チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

じょうじ。

キリッと冷える氷点下の朝。雪が降る降ると言われている割にはさっぱりで、せいぜい路面を濡らして凍結させるくらいの量。場所によっては数十センチの積雪が予想されているのだが、そんな兆しは見えてこない。寒さのせいなのか、昨日辺りから腰痛がぶり返してきて、座っているだけでもギリギリ痛んでツライ。またしばらくコルセットのお世話になりそうだ。

昨日、マッサンの進み具合がややモッサリしているのを危惧して、頼むぞマッサン!とか嘆いていたところなのだが、モッサリといえば僕は最近「テラフォーマーズ」とかいう漫画を読んでおり、同じ事を思ったのだった。火星を人類が居住可能な環境に変化させるべく、500年かけて苔とゴキブリでテラフォーミングしたら、なんとゴキブリがヒト型に超絶進化し、人類の身体能力を大幅に上回る存在となってしまったと。そこで彼らに対抗すべく、人類もムシのDNAを組み込むバグズ手術を行い、ムシの特性を活かした人間兵器を開発し、火星で死闘を繰り広げるとかいう内容の漫画だ。どこかで面白いと聞きつけ、とりあえず既発の10巻までレンタルして読んでみたのだが、次から次へと戦闘が立て続けに起こってページを繰るばかりで、遅々としてハナシが進まないのだ。絵柄は割りと好きな方だし、程よい厨二テイストな設定も悪くないのだが、このテンポの悪さは残念すぎる。そうは言っても新刊が出たらきっと読むだろう。それにしても、ゴキブリ達がしきりに口にする「じょうじ」が謎である。

僕は漫画はほとんど読まない性分で、10代の頃には週刊ジャンプを惰性で読んでいたものの、それもいつしか飽きてしまい、近年では遅ればせながら「寄生獣」を纏めて読んだくらいである。これも映画化するというから、どれどんなもんかしらと手を伸ばしただけで、そこまで面白いとは思えなかった。最近だと「進撃の巨人」とかいうのが社会現象になるくらいの人気を博しているらしいが、パラパラ流し読みして絵柄が受け付けなかったし、既発の15巻まで読むのも難儀だから、おそらくこのままスルーだろう。映画化するらしいがそちらもスルーだ。

ときに、最近の子供は漫画が読めない、とかいうハナシを耳にしたのだが本当なのだろうか。1つのコマに2つ以上の行動をいれてはいけない、などと言われているが、真偽の程は定かではない。そもそもそんな観点で漫画を読んだことが無かったので、読めないというのが俄には信じられないのだが、仮にそうだとすると、コマだけ増える一方でハナシが進まないのは合点がいくのではないか。もちろんテラフォーマーズがそうなっているというワケではないが・・・

 

映画鑑賞記

ノーム・ムーロ監督作「300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~」("300: Rise of an Empire" : 2014)

テミストクレス率いるアテナイの戦士達と、アルテミシア率いるペルシア帝国の海軍の激戦の行方を描くファンタジー・アクション作品。

マラソンの戦いでギリシアの軍勢はペルシア帝国を撃破し、テミストクレスはその手でダレイオス王を討つのだが、ダレイオスの息子クセルクセスを逃したばかりに禍根を残す。ダレイオスは最期にギリシアからの撤退を下命し息を引き取るも、海軍司令官アルテミシアはそれを無視し、クセルクセスを唆す事で神の王へと変貌させ、ギリシアへの復讐を仕向ける。クセルクセスが大軍を率いギリシアへ侵攻を開始すると、スパルタの王レオニダスは僅か300人からなる精鋭の戦士を灼熱の門に集結させ、ペルシアの侵攻を阻む作戦に出る。一方、アルテミシアもまた海軍の大艦体を率い、アテナイへの侵攻を開始する。テミストクレスはギリシアの各都市に協力を要請し、一丸となってペルシアの撃退に臨む様に画策するが、その願いも終ぞ叶わず。テミストクレス率いるアテナイの戦士達は、ギリシアの命運を賭け、エーゲ海での死闘へと向かうのだった。

前作300と同時系列の物語+続編という内容で、1作目で好評を博した後の2作目だけに一抹の不安はあったのだけど、なかなかどうしてこれが良くできている感じ。原題にもあるようにクセルクセスが神王へと変貌する経緯から描いており、前作でも語られなかった導入部が相互補完的な役割を果たしていて巧みでニクい演出。ギリシアが善、ペルシアが悪という描かれ方をしているため、主人公は一応テミストクレスなのだけど、アルテミシアの存在感の方が大きく、主役の座を見事に食ってしまっている。アルテミシア自身はギリシア出身なのだけど、ギリシアのならず者に家族を殺された挙句、また自身も監禁され、何年にも及ぶ残酷な扱いを受けた悲劇の女。ペルシアの戦士に拾われた彼女は、ギリシアへの復讐だけを目的とする最強の女剣士に成長し、ダレイオスの寵愛を受け、海軍司令官にまで昇り詰めるワケですな。このダークサイドのヒロインを演じているのがエヴァ・グリーンで、彼女の魅力がこれでもかって程に迸っている。華麗なる剣術だけではなく、妖艶で超絶美しい肢体まで披露しており、かなりの力の入れ様だ。メイキングが収録されていたので、興味深く観たのだけど、海上での戦闘シーンが大半を占めるというのに、水を一滴たりとも使用しておらず、全てCGで合成したものだというから驚いた。さすがに海原がCGなのは分かるが、飛び散る水しぶきまでCGだとは恐れ入る。最近は流体もここまで自然に再現できるものなのね。18禁指定だけあって、血がドバドバ吹き出すのは痛快すぎて笑ってしまう程だけど、こういうのも流体シミュレーションの賜物なのかしら。

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