チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ザ・ウォーク

ロバート・ゼメキス監督作「ザ・ウォーク」("The Walk" : 2015)[BD]

ニューヨークに建設されたばかりのワールドトレードセンターに、綱渡り師がワイヤーを架けて渡る夢への挑戦を実現するまでの一部始終を描く伝記ドラマ作品。


1973年、パリ。無名の青年フィリップは大道芸人を生業としながら、常に綱を架けられる場所を探し回り、綱渡り師として大成する事を夢見ていた。フィリップが初めて綱渡りを見たのは8歳の時に故郷の町にやってきた、世界一の綱渡り一座にして「白い悪魔」の異名を持つオーマンコウスキ団のサーカスだった。そのパフォーマンスに圧倒されたフィリップは、早速自宅の庭の木にロープを架けて綱渡りを始めた。数年後、フィリップはバランスやジャグリングと共に独学で綱渡りを体得した。ある夜、フィリップはサーカス・テントに侵入して綱渡りを企てるが、座長にして至高の綱渡り師でもあるパパ・ルディに見つかった。パパ・ルディに才能を見出されたフィリップだったが、程なくして、パフォーマンス後の挨拶について教わっている際に、観客に対して心の中で敬意と感謝を示せという意味を理解できずに追い出された。更にフィリップは、綱渡りに心血を注ぐ事を呆れた父に勘当されてしまい、郷里を離れてパリにやってきたのだった。

ある時、フィリップは雑誌でニューヨークに建設中のWTC(ワールドトレードセンター)の記事を目にし、それが完成した暁には世界一の高さ412メートルに及ぶ事を知る。フィリップはそのツインタワーの屋上にワイヤーを架けて綱渡りをする夢に駆り立てられる。程なく、フィリップは広場で弾き語りをして客を集める女アニーの傍で大道芸を披露する。客を奪われたアニーはくだらない芸だと一蹴し、フィリップを非難する。フィリップはアニーを宥める為に茶に誘うと、自らの夢を打ち明ける。それを機に二人は意気投合して交際を始める。

フィリップはアニーの通う美術学校の校庭の木にワイヤーを張って練習を始める。そんな折、フィリップは写真家のジャン=ルイと出会う。ジャン=ルイはフィリップが世紀の芸術的なクーデターと称する、WTCにおける違法な綱渡りに興味を示し、フィリップはジャン=ルイを公式のカメラマンに任命する。フィリップは自らのワイヤーの張り方に難があると知ると、再びパパ・ルディの元を訪ね、ワイヤーの正しい結び方や重さと太さの選定などについて助言を請う。パパ・ルディはそれが生涯をかけて修得してきた秘伝だと説く。フィリップは報酬を払う意向を示す。パパ・ルディは承諾し、フィリップをサーカステントに招くと、ワイヤーの扱い方を始めとする秘伝の指南を始める。

フィリップは一座と旅を共にしながら練習に励む。数週間後、パパ・ルディの提案で、フィリップは小さな村の祭りで初めての綱渡り公演をする運びとなり、アニーとジャン=ルイが同行する。フィリップは小さな湖の畔に立つ木にワイヤーを張ると、綱渡りを始めるが、客の冷やかしで集中力を欠き、湖に転落する大失態を演じる。落ち込むフィリップは、ノートルダム寺院の塔で綱渡りを行って名誉挽回する事を決意する。フィリップは夜中に塔に侵入してワイヤーを架けると、早朝に綱渡りを決行し、成功させる。寺院の前に集まった人達が拍手喝采する中、フィリップは駆け付けた警察に逮捕されるが、初めての違法な綱渡りの成功に手応えを感じる。

その直後、フィリップはWTCが完成間近だと知り、早速アニーを連れて渡米する。フィリップはWTCを見上げるや、その高さに圧倒され俄に怖気づく。フィリップは作業員の通用口から密かに南棟の屋上へ昇り、北棟を望むと、恐怖を打ち消し、夢の実現への意志を固める。フィリップは帰国後、直ちに計画を練り始め、ワイヤーを渡す為のロープを釣る糸を飛ばす方法の検討をジャン=ルイに任せると、補強用ワイヤーの張り方など設営についてパパ・ルディに助言を求める。その際、パパ・ルディは衣装の下に命綱を付けるよう促すが、フィリップはそれを頑なに拒む。パパ・ルディは命綱無しの計画への協力を拒む。フィリップはかつてパパ・ルディに師事した際にステージで嘘をつけないと学んだのだと説き、理解を求める。フィリップの熱意に折れたパパ・ルディは、祖父の形見の巻き尺を託すと同時に、これまで受け取って手付かずだった報酬を返却し、フィリップが秘伝の継承者だと説く。

