チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

毎日がアイドリング。

ミーハーながらに楽しんできたワールドカップがついに終わってしまった。決勝はトウシロでも納得の壮絶な死闘で、どちらが勝ってもおかしくない素晴らしいゲームだった。しかし、期間中こんなにガッツリ観たのは初めてだわ。まぁ、それだけ現状詰んでる暇人なワケだけれども。

それにしても最近、寝覚めが悪いというか、シャキッとしないというか。覚醒後、脳を起動してから立ち上がるまで時間が掛かり過ぎて困る。何をするワケでもなく、30分近くボーっとアタマが回転し始めるのを待ってみたり。放っておくともうずっとアイドリング。疲労とは無縁の生活をしている癖に、なんだろうこの有職様の如き倦怠感は。これも齢のせいかしら。昔、職場でお世話になっていた先輩社員の方が、毎日いかにも眠そうな目で出社しては「朝弱いんだよねぇ」と言っていたので、「はぁ、齢なんですかねぇ」とか軽口を叩いてしまったのを思い出す。この愚か者め。でも、若かった頃は本当に脳が冴えていたわ。

シャキッとしないと、いつまでたっても穀潰しの廃人なんだよなぁ・・・

 

映画鑑賞記

ジョシュア・マイケル・スターン監督作「スティーブ・ジョブズ」("Jobs" : 2013)

スティーブ・ジョブズの創造者としての半生を描いた伝記作品。

単位取得の為に、無意味で退屈な時間を費やす事を嫌ったジョブズは大学を中退し、興味のある分野だけ潜り込みで聴講していた。友人とインドへ旅をするなどヒッピー生活を送った後、アタリ社で職を得る。卓越した能力では一目置かれるものの、まったく協調性のない彼は、社内でも浮いた存在となり退社。気脈の通じるヒューレット・パッカードのウォズニアックが趣味で作っていたPCの原型に触れ、その革新性に商機を見出す。共にアップルコンピュータを創設すると、ウォズニアックの開発した基板を"Apple I"として世に送り出す。その後、元インテルのマークラの巨額の投資を得て、アップルコンピュータは法人化を果たし、会社として急成長を遂げていく。しかし、社員が増えていくにつれ、ジョブズのそのワンマンで高圧的なマネジメントぶりが敬遠され、孤立を深めていく。

個人的にアップル製品を使ったことがないので、スティーブ・ジョブズの人となりについては、ほとんど知ることもなく。アップルCEOとしてiPodiPhoneを創造し、まさに「世界を変えた偉人」程度の認識だから、伝記でも読んでみようかしらと思っていたところへ、丁度いい頃合いに本作が公開されたものだから、どれどんなもんかと観てみたワケで。逸話を断片的に繋ぎあわせた様な展開に終始してしまっていて、全体を貫く物語性は薄いかなぁという印象。良くも悪くも再現ドラマですな。なんとも型破りで独善的なジョブズに対して、彼の周囲を取り巻く人達がいかに翻弄されてきたかが良く分かる内容ではあった。しかし、これくらい突き抜けた奇人変人じゃないと、常識を打ち破るブレイクスルー足り得ないのだろうな。最近俄に「和製ジョブズ育成」とかお上が言い始めたけれど、お役所仕事でこんな特異な人物を創出できるとは思えないし、そもそも日本の職場環境・教育環境は、こういう常識外れな逸材の芽を摘む様な素地があるんじゃないのかねぇ。

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