チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グレイヴ・エンカウンターズ2

ジョン・ポリキン監督作「グレイヴ・エンカウンターズ2」("Grave Encounters 2" : 2012)[BD]

フィクション映画として公開された「グレイヴ・エンカウンターズ」の真相を究明すべく、映画学校の学生達が舞台となった病院での撮影を強行し、超常現象に遭遇する様を描くファウンド・フッテージ型ホラー作品。

フィクションとして映画化されたグレイヴ・エンカウンターズ(GE)は大ヒットし、ファンの間で賛否両論を巻き起こす。映画学校の学生で自主制作にも携わるアレックスは、自らの批評サイトにGEを酷評する内容の記事を投稿する。その直後、アレックスのアカウントに""Death Awaits"(死の番人)と称する人物から、GEの主演俳優ショーンを映したビデオレターが届く。

アレックスは仲間のジェニファーやトレバーらと共に、映画の制作を続けるが、その間に死の番人から再びメールが届き、数字を伝えてくる。アレックスはその数字が、バンクーバーの精神科病院の経度と緯度を表していると察知し、それがGEのロケ地だと推測する。ジェニファーらはフィクションだと諭すが、アレックスは出演俳優達のその後の音沙汰が無い事や、病院の管理人として登場したケニーが8年前に自殺している事を不審に思い、真相を探ろうと試みる。

アレックスは製作中の映画の演出に不満を抱き、撮影が滞る。そこへ再びメールが届き、若い頃のショーンが母親と共に写った写真が、自宅と思しき電話番号と共に添付されてくる。アレックスはショーンの母親と連絡を取り、ショーンについて論文で取り上げたいと告げて、ショーン本人とのインタビューのアポ取りをする。アレックスはトレバーとジャレッドと共に、ワシントンにあるショーンの実家を訪ねる。母親はショーンが生きていると主張するが、実際には何年も実家に戻っておらず、アレックス達は母親が認知症を患っていると知る。

アレックスは2003年3月28日にバンクーバーで事件の記録がある事を掴み、それ以降出演者達が消息を絶っている事から、GEが実話であると確信を深め、証拠集めに乗り出す。その時、プリンタが勝手に印刷を始め、アレックスはそれがGEの製作総指揮ハートフィールドのロサンゼルスでの撮影予定表だと知る。アレックスは手掛かりを求めて、単身ロサンゼルスに飛ぶ。

アレックスはアポ無しでハートフィールドを直撃し、一旦は追い返されるも、撮影無しでの許可が降りる。アレックスは隠しカメラを忍ばせ、インタビューに臨む。ハートフィールドはGEが事実だと認め、出演者の家族に大金を払って秘密保持契約を結んだ事を明かす。ハートフィールドは会社が当時破産寸前で、映画として公開すれば返済できると見込み、その結果、大成功を収め、続編の予定まである事を明かすが、アレックスは事実を公開すると告げて去る。

アレックスは証拠を掴み、ドキュメンタリーかつホラー映画を作ろうと意気込む。そこへ死の番人から建物の中で会おうというメッセージが届く。アレックスは撮影仲間のジェニファー、トレバー、ジャレッド、テッサを連れ、バンクーバーの精神科病院に向かう。

2011年12月3日、一行は病院の敷地に到着する。そこへ警備員が駆け付け、一行に退去を命じ、カメラを奪おうとする。一行は一旦ホテルに引き上げる。その夜、トンネルの西端の部屋に午前3時に来いとのメッセージが届く。一行は機材を整え、意気揚々と深夜の病棟に侵入する。GEと同様、一行は棟内の複数箇所に固定カメラを設置すると、0時過ぎに撮影を開始する。一行は同じ轍を踏まぬ様に、蛍光ライト、高性能GPS、エアホーンを携行する。

一行は3時前にトンネルの待ち合わせ場所に到着するが、時間を過ぎても誰も現れず、部屋にあるウィジャボードをアレックスとジェニファーで試す事にする。2人が霊に語りかけると、ボードは「死の番人、全部撮れ」と命じる。その直後、超常現象が発生し、パニックを起こした一行は棟内に逃げ込む。そこへ警備員が現れ、一行はロビーに連行される。

警備員は機材を没収すると、一行を警察に引き渡すと告げる。その時、上階で足音が聞こえ、警備員は確認に向かう。アレックスが撮影の継続を主張したその矢先、発砲音が聞こえ、一行は様子を覗いに上階に向かう。警備員はライトを残して姿を消しており、アレックスは二手に別れて、カメラを回収する様に指示する。ジャレッドは回収先の窓際で、見えない力に吹き飛ばされ、外へ落下する。駆けつけたテッサは、皆を呼び集める。一行はカメラに記録された映像から、ジャレッドに起きた現象を確認し、脱出を決意する。しかし、棟内の構造が変わり、一行は帰り道が分からずに彷徨う。小児用病棟に差し掛かり、一行は少女の霊と遭遇し、追いかけられる。その最中、テッサが忽然と姿を消す。孤立したテッサは殺され、闇の中へ連れ去られる。