程なく、ジャン=ルイの親友ジェフが仲間に加わる。ジャン=ルイは釣り糸を弓矢で飛ばす方法を考案する。フィリップは決行日を、三ヶ月後のWTC完成前の8月6日に決定する。フィリップとアニーは設営用の機材と共に先に渡米する。フィリップは毎日違う変装でタワーに通い、スパイ活動を開始し、計画に必要な情報を徹底的に調査する。そんな折、フィリップは作業現場で釘を踏んで怪我をするが、強行する意向を示す。フィリップはスパイ中に、ノートルダム寺院の綱渡りを見て感心したという、保険会社に勤めるバリーと出会う。フィリップはバリーを仲間に引き入れるべく、食事に誘って計画を伝える。バリーはアナーキーな計画を甚く気に入り、協力を快諾する。決行日が近づき、ジャン=ルイとジェフもニューヨークにやってくる。フィリップは電器店に通信機を買いに行った際に店主でフランス出身のJPと意気投合し、米国人の仲間の採用を依頼する。JPは知人のアルバートとデヴィッドを紹介する。

決行日前日、フィリップは仲間を集めて最終ミーティングを行い、計画を確認する。『フィリップ達は、バリーが運転するフェンス設置会社を装ったバンでWTCに向かう~ジャン=ルイ、アルバートはバリーの手引で北棟屋上へ、フィリップ、JP、ジェフ、デヴィッドは作業員を装って南棟の工事用エレベーターで機材を搬入し、人気が無くなった段階で設営に着手し、0時までに完了させる~その後、フィリップは北棟の仕掛けを自らの目で確認する~午前6時に綱渡りを開始する』という運びとなる。その夜、フィリップは不安と興奮で寝付けず、アニーと口論してしまうが、一番の理解者がアニーだと説き、力を与えて欲しいと請う。

翌日、フィリップ達は予定通りバンに乗ってWTCに向かう。フィリップは北棟でアニーと抱き合いキスをして別れると、南棟の内部へ荷物の配達に来た出入り業者を装って侵入を企てるが、エレベーターが先客に占有されており、足止めを食らう。フィリップ達は責任者を丸め込む事で、作業終了時間の直後にエレベーターの使用を許可してもらい、110階へ荷物を運ぶ。JPは地上に引き揚げる。フィリップ達が設営作業を開始するや、警備員が巡回にやってくる。フィリップはデヴィッドを引き揚げさせると、ジェフと共に姿を隠し、警備員がいなくなるのを待つ。

警備員をやり過ごすと、フィリップとジェフは予定より三時間遅れで作業を開始する。フィリップは北棟からジャン=ルイが放った矢を見つけ、釣り糸で通信機を受け取ると、反対にロープでワイヤーを北棟に送る。設営作業は難航し、夜明けが近づく。綱渡りを始める予定時刻の六時を回ってもワイヤーは架け終わらず、アルバートは計画から降りる意向を示す。アニーとJPは地上で作業が進むのを見守る。作業が終盤に近づく頃、エレベーターでスーツ姿の男がやってくる。男は仕掛けを眺め、フィリップ達に目を転じた後、黙したまま頷いただけ屋上を去る。設営が完了すると、フィリップはビルの端で本番用の衣装に着替えようとするが、シャツを落としてしまう。

意を決したフィリップは、いよいよツインタワーの間に架けた40メートル余りのワイヤーに第一歩を踏み出す。フィリップは北棟まで無難に渡りきる。地上で見守る観衆は喝采を送る。フィリップは心の赴くままに南棟へ引き返し、中間点で跪くと、ワイヤー、タワー、ニューヨークの街に感謝と敬意を捧げる。間もなく南棟の屋上に警官が駆け付け、ジェフを逮捕すると、フィリップに戻ってくるよう命じる。フィリップは踵を返し、再び北棟へ向かうが、北棟にも警官が駆け付け、直ちに中止するよう命じる。フィリップはそれに応じず、両棟を往復する事で警官達を翻弄すると、徐に中間点で仰向けになり、空を眺める。そこへ一羽の鳥が飛来し、去っていく。間もなく、天候が怪しくなると同時に、ワイヤーの固定具が限界を来し始める。更に港湾警察がヘリで接近し、綱渡りを直ちに中止するよう命じる。フィリップは南棟に戻る直前に終了を宣言し、着地するや、警官に逮捕され、ワイヤーは直ちに撤去される。連行されるフィリップに作業員達が拍手喝采を送る。フィリップは一階の事務所で、駆け付けた記者達のインタビューに応じる。

ニクソン辞任と共に報じられたフィリップの偉業はたちまち世界を駆け巡る。それを観たパパ・ルディは歓ぶ。懲罰を免れたフィリップは仲間達と料理店で成功を祝う。アニーはフィリップがタワーに命を吹き込んだのだと説く。その後、ジャン=ルイとジェフは帰国する。フィリップは判事からセントラルパークでの綱渡りを罰として科され、ニューヨークに移り住んで借りを返す事を決意する。アニーは自らの夢を探す為に帰国する意向を示す。フィリップは心からの感謝を伝え、アニーと決別する。フィリップはタワーのオーナーに気に入られ、いつでも自由に展望台に行ける無期限の特別パスを貰う。それ以来、フィリップは何度も屋上に訪れては、虚空を見つめ、綱渡りの感覚に思いを馳せる。

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