チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜

ジャウマ・バラゲロ監督作「スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜」("Mientras duermes" : 2011)[DVD]

人生に絶望した男が、同じビルに住む美しい女を密かに陵辱し、不幸な目に遭わせる事に生きる目的を見出していく様を描くスリラー作品。

雇われで住み込みのビル管理に従事するセサル。一見勤勉でビルの住民には愛想よく接するが、その実、幸せを感じられず、生きる理由を見つけられない事に苦悩しており、遂には自殺を企図する。しかし、いつしかセサルはビルの五階の部屋に暮らすクララに執着する様になり、密かに手紙やメールを大量に送りつけ、更にはクララの部屋に忍び込む様になる。セサルはそうしてクララに対する変質的な行為を通して、他人を不幸に陥れる事に生きる目的を見出していく。

毎晩、セサルは会社勤めのクララの留守中に部屋に忍び込んでは、ベッドの下に身を隠してクララの帰りを待つ。セサルはクララが眠りに就いたのを確認すると、マットレスの切れ込みに忍ばせた睡眠薬でクララを昏睡させ、クララと共に夜を明かし、明け方、クララが目覚めるより先に起きて、何事も無かったかの様に部屋を後にする。クララは相次ぐ変質者からのメールや手紙に不安を抱き、更に日々の目覚めの悪さを実感しながらも、普段通りの生活を続ける。ある時、クララの隣の部屋に住む一家の長女ウルスラに侵入が発覚した事から、セサルは金を強請られる様になり、60ユーロを支払う。

ある朝、セサルはクララにシンクの詰まりの修理を依頼される。セサルはその夜もクララの部屋に侵入し、クララを昏睡させると、室内を物色した後、クララの化粧品や日用品に薬品を注入する。そしていつもの様にクララと添い寝すると、明け方、クララの腕時計を盗み去る。セサルが部屋から出ると、ウルスラがドアの前で待ち構えており、60ユーロ程度の口止め料では安すぎると指摘し、アダルト映画を都合する様に要求する。

朝、セサルは業務に就くと、クララの郵便受けに密かに手紙を投函し、更にメールを大量に送りつける。セサルは出勤前のクララに挨拶すると、侵入の事などおくびにも出さず、詰まりを確認をしたので修理に行くと伝える。その昼、セサルが休憩時間に自室でクララへの手紙を認めていると、ウルスラが訪ねてくる。ウルスラはセサルから映画を受け取ると、口止め料を100ユーロに上げると強請る。

夕方、セサルはクララの部屋にシンクの修理に訪れ、腕時計が詰まっていた様に偽装し、腕時計に洗浄剤をかけて破損させる。その後、セサルは再びベッド下に身を隠し、クララの帰りを待つ。帰宅したクララは、アメリカで暮らす恋人マルコスに電話でストーカー被害を報告し、警察に相談した結果、メールがネットカフェから送られていると判明した事を明かす。更にクララは体調が優れずに病院にも行った事を明かし、マルコスはストレスだとクララの身を案じる。その後、クララが眠りに就くと、セサルは更にクララを虐げる策を講じる。

翌朝、クララは顔の肌荒れに気付く。その翌朝には更に肌荒れが悪化し、また手紙はより変質的で鬼気迫る内容となり、クララは不安を抱きながらも日々を過ごす。

翌週、クララは肌荒れが収まり始めた事に安堵するものの、今度は部屋中にゴキブリが発生する。セサルの思惑通りにクララはセサルに泣きつき、駆除を依頼する。クララは部屋の消毒が済むまで、実家に身を寄せる事をセサルに伝える。セサルが変質者の件について案じると、クララはメールがプリペイド携帯から送信されており、警察により発信源がこのビルだと判明した事を伝える。クララは再びメールが来れば、足がついてその内に犯人が逮捕されるとの見通しを告げる。

セサルは入院中の病臥の母の元に足繁く通っては、受け答えのできない母に対して、クララに対する嗜虐の喜びが生きる目的となった事を語る。セサルはビルに戻ると、クララの部屋の消毒を始める、その最中にビル内の無人のオフィスに忍び込み、メールの偽装工作を図る。事務所の上役に、セサルがこれまでビル管理の職を転々としながらも、長続きして来なかった事が発覚し、更に日頃遅刻ばかりしている事も重なり、セサルは役立たずと詰られる。

二日後、警察がクララの件でやって来ると、セサルは自分の他に部屋に自由に出入りできるのは、清掃担当の女とその息子だと伝える。セサルが予め偽装工作をしていた為に、思惑通りに息子が変質者だと決定付ける証拠が発見され、息子は逮捕される。

セサルはクララに連絡し、消毒を終えた事を伝える。クララは犯人が捕まった事に安心し、その日の夜に帰宅すると伝える。セサルは新たな段階に進む為に、ロープやノコギリなどの道具を詰めたバッグを携え、クララの部屋に進入する。

夜遅く、クララはマルコスと共に帰宅する。想定外の事態に、ベッドの下で当惑するセサルの事など知る由もなく、二人はセックスを始める。その振動で、切れ込みに忍ばせていた睡眠薬が溢れ、セサルはそれを顔に浴びてしまう。セサルは意識を喪う事を怖れ、セックスに興じる二人に気付かれぬように、暗闇の中を部屋から脱出しようと試みる。朦朧とする意識の中、セサルはドアまで辿り着くが、鍵をバッグの中に置き忘れてきた事に気付き、已む無く浴槽に身を隠し、そのまま意識を喪う。

