チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

007。

生きてる意味がない。だから惰眠を貪るより他ないんだと思う。それ以外はどうにかして現実逃避。

そこでおっさんが取り得る選択肢が映画。どんなジャンルでもいいから映画に没入することで、

この苦痛と虚無に覆われた現実から一時の間、目を背けられる。そこに救いなんかなくても構わない。

 

昨日、「007 スカイフォール」がレンタル開始となったので早速レンタルしてきた。昼過ぎだったが、

BDは最後の一本だった。帰宅して即鑑賞。初っ端から繰り広げられるバイクチェイス、そして格闘。

最近の007ではお決まりのCGを駆使した耽美で流麗なOP。ダニエル・クレイグの一層磨きのかかった

ボンド像はもう唯一無二のモノ。黒幕のハビエル・バルデムのキレっぷりも申し分ない。ただ彼の

狙いがあくまで私怨であるせいか、作品としての世界観が若干、小じんまりとしている印象。まぁ、

ロンドンのド派手なテロはそれ自体凄いんだが、その割にはあっさりとした扱い。そんなテロリスト

集団をただ待ちぶせて迎え撃つ展開ってのも少し間延びを感じさせるんだがなぁ。あと、予備知識

ナシでwikiすら見てなかったから結末には驚かされたんだが、今回でMのジュディ・デンチが殉職と

いう形で卒業なのね。兎にも角にも、各方面で高評価、興行的にも大成功の本作、シリーズ通好みの

趣向も凝らしてあるらしく、ファンであればあるほど楽しめるらしい。僕は着眼点が甘いのだろうな。

まぁ、素直に面白かったと言っとこう。

 

昨日はもう一作「アイアン・スカイ」を鑑賞。90分程の本作。よくあるSFパニック系だと思って

観始めたものの、終始B級コメディらしさが盛りだくさんで、ほんのりチープさを感じるCGや設定も、

予想外の面白さに変わっていった。思わずツッコミを入れたくなるシーンの連続だが、ニヤニヤと

生温かく見守っていられる。あくまでナチスを小馬鹿にする映画かと思いきや、アメリカの大統領が

サラ・ペイリンを模して醜悪なイメージで描かれていたり、北朝鮮が思いっきりコケにされるシーンが

あったりと、メッセージ性もピリッと。それより素晴らしいのが作品の結末。これがただのお笑いで

終わらず、想像を絶する展開を迎える。これには思わず鳥肌が立ってしまった。鑑賞後感が非常に

良く、誰かに勧めたくなる傑作、なんだけど勧める相手なんていなかった。

 

こんな感じで当分映画漬けの日々を続ける予定。現実が霞んでいく・・・。