チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

置き去り感。

広い範囲で大気が不安定らしく、今日明日は雨に見舞われそうな曇天の朝。こっちの降り方は大した事は無さそうだが、広島には再び土砂災害の危険が迫っているそうだ。こうして安穏と暮らしているのを心苦しく思いながらも、朦朧とした意識で垂れ流しのテレビを観ているだけ。ときに、最近のテレビの画面構成はおかしなモノで、NHKだけかも知れないが、L字で切り分けた部分で地元の警戒情報を伝え、それとは別に他所の災害情報を左側の定位置で伝え、その上、必要に応じてテロップ等が画面狭しと表示されるから、常にごちゃごちゃと文字だらけである。日本のどこかで、絶え間なく災害が起こっている状況だから止むを得ないが、要所要所で表示しないと、感覚が麻痺してしまって、真に緊急な情報をスルーする惰性が身に付いてしまいそう。

さて今朝、起きたら残念なお知らせがTLに流れた。ナイナイのANNが来月で終わるそうなのだ。終わるそう、というのは昨夜のOAをこの時点でまだ聴いていないからで、詳細は来週のOAで明かされるとか。毎週、ニコ動に有志の方がうpされているのを聴いている、不熱心なリスナーの僕が偉そうな口を利けるかってハナシではあるのだが、それでも一応毎週楽しみにしているワケで、終わってしまうのはとても残念だ。僕はもともとラジオを聴く習慣が無いので、この番組が無くなるとラジオから完全に離れる事になる。今後も生きていくと、こういう寂しい思いを幾度と無く経験するんだろうね。逝かないで~♪って置き去りにされる感じで・・・

 

映画鑑賞記

ロリ・ペティ監督作「早熟のアイオワ」("The Poker House" : 2008)

頽廃した貧困家庭で暮らす少女のある1日を描いたドラマ作品で、監督の自叙伝。

1973年のアイオワ州の田舎町、14歳になる長女のアグネスは母サラ、次女ビー、三女キャミーらと共に、鄙びたポーカーハウスで貧しい生活を送っていた。サラは酒とドラッグで身を持ち崩し、夜な夜な体を売っては日銭を得る生活だった為、代わりにアグネスがビーやキャミらの世話を甲斐甲斐しく行っていた。その様な生活に陥ったのは、父親がある頃を境にサラと娘達に暴力を振るうようになり、彼の元から4人で逃れてきたためであった。アグネスはその救いの無い生活に、早くから絶望を感じていたが、一方で彼女は勉強ができ、またバスケットボールでは一目置かれる程の腕前を見せた。本作は、そんなアグネスが重い決断を迫られる転機となった、ある1日を描いた物語である。

ジェニファー・ローレンス初主演作品。貧困に喘ぎ、絶望に打ち拉がれながらも、姉妹3人笑顔で生きていこうとする、悲しいくらい健気で幼い少女達のおハナシ。途中、ショッキングな展開もあってつらい気持ちにさせられる。アグネスは母親代わりに妹達の面倒を見、勉強に励み、また新聞社でバイトの様な事もしている子で、尚且つバスケに卓越した才能を持つと。そんな優秀な子に、母親は自分と同じ様に体を売って稼げと迫るワケですな。自宅には母親の客やポン引きの男が頻繁に出入りし、また、ポーカーに興じる輩が集う場にもなっている為、アグネスら姉妹はおちおち家にいることも敵わない。このままじゃ彼女達も擦れたジャンキーに堕ちていってしまう事必至な環境で、それでもひとり克己するアグネス。そんな彼女を演じるジェニファー・ローレンスがステキ過ぎるんだわ。撮影時に幾つだったのか分からないけれど、あどけなさが残るその表情とは裏腹に、演技は特筆すべきモノがあり、早くも女優としての胆力を感じさせる。本作を見て彼女のポテンシャルに改めて感服した。三女キャミー役のクロエ・グレース・モレッツは、これまた随分おチビちゃんな感じで屈託のない素振りが実にキュート。押しも押されぬ人気女優達も、こういうところに原点があるんだなぁ。

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