翌朝、二人が起きた後でセサルは目を覚ますが、その直後にマルコスがベッド下のバッグを発見する。クララはセサルが消毒に来た際に置き忘れていったと指摘するが、マルコスはバッグの中に入っている物に不審感を抱き、更に鍵と日記を見つける。その途端、クララが目眩を訴えた為、マルコスはクララを介抱し、日記から注意が逸れる。セサルはイチャつく二人に気付かれぬように、日記と鍵を回収し、部屋からの脱出を図るが、その途中でマルコスに察知され、追求を受ける。セサルは消毒の道具と共に鍵を取りに来たが、他部屋の鍵を紛失したのがバレたらクビになる為、黙って忍び込んだと咄嗟に嘘を付く。マルコスはそれを疑うが、クララは理解を示し、バッグを返却する。セサルは消毒費用を無料にする代わりに、鍵の件を秘密にする様にクララに請う。

セサルが部屋に戻ると、管理会社の人間が来ており、業務怠慢を理由に挙げ、解雇通知をセサルに手渡すと、15日以内の退去を命じる。その朝、クララは週末の間、マルコスと旅行に出かけるとセサルに告げ、発っていく。

その夜、再びセサルは幸せになれない自分の境遇を嘆き、人生に絶望する。セサルはビルの屋上から身投げを図ろうとするが、その時、クララがマルコスと共に帰宅する。セサルは一足先にクララの部屋に忍び込み、ベッドの下に身を隠す。セサルは二人が旅行前に病院に行き、クララの妊娠が判明した事を知る。マルコスはクララと六週間会っておらず、更にコンドームを使っているのに、妊娠四週目なのはおかしいと指摘し、クララの浮気を疑う。クララは病院に拠れば妊娠の可能性はあると言われたと反論する。二人が口論の後に眠りに就くと、セサルは二人を昏睡させ、努力が実を結んだ、無駄では無かったと囁く。セサルははクララとマルコスの間に横たわると、クララを陵辱する。

翌朝、セサルの部屋にマルコスがやって来て、再び虫が発生した事を伝え、消毒の要否の確認を求める。セサルはクララの部屋に招かれると、そこにクララはおらず、ベッドに隠していた薬品やマスクの類が曝け出されているのを目の当たりにし、マルコスに犯行が知られた事を確信する。マルコスはセサルに掴みかかると、犯行がいつからで、クララに何をしたのか、苛烈に追求する。セサルはそれが五週間前からだと明かすと、レイプした事を仄めかす。マルコスが激昂すると、セサルは咄嗟に割れたガラスの破片をマルコスの首に突き刺す。セサルは動けなくなったマルコスを浴槽に移すと、自殺した様に偽装して立ち去る。

セサルが部屋で退去の準備を進めていると、警察がやって来て、クララの部屋に同行を求める。セサルは部屋の前で全てを見透かした様に立つウルスラと遭遇する。セサルは部屋の中で号泣するクララの前を通り過ぎ、マルコスの遺体の前に招かれる。警察はセサルに事情を聴くと、自殺の様だがまだ断定できないと告げる。

部屋に戻ったセサルは、ウルスラの残した「見たわよ」という書き置きを発見する。その夜、セサルはウルスラの部屋に忍び込み、家族を昏睡させると、ウルスラを追い詰める。セサルは、ウルスラの親類縁者や学校の友だちについて全て調べ尽くしており、告げ口をしたら痛い目に遭わせると脅迫する。

セサルの退去間際に再び警察がやって来る。警察はクララの部屋の至る所にセサルの指紋が付いていた事を疑うが、セサルは消毒をした為だと弁明する。更にセサルは、クララとマルコスの関係が思わしくなく、マルコスが気もそぞろで動揺している様だったと偽ると、ウルスラがそれを知っているので聞くように促す。その後、クララが母親に連れられてビルを退去すると、セサルはクララを励まして見送る。

しばらくの時が経ち、無事出産したクララは、母親と赤子と共に穏やかな日々を送る。その最中、再びセサルから手紙が届く。手紙にはセサルの日記が同封されており、クララは愛する我が子の父親がマルコスでは無く、セサルだと知って愕然とする。

 

 

露骨に釣りタイトルっぽいからどうかと思ったし、主役が美女の方では無くおっさんだと分かって、最初はガッカリ感が高まったのだが、他でお目にかかれない様な変質的でスリリングな展開が続き、胸糞悪くも面白かった。いくら睡眠薬で昏睡していたからといって、眠っている間にあんな事やこんな事をされて、挙句の果てにはレイプまでされて気付かない事があるだろうかと思ってしまうワケだが、実際問題どうなのだろうか。それとスペインではアパートの管理人が保守管理目的とはいえ、留守の間に部屋に立ち入る事が許容されているのだろうか。日本だったらこの手の侵入はさすがに不可能だろうが、こういうサイコなおっさんはそれなりにいそうな気がする。美女はそれほど白肌では無かったが、僕好みのキレイな女優で良かった。

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