チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

悪夢が来たりて。

27時間テレビで久しぶりに夜更かししてしまった。今年もなかなかゲスい内容で笑いを誘う。毎年恒例のさんま・中居のコーナーも相変わらずだった。切りのいいところで横になったのだが、どうも寝付きが悪ければ寝覚めも悪い。なかなか熟睡できない。最近、悪夢でうなされる頻度が高まっているのが気にかかる。昔ならブラック上司が出てきて胸糞悪い思いをするくらいで済んでいた。(この上司にはいまでも殺意を覚えるが。)ところが近頃の夢は内容が強迫的というか、身体をも突き動かす程の衝撃をもたらすのである。ガバっと飛び起きるのは良い方で、時に夢と連動して声を上げることがあり、その自分の声の大きさに驚いて目覚めてしまうとか、何かを必死になって払い除けようとするあまり、そばにある扇風機を思いっきり足蹴にしてしまうとか、これまでにはまるでなかった経験が続き、我が事ながら不気味に思う。昨日などは、異変に気づきハッとして目覚めると、足の指の付け根に寝る前にはなかった1円玉大の擦過傷があり出血までしていた。寝ている間にナニをしてそうなったのか皆目検討がつかない。これはコトである。そのうち夢遊病にでも冒されて、夜道を徘徊するようになったりしないかしら。日中、生産的なことをしていないのに、疲労が蓄積するのはそのせいだったりして。いよいよヤバイね、こりゃ。

昨日は原田眞人監督作「わが母の記」を鑑賞。原作者井上靖の自伝的物語で、息子と母の互いに対する悠久の愛情を、日本の原風景に乗せて描いたじんわり感動ドラマ。樹木希林がボケてしまった母親役を迫真の演技でこなしているが、これが本当に素晴らしくて惹きつけられる。これみよがしに抑揚を付けて感情を揺さぶるのではなく、淡々と、しかし丁寧に、終始母親に寄り添う様な視点で描かれており、ひとしお感慨が募った。錚々たる演者の中で、大久保佳代子がちょい役で出演していたのには苦笑してしまったが。あまちゃんにも数秒出てたよなぁ、あのヒト(笑)。