3人は出口を探し、更に上階を目指す。その途中の部屋で、電気ショックを受けている警備員を発見する。アレックスは電気を止めようとするも手に負えず、警備員の体は発火し、炎上する。その後、3人は外に出られそうな窓を発見するが、巨躯の男が飛び出し、襲いかかる。3人は逃げ惑い、ロビーに辿り着くと、出口から棟の外へ出る。男は出口を通過した途端、消滅する。

3人は車で敷地から脱出し、ホテルに辿り着くと、荷物を纏めて帰ろうとする。ところがエレベーターが降りた先で、ドアが開くと、病院の地下トンネルが現れ、3人は病院から出られない事を悟る。3人はトンネルを彷徨いている内に、意味不明な言動を繰り返す不審な男と遭遇する。3人は男に導かれるまま、ダクトを通って棟内へ移動する。アレックスはその男が変わり果てたショーンだと察し、GEの真実を知る為に撮影に来た事を明かす。3人はショーンに出る方法を尋ねるが、会話にならず、正気を失っていると悟る。

ショーンは3人を鎖で封鎖された赤塗りのドアに導き、出口だと主張する。3人がボルトカッターを途中の部屋に置いてきた事を明かすと、ショーンは自前の地図を広げて、位置を確認させる。ショーンは患者を実験台にしてロボトミーを行っていた、オカルト神経科医フリードキンの存在を明かし、自らの治療痕を見せると、フリードキンが現実と霊界を結ぶ扉を開いたと告げ、赤塗りのドアが唯一の抜け道だと主張する。

3人は導かれるままにショーンに付いて行き、ボルトカッターに辿り着くと、ショーンに従い、数時間休憩を取る事にする。皆が眠っている間にトイレに向かったトレバーは、ショーンに突然襲われる。ショーンはこうしろと言われたと弁解し、トレバーを殺す。

目覚めたアレックスとジェニファーはトレバーの死体を発見し、更に携行品も奪われている事を知り、ショーンの仕業だと確信する。2人は地図を元に、ドアの部屋へ先回りしようと急ぐ。一方、ショーンは霊に導かれ、ドアに辿り着き、鎖を解くと、ドアを開けて通過する。何も起こらず当惑するショーンに、霊はテープを回収し、映画を完成させる様に命令する。ショーンはカメラの回収に向かう。

アレックスとジェニファーは手術室に辿り着くと、フリードキンらがロボトミー手術を行う現場に遭遇する。2人は咄嗟に身を隠して様子を覗うが、察知されると、手術室から脱出し、逃げ込んだ先に赤塗りのドアが現れる。そこにカメラの回収を終えたショーンが現れ、テープを回収した1人だけが出られると告げると、アレックスから強引にカメラを奪い取ろうとする。ジェニファーが不意を突いてショーンを殴り倒すと、突然、異世界への穴が開き、ショーンが引きずり込まれる。

正気を失ったアレックスは、ジェニファーを殺して最後の1人になると、映画を完成させて世に広めると誓う。全てのカメラを携え、アレックスがドアを抜けると、郊外の山奥に出て、ドアは消える。2011年12月5日、アレックスはロサンゼルスの路上を彷徨い歩いているところを警察に保護される。2012年10月1日、アレックスは自らの手で完成させ、ハートフィールドに持ち込んだGE2を番組で自ら紹介する。アレックスは病院を探さぬようにファンに釘を刺し、笑みを浮かべる。

 

 

GEの撮影から8年経過しており、GEは映画として大ヒットしたという設定で、映画学校の若者達がロケ地の病院を探し出し、真相の究明に挑むという、前作からの繋がりはなかなか面白い。前作の主人公ランスが、キーとなる人物としてがっつり登場するのも良い。悪霊のパフォーマンスが、ムンクの叫びよろしく、口をあんぐり開けるのがデフォというのは芸が無いし、諸々の演出が派手になっている分、大味にもなっているという印象も受けた。終盤の異世界への穴が開くシーンは、正直コレジャナイ感が否めなかったし、前作の様なオドロオドロしくも奥ゆかしい超常ホラーな雰囲気が好きだな。続編は作ろうと思えば作れそうだが、さすがにもう無いか。

f:id:horohhoo:20150905190543j:plain

f:id:horohhoo:20150905190549j:plain

f:id:horohhoo:20150905190553j:plain

f:id:horohhoo:20150905190556j:plain

f:id:horohhoo:20150905190600j:plain

f:id:horohhoo:20150905190604j:plain

f:id:horohhoo:20150905190607j:plain

f:id:horohhoo:20150905190610j:plain

f:id:horohhoo:20150905190614j:plain

f:id:horohhoo:20150905190617j:plain