チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

マジカル・ガール

カルロス・ベルムト監督作「マジカル・ガール」("Magical Girl" : 2014)[DVD]

失業中の男が、白血病を患う娘に心酔するアニメキャラの高額な衣装を買ってやるべく、犯罪を企図した事から始まる悲劇の連鎖を描くネオ・ノワール作品。

 

不況の煽りを受けて失職した元文学教師のルイスは、アパートで白血病を患う12歳の娘アリシアと2人で慎ましく暮らしているが、生活費とアリシアの治療費の捻出に苦慮する。アリシアは日本のアニメ「魔法少女ゆきこ」の熱烈なファンである。ある日、アリシアは自宅で倒れ、病院に救急搬送される。ルイスは主治医からアリシアの症状が悪化している事を知らされる。アリシアは間もなく退院するが、ルイスはアリシアに症状について伏せながらも苦悩する。その夜、ルイスはアリシアが願い事を認めたノートを見つけ、アリシア魔法少女ゆきこの特注の衣装を欲している事と共に、13歳になりたいと望んでいる事を知る。

居た堪れなくなったルイスは、ネットを通じてその衣装が90万円、およそ7000ユーロで売られている事を知ると、所有する本を売るなどして金策に奔走するが、幾らにもならない為、バーを営む知己のマリソルを訪ねる。マリソルはアリシアの状況に同情するも、不況の折に協力ができない事を詫び、アリシアが望むのは父が一緒にいてやる事だと諭す。その夜、ルイスは宝飾店の窓を割って強盗しようと企てる。

一方、虚言癖などの精神疾患を抱えるバルバラは、高級アパートで精神科医の夫アルフレドに文字通り「養われて」おり、バルバラもまたアルフレドに依存している。アルフレドはバルバラに薬の服用を厳命し、その症状のコントロールを図る。ある日、バルバラは自らの過ちにより、アルフレドが愛想を尽かして出ていったと悟ると、途端に不安定になり、額を鏡に押し当てて割り、怪我をする。バルバラはかつての恩師ダミアンに電話をかけるも切られてしまうと、酒と共に薬を過剰に服用するが、無茶が祟ってベランダから嘔吐する。その嘔吐物は、今まさに階下の宝飾店の窓を割ろうとしていたルイスを直撃する。

バルバラは立ち去ろうとするルイスを呼び止め、部屋に招くと、服を洗い、シャワーを浴びさせる。バルバラは夫に養われて暇を持て余している事を明かすと、ルイスにハグを求める。ルイスはバルバラが誘惑しているのだと誤解し、ハグと共にキスをしようとする。バルバラはそれを一旦は拒むが、ルイスを受け入れる。ルイスは偽名を使って、バルバラと一夜を共にする。

翌朝、アルフレドが戻り、もう一度だけバルバラを信じてみる事にしたのだと説き、二度と嘘を付かぬ様に命じる。その直後にルイスはバルバラに連絡し、昨夜の不貞を全て携帯に録音した事を明かすと、夫に黙っておくのと引き換えに7000ユーロを要求する。

バルバラはかつて世話になっていた、特殊な性風俗ブローカーを営む女アダの元を訪ねると、挿入無し、一回のみの条件で7000ユーロを無心するバルバラはアダの手配により、富豪ソコの屋敷に派遣される。予てからバルバラの噂を聞いていたソコは甚く歓ぶ。バルバラはソコによる暴虐に耐え、7000ユーロを手にすると、ルイスに連絡する。ルイスはバルバラに、図書館に行って、誰も手にしないスペイン憲法の背表紙の裏に、金を入れた封筒を忍ばせる様に指示する。

間もなく、ルイスは7000ユーロを回収すると、早速衣装を購入し、アリシアにプレゼントする。ルイスはアリシアが衣装に喜びながらも、何かを探して浮かない顔をしている様子を察知する。その後、ルイスは、魔法少女ゆきこになりきるには、別途、魔法の杖が必要だと知る。ルイスはアリシアが部屋ですすり泣いているのを聞くと、再びバルバラに連絡する。バルバラは一度きりという約束を反故にされた事に憤るが、ルイスは明後日までに2万ドルを要求する。

バルバラは再びアダの元を訪ねるが、アダは明後日までの仕事の手配は無理だと説く。バルバラはソコの屋敷に設けられたトカゲの印が付いた部屋に入る意向を示す。アダはその危険性に鑑みて関与を拒み、バルバラに翻意を促すが、バルバラはアダを介さずにソコに連絡して段取りを付ける。翌日、バルバラはスペイン憲法図書館で借りると、ソコの屋敷を訪ね、制限無しの暴虐を受ける。

元数学教師のダミアンは、10年の服役を終えて出所し、1年が経過する頃、アパートの階段の踊り場で、かつての教え子バルバラが半死半生の重傷を負って倒れ込んでいるのを見つけ、救急車を呼ぶ。バルバラは多くを語らず、ダミアンにスペイン憲法の返却を頼む。

ダミアンはバルバラの病院への搬送と、警察による聴取の後、程なくして、アルフレドから連絡を受け、バルバラが会って話したいと望んでいる事を知る。ダミアンは病院を訪ね、全身が包帯で覆われたバルバラと面会する。バルバラはダミアンがかつての様に優しい守護天使だと説き、助けてくれた事に感謝すると、真相を明かす意向を示す。ダミアンは警察に話す様に促し、関わる事に難色を示すが、バルバラの哀願に翻意する。バルバラ図書館でよく見かける、知らない男に嫌がらせを受けた末に、重傷を負わされ、更に強姦された事を伝える。

ダミアンは図書館で張り込み、金を回収して出てきたルイスを見つけると、その後を付け、ルイスのアパートの所在を知る。その足でダミアンは、刑務所で知り合った男ペポを訪ね、拳銃の融通を受ける。その夜、ダミアンは正装し、拳銃を携え、ルイスの元へ向かう。ルイスは早速購入した魔法の杖を持ち帰ると、行きつけのバーを訪ねる。ダミアンは客を装ってバーに入ると、ルイスと互いに元教師という立場で世間話を交わす。ダミアンは10年間、服役した事と共に、その理由がかつての教え子バルバラを助ける為だった事を明かす。ダミアンはバルバラから事情を聞き、復讐の術について思案したものの、殺しを請け負う歳では無いと説くと、銃を目の前に置き、店員と客の2人の前で、自分を殺し、殺人罪で服役する事を要求し、警察に知らせたら刑務所仲間が家族を殺すと脅す。ダミアンが強姦については秘密にする意向を示すと、ルイスは強姦はしておらず、バルバラが望んだが故に寝たのであり、自らは不貞を携帯で録音して、恐喝しただけだと弁解する。ダミアンはバルバラが夫を裏切った事を知るや否や、拳銃でルイスの額を打ち抜き、殺す。ダミアンは更に客と店員を射殺すると、ルイスの自宅の鍵を奪い、店を後にする。

ダミアンはルイスの自宅を訪ね、衣装を来てルイスの帰りを待っていたアリシアと対面する。ダミアンはルイスに頼まれたと称して、携帯を回収してそのまま立ち去ろうとするが、踵を返してアリシアを射殺する。ダミアンはその足でバルバラの病室を訪ね、全てが片付いた事を明かす。バルバラが携帯を受け取ろうとすると、ダミアンはかつて教室で生徒のバルバラが嘘を付いて自分を誂った時と同じ様に、携帯を隠し、渡すのを拒む。

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