが、シリルはサマンサに激しく反抗し、怪我を負わせて、出かけていく。サマンサは施設に連絡する。シリルはウェスの指示通り、配達員とその息子を襲い、現金を奪うと、ウェスの車に逃げこむ。ウェスは自身に累が及ぶ事を恐れ、シリルに口外せぬ様に恫喝し、車から降ろす。シリルは現金を携え、その足でギイのレストランへ向かう。シリルはギイに現金を手渡そうとするが、ギイは厄介事を嫌い、二度と来ないようにシリルを追い返す。ショックを受けたシリルは、現金を放置してその場を後にする。美容院に戻ったシリルは、警察が捜索している事をサマンサから伝えらえれる。シリルはサマンサに、一緒に住みたいと哀願する。

後日、配達員の男への治療費と損害金をサマンサが弁済し、シリルが謝罪する事で和解が成立する。しかし、シリルは男の息子が謝罪に応じない事を知らされる。

ある日、2人は自転車に乗り、休暇を楽しむ。サマンサはムラッド達を誘い、バーベキューをする様にシリルに提案する。シリルは木炭を買うために、自転車で団地外れの雑貨店を訪れる。店から出たシリルは、そこで配達員の父子と遭遇する。息子は父の制止を聞かず、シリルを押し倒す。シリルは茂みの中に逃げ込み、木に登るが、息子が投げつけた石がシリルに命中し、シリルは地面に落下する。息子はシリルが起き上がらないのを不安に思い、父を呼ぶが、父は口裏を合わせて責任を逃れようと息子に指示する。父が救急車を呼ぼうとした矢先に、シリルは起き上がり、心配する親子を尻目にその場から去り、自転車に乗って帰っていく。

 

 

父親に捨てられちゃった少年シリルと、その少年に請われ里親になった中年女性サマンサの関係を描くほっこり系ドラマ。歳相応にわんぱくな少年にサマンサは手を焼くのだが、彼女がとても面倒見の良い人で、本当の母親の様にシリルに接するのよね。どうしてこの人、こんなに優しくしてくれるんだろうって、シリルだけじゃなくて、見ているこちらもそう思ってしまう。しかし、親の心子知らずとばかりに、シリルは悪ガキに唆されて、強盗を犯し、盗んだ金を父に手渡そうとする。父にはシリルに対する愛情が消え失せているのに、シリルは金があればまた父と一緒に暮らせると考えたワケだ。実に健気で泣けてくるし、少年の演技が自然で引き込まれる。最後は予定調和で終わらせず、どう転ぶのか分からない展開にしたのも良かった。

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拙者を悩ませる謎の腫れと痒みは心因性蕁麻疹だと分かったが、豆腐メンタル故どうにもならない。

昨日は皮膚科に行き、アトピー用の薬を処方してもらうついでに、謎の腫れと痒みの症状を訴えてきた。といっても、それは突発的に起きる症状で、その時にはどこにも生じておらず、口頭で症状の具合と発生頻度を伝え、蕁麻疹の可能性を伺うしか無かった。結局、心因性蕁麻疹だろうと診断され、飲み薬を処方してもらった。発症因子が特定できない部類の症状だから、よく眠り、ストレスを溜め込まない生活を心がけてくださいだって。幸か不幸か、今まさにそういう生活をしてるのになぁ。梅核気に続き、蕁麻疹まで心因性という事が判り、僕は余程軟弱な豆腐メンタルの持ち主なのだと痛感した。

もう何年も利用している皮膚科だが、数ヶ月行かない内にシステムがガラッと変わっており、予約制が導入されていた。そうとは露知らず、予約客が次々と診察を終えていく中で、ひたすら自分が呼ばれるのを待ち続けた。これまではどんなに長くても1時間程度で診察が終わっていたから、30分で読み終わる分量の本を携行していた。当然、それすら読み終わり、手持ち無沙汰で悶々と待ち続ける事、およそ2時間、ようやく順番が回ってきたのだった。僕は「待つ」という行為が死ぬほど嫌いだから、予約制への移行は有難いと言えば有難いが、過渡期のせいか、お世辞にも上手く機能している様には見えず、予約客すら20分くらい待たされていた。

隣の調剤薬局にも変化があり、いつの間にか備え付けのテレビがより大型のモノに新調されていた。60インチくらいだっただろうか。そんなデカいテレビは家電量販店でしか見たことが無いから、僕は思わず物欲しそうな目で食い入る様に見つめてしまった。薬局も儲かるんだろうなぁ。自室にもあんなデカいテレビがあったら、さぞかし幸せだろうなぁ。置くスペース無いけどさ。

ミスタードーナツ ミスターサマードーナツ レモン

ミスドの新作「ミスターサマードーナツ レモン」を食してみた。冷やして食べる仕様になっており、ドーナツというかパンケーキの様なしっとりした食感。レモンピールとレモンソースの風味がブルジョワ感を醸し出していて、高級ラインなだけあるなと。30分と言わず、キリッと冷やした方が美味しいと思う。

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