チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ファック・マイ・エネミー!

今冬はエルニーニョの影響とかで、本州は暖冬傾向、北日本は平年並と予想されていた様に記憶しているが、蓋を開けてみると、本州からは「どこが暖冬だ寒いわボケ!」という怨嗟の声が聞こえてくる一方で、こちら北日本では気温は平年より高く推移しており、降雪量は平年よりかなり少なく終わりそうな気配だ。雪が降らないせいで、ツルデコ状態の凍結路面がいつまでも剥き出しになったままで、外出する度にコケやしないかとヒヤリハット地獄に苛まれる。毎日こういう悪路を歩いているものだから、流石に最近では要領を得てきて、一頃よりはいわゆるペンギン歩きもサマになってきたと思う。今冬のコケカウントは1.5回に留まっているが、まだまだ気の抜けない日は続く。

昨日、またガス代の不当な高さに恨み節を浴びせたところだが、奇遇にも今朝こんな記事が出ていた。

割高LPガス、不満の空気 全国一の「北海道価格」、苦情相次ぐ−北海道新聞[道内]

ガソリンも灯油もガンガン値下がりしているのに、LPガスは微動だにしない。価格競争なんてあったもんじゃない。この期に及んでは行政の介入も待ったなし!消費者の足下を見て暴利を貪る業者の横暴許すまじ!ファックだこの野郎!消費者が横並びで連携すれば、一斉蜂起だってありうると知るべし!

 

映画鑑賞記

ジョン・クロキダス監督作「キル・ユア・ダーリン」("Kill Your Darlings" : 2013)

新時代の文学を志向した若き文学青年達の、その交流の始まりから行く末までを描いた伝記ドラマ作品。

1943年ニュージャージー州パターソン、詩人の父と病気がちの母と共に慎ましく暮らしていた文学青年アレン・ギンズバーグダニエル・ラドクリフ)は、コロンビア大学の試験に合格する。父が母との関わり合いを避けがちであった為、母の面倒を一人で見てきたアレンにとって、母を置いて大学へ入学するのは苦渋の決断であった。入学して間もなく、アレンは下宿先の寮でルシアン・カー(デイン・デハーン)と出会う。ルシアンもまた文学に興じる青年だったが、清廉潔白なアレンとは正反対の危うく儚げな魅力を秘めた男で、学内で度々問題行動を起こす事で知られていた。アレンは、自由気ままな学生生活を謳歌するルシアンとすぐに意気投合し、ルシアンを通じて出会ったジャック・ケルアック(ジャック・ヒューストン)、ウィリアム・S・バロウズベン・フォスター)と共に、旧態依然とした文学を打ち砕く「新幻想派」を立ち上げ、独自の文学活動を展開していく。一方、ルシアンは同性愛者で、元大学教授のディヴィッド(マイケル・C・ホール)と懇意の仲だったが、アレンとの関係が深まるにつれ、ディヴィッドとの間に溝が生じ始める。後にそれは、アレン、ルシアン、ジャック、ウィリアムら4人の人生を大きく変える深刻な事態へと発展していく。

詩人アレン・ギンズバーグ、記者ルシアン・カー、作家ジャック・ケルアック、作家ウィリアム・S・バロウズ、いずれも著名な、文学界を代表する4人の男達の青年時代を切り取った、実話に基づく伝記ドラマ。といっても僕はこの4人について全く知らなかったので、物語の背景を深く理解するには至らなかったのだけど、極めて秀でた才能を持つが故に、その発露の場を特異な世界に求め、やがて反社会的な領域にまで踏み込んでいく、若い青年達の織り成す人間ドラマとして堪能した。4人が揃ってイケメソだから、そっち系を望む向きにはオススメできる(笑)。アレンとルシアンを中心に、かなり濃密な人間関係が展開される一方で、同性愛がクローズアップされており、アレンとルシアンが次第に惹かれ合っていく過程が描かれている。アレンは本来、同性愛では無かった様だけど、ルシアンと行動を共にする内に、その魅力に囚われていく。ラドクリフとデハーンのキスシーンは、お互いイケメソ同士であるが故に、実に自然な流れで、これがなかなか耽美的であった。同性愛に覚醒した?アレンには、その後行きずりの男とSEXシーンがあるのだけど、ラドクリフのあられもない格好が披露され、こちらはかなり衝撃的だった。ラドクリフ、ここまでやるのかと・・・。やはり彼は積極的にハリポタのイメージを払拭しようとしているのだろうか?そんな風に穿った見方をしたくもなる。こういうディープな作品もたまにはいい。

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