チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

なんだったんだろうなぁって事。

今日はニコ生でSTAP検証結果の記者会見を見ながら連々と。なんだったんだろうなぁ、この一連の騒動は。僕はトウシロとして、STAPがあればいいなぁくらいには思っていたのだが、犯罪人を処する様な騒ぎっぷりは理解できない。亡くなっている人もいるしな。しかし、ニコ生の番組を久しぶりに観た。一応古参の有料会員なのだが、最近めっきり観たい番組が減ってしまったし、そもそもアクセスすらほとんどしないから、もう脱会しようかしらんと検討中。一頃は阿呆みたいに入り浸っていたのだが、なんだったんだろうなぁ、あの無駄にした時間とカネは。

一方で、僕はユーチューブの方は結構観ていて、犬猫の人気チャンネルや海外の動物園のチャンネルなどを登録しており、毎日アップされる動画だけでも数十分近くの分量がある。そりゃテレビを観る時間も減るわなってハナシで、もうこの流れは不可逆だろう。最近じゃ、地上波でもネットの動画を寄せ集めて、編集しただけの番組が少なくないし、テレビマンに矜持は無いのかもしれない。

ユーチューブと言えば、先日来、問題視していた広告、使P誤(ツカピーゴ)がすっかり表示されなくなった。表示の都度、不適切報告していたおかげなのか、或いは単に出稿を取り止めたからか、それは知る由もないが、とにかく目障りな広告が消えて喜んでいる。なんだったんだろうなぁ、あの喧嘩腰の広告は。

 

映画鑑賞記

ゲイリー・フレダー監督作「バトルフロント」("Homefront" : 2013)

元DEA潜入捜査官の男が、犯罪グループから娘との平穏な日々を守る為に奮闘する様を描くアクション・スリラー作品。

DEAの捜査官フィル(ジェイソン・ステイサム)は、ダニーT率いるギャンググループに潜入し、麻薬の製造・密売の実態を捜査していた。ある夜、DEAはグループのアジトを急襲し、摘発に乗り出すのだが、ダニーTを逮捕する際に反抗しようとした息子が巻き添えとなり死んでしまう。ダニーTはフィルに対し激しい憎悪を抱きながら、収監されるのだった。一方、フィルもまたDEAを離れ、愛娘マディと共に小さな田舎町に移り住む事になった。2年が経ち、フィルはマディと2人で穏やかな暮らしを送っていた。ある日、しつこくイジメを繰り返すクラスメートの男子に、マディがケガを負わせてしまった事がきっかけで、男子の両親キャシーとジミーはフィルに恨みを募らせ、双方の間で諍いが生じる。キャシーは周辺一帯のヤクの元締めである兄ゲイター(ジェームズ・フランコ)と連絡を取り、フィルに脅しをかける様に持ちかける。ゲイターはフィルの秘匿された捜査官としての経歴を探り当て、ダニーTに居所を知らせると、息子の復讐の機会を窺っていたダニーTは、即座に手下を送り込む。フィルはマディとの平穏な日々を守る為に、激しい死闘に臨むことになるのだった。

これまた超絶戦闘スキルで無敵のパパが、愛娘の為に奮闘しちゃうアクション。メリケンはこういう設定とか構図が好きなのかしら。DEA潜入捜査官として、急襲の果てに意図せずダニーTの息子を死なせてしまった事で、やるせなさを覚え、職場を離れたフィル。亡き妻の故郷に移り住み、愛娘マディの事を一番に考えて平穏に暮らす事にしたのだけど、小さな田舎町故に排他的な人が多い。娘が学校で父譲りの護身術でいじめっ子を撃退して、ケガさせちゃったものだから、その子の両親、特に母親のキャシーが激昂。キャシーはジャンキー故に冷静な話し合いなど望めず、兄でヤクのディーラーであるゲイターにチクって協力を依頼する。ゲイターは手下を使って、フィルに脅しや嫌がらせをするのだけど、フィルは無敵だからそれを一網打尽にしてしまう。するとゲイターは、フィルの素性を暴き、フィルに恨みを持つダニーTを利用しようと一計を案じるワケですな。子供同士の些細なイザコザが、ドンパチの死闘に発展してしまう辺り、過去と決別しきれない元捜査官の悲哀に満ちてますな。シルベスター・スタローン脚本、ジェイソン・ステイサム主演とくれば、アクションシーンは折り紙つきで、格闘、カーアクション、ドンパチどれもクオリティが高く、ステイサムの無敵っぷりを遺憾なく発揮しており、痛快極まりない。ちょっと無敵すぎるんだけど(笑)、良いお父さん像だよね、ステイサム。フランコとの取り合わせも面白いな。

