チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

盲点。

数日ぶりに氷点下を抜け、今日は割りと暖かくなり、みぞれから雨模様となるらしい。路面は融雪と凍結を繰り返していて、スノーブーツといえど歩く時には気を抜けない。週末にかけてまた寒さのピークが来ると予想されているから、投票日はやはりドカ雪かもしれない。役所が近ければ期日前投票でも良いのだがなぁ。

投票と言えば、政見放送をひと通り各党見終わった。そこで初めて知ったのだが、今回の選挙には「支持政党なし」という政党が比例で届出をしている。立候補者は2名。名簿を見た時には何のことだか意味が分からなかったが、政見と公式サイトを見てなるほどと理解した。制度の虚を突き、選挙に関心の薄い有権者を手玉に取った、なんとも小賢しい手口である。党首はニート上がりの様なオッサンで、カンペを見ながら辿々しく喋るその姿は薄っぺらさ丸出しではないか。一度でもその姿を見れば、この政党に票を投じようなどと真剣に考える人はいないだろうが、まさに支持政党がない無党派層の一部は釣られて「支持政党なし」と記入してしまうかもしれない。各メディアが挙って選挙結果の予想を出し、雌雄は決したかの様に報じられる中、大勢に影響はないだろうが、その結果自体も含めてくだらない事が多すぎる。

さて、マッサンは、ウィスキー工場が完成したり、エリーが身ごもったり、鴨居の息子がマッサン宅に転がり込んだりと、ここへ来てストーリーがズンドコ進展し始めたが、エリーの良妻ぶりが俄然萌えポイントになっている。日本語はシャーロット・ケイト・フォックスの習熟度と連動している様で、徐々に、しかし確実に上達している。マッサンを送り出す時の「行って帰り」がおっさんの一番の萌え台詞だが、最近は登場する機会が少なくちと残念である。彼女は無名の女優さんだと言われているが、制作側はよくその素質を見抜いてキャスティングできたものだと感心する。やはりプロの目は違うね。

 

映画鑑賞記

ニール・バーガー監督作「リミットレス」("Limitless" : 2011)

脳機能を100%引き出す事ができる薬を使い、社会的に成功を収めていく男の顛末を描くスリラー作品。

作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)はスランプの真っ只中にあり、筆は一向に進む気配が無く、孤独に塞ぎこむ生活を送っていた。恋人のリンディ(アビー・コーニッシュ)がそんなエディに愛想を尽かして別れを告げると、エディは尚更意欲を失ってしまうのだった。そんな時、エディは離婚した元妻メリッサの弟ヴァーノンと街中で偶然出会す。9年ぶりの再会に、ヴァーノンはエディの近況を知りたがるが、エディは自分の窮状を知られまいと適当にやり過ごそうとする。不意にヴァーノンは、脳の機能を100%引き出す事ができるという「NZT-48」という薬をエディに勧める。エディにその錠剤と連絡先を手渡すと、ヴァーノンはその場を立ち去るのだった。エディはその透明な錠剤を不審に思いながらも、ヴァーノンがかつてヤクの売人をしていた事もあり、新種のドラッグに身を委ねる様な気持ちで飲んでしまう。その直後、突然、エディの感覚は研ぎ澄まされ、知能は著しく向上し、あらゆる作業をいとも容易く行えるようになる。停まっていた執筆中の作品を即座に完成させ、出版社に高い評価を得ると、エディは更にその薬を使用してみたくなり、ヴァーノンの元を訪ねる。ところが、ヴァーノンはその場で何者かにより殺害されてしまう。エディは大量のNZT-48を入手し、社会的に大きな成功を収めていくのだが、次第に記憶障害に苛まれるようになり・・・。

通常20%程度しか使用していない脳機能を、100%無制限(リミットレス)に活用できる様にする薬「NZT-48」を使用する事で、冴えない作家の男が成り上がっていく、少しSFテイストなスリラー作品。NZT-48を飲むと、知能や記憶能力が向上するばかりか、これまでなんとなく得た知識や経験にもアクセスできる様になり、文字通り人間離れしたパフォーマンスを発揮できるようになると。そこでエディはその能力を物書きだけに留めておく事が惜しくなり、投資業に乗り出し、金融街でメキメキ頭角を現していく。遂には超大物投資家のカール(ロバート・デ・ニーロ)とパートナーを組むことに。しかし、NZT-48の効力はおよそ1日だから、日毎飲むのに飽きたらず、次第に使用頻度が高まっていくワケですな。すると突然、深刻な記憶障害が現れ始め、彼の身を蝕み始める。それが分かっていても、元の不甲斐ない生活に戻るくらいなら、飲まずにはいられない。問題はそれだけに留まらず、ヴァーノンが他にもNZT-48を流していた顧客がいる事が判明し、NZT-48を巡って命がけの争奪戦まで繰り広げられる事になり、さあ大変。エディの人生たるや、何処へ~という展開が続く。SFではありがちな設定ではあるけど、スリリングで緊張感が途切れない秀逸な作品だったかなと。

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