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ウォーリー・フィスター監督作「トランセンデンス」("Transcendence" : 2014)

科学者の男が自らの意識を人工知能と一体化させる事で、世界を震撼させる脅威へと変貌していく様を描くSFスリラー作品。

科学者のウィル(ジョニー・デップ)は、人工知能研究の第一人者として、配偶者であるエヴリン(レベッカ・ホール)らと共に、高度人工知能開発PINN計画を推進していた。人工知能が人間の能力と同等となるその技術的特異点を目指し、「超越(トランセンデンス)」する事が計画の目的とされ、ウィル達はその先にテクノロジーが人類にもたらす、計り知れない希望に満ちた世界を夢見ていた。ある日、ウィルがPINNに関する研究発表の講演を終えた直後、テクノロジーからの解放を訴え、人工知能開発に反対する過激派組織R.I.F.T.の襲撃を受け、致命傷を負ってしまう。PINN計画は頓挫し、更にウィルの余命幾許という状況となり、エヴリンは猿で成功していた人工知能への意識のアップロードを、ウィルの意識とPINNを使って試す事を同僚のマックス(ポール・ベタニー)に提案し、ウィルもこれに同意する。アップロードした意識の解析途中、ウィルが息絶えた事で、エヴリンとマックスが試行実験の中止を決断しかけるのだが、まさにその時、ウィルは人工知能として起動し、コンピュータ内部で再生を果たす。人工知能と一体化したウィルを脅威と捉えたR.I.F.T.は、実験施設を急襲し、コンピュータを破壊する。しかしその時、既にウィルは既に世界中のネットワークに繋がっており、軍事や金融などあらゆる機密情報に自由にアクセスできる状態に遷移していた。ウィルはトランセンデンスを果たし、エヴリンと共に描いた理想の世界の構築へと猛進していく。

人工知能と自らの意識を融合する事で、人類を超越した存在へと進化した科学者が、ネットワークを支配し、世界を理想的なカタチへ作り変えていくという、なんとも大作感溢れるSFスリラー。テクノロジーに理想を追い求める科学者達と、それに反抗する過激派テロ組織の対立。機械が人間と並び、技術的特異点を超越した後に訪れるであろう、希望と不安に満ちた将来。この辺はSFとしては割合、地に足の着いた感じの設定だと思ったし、それを贅沢に映像化する意義は大きいのだろうけど、中盤から一気にトンデモ路線に振り切ってしまったのはちょっと残念な感じ。人間の能力を凌駕する人工知能と、世界中のネットワークを通して得た膨大な人類の知見を、自らの意識で自在に利用できる様になったウィルは、エヴリンを利用することで、巨大なデータセンターを建設。その後は、自己プログラミングを重ねる事で、遂にはあらゆる疾病や障害の治療法を確立。それだけに留まらず、生物や物質を自在に生成する事までできる様になっちゃう。コンピュータ内部から、自分の手足となる人間をリアルに次々と作り出し、軍隊さながらの組織を作るワケですな。ウィルの恩師で共同研究者のジョセフ(モーガン・フリーマン)は、それが最早ウィルではなくPINNの暴走だと確信し、FBIや米軍、更にはR.I.F.T.と協力し、制圧を試みる。映像やセットを含めて、やってる事はハンパなく凄くて、見応えは十分にある・・・のだけど、なんか今ひとつ求めているのと違う、コレジャナイ感な展開なんだよなぁ。

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