チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

魔女と呼ばれた少女

キム・グエン監督作「魔女と呼ばれた少女」("Rebelle" : 2012)[DVD]

コンゴ反政府軍武装グループに強制連行された少女が、魔女と呼ばれ称揚される様になるも、グループの少年と駆け落ちして安寧を求める様を描く戦争ドラマ作品。

 

12歳のコモナは、コンゴの川沿いの小さな村で、両親と共に貧しくも穏やかに暮らしていた。ある日、反政府軍グランド・タイガーの武装グループがカヌーで襲来し、虐殺と略奪を始める。コモナはグループに自動小銃を持たされ、両親の射殺を命じられる。両親はコモナに従うよう促し、コモナは泣く泣くそれに応じて両親を手に掛ける。グループはコモナを含む10人の子供達を強制連行し、川上で待つ隊長率いるキャンプと合流する。

コモナ達は過酷な労働にこき使われるだけでなく、各々に自動小銃を与えられ、使い方を教え込まれた後、政府軍との戦いに駆り出される。戦いの際、コモナ達は魔術師が採取した樹液を飲まされ、昂揚した状態にさせられるが、コモナはそれに伴い亡霊の幻覚を見る様になる。ある時、コモナは両親の亡霊に逃げるよう促され、村の子供達の中で敵の奇襲を唯一生き延びる。それに伴い、コモナは敵の居場所を見破れると見做され、グループ内で魔女と呼ばれる様になる。

月日が流れ、コモナはグループに連れられ、グランド・タイガーの軍事拠点に訪れる。グランド・タイガーのボスは魔女と称揚されるコモナと対面すると、内縁となった褒美として、魔術師が特別な力を授けたという魔法の銃を与える。それ以後、コモナは亡霊を見たら報告する義務と、コルタンと呼ばれる黒い鉱石の運搬に伴う重労働を課せられる。その一方で、コモナはボスの魔女として重用され、暴虐からは庇護される。

グランド・タイガーは勢力の拡大を図り、コモナは引き続き政府軍の掃討作戦に参加する。コモナは武装グループの一員でアルビノの少年マジシャンからお守りを貰い、それを契機に二人は親しくなる。ある時、コモナはマジシャンともう一人の少年の三人で、川べりで政府軍を待ち伏せする。三人は間もなくやってきた政府軍の部隊を首尾よく退ける。マジシャンはグループからの離脱を企図し、少年の説得を試みるが、少年はそれを拒んで先に帰る。マジシャンは既に三人の魔女が殺されている事からいつかコモナも殺されると説き、逃げるかグループに留まるかの選択を迫る。コモナはマジシャンと逃げる道を選ぶ。

マジシャンはコモナに求婚する。コモナは亡き父から教わった通り、一番探すのが難しいとされる白い雄鶏を探す事を結婚の条件に課す。マジシャンは訪れた村で躍起になって白い雄鶏を探し始める。コモナはマジシャンと心を通わせていく。マジシャンは白い雄鶏を見つけられない為に諦念しかけるが、別の村で白い雄鶏を知るという男と出会い、町外れのアルビノの集落に連れて行ってもらう。マジシャンは持ち主が要望する精力がつく物を対価に払う事で白い雄鶏を譲り受けると、それをコモナに贈る。二人は早速近所の小屋に入って契りを交わす。

マジシャンは村で肉屋を営むおじを訪ね、コモナを紹介する。惨劇で家族を失い、妻と暮らす肉屋は二人の小銃を取り上げる。二人は肉屋と妻の元で油絞りの手伝いなどをしながら平穏に暮らす。しばらくして、二人が作業している場所へ、部隊長率いる武装グループがコモナを連れ戻しにやってくる。 マジシャンはコモナを引き渡す事を拒むが、グループに取り押さえられる。部隊長はコモナにマジシャンを射殺するよう命じる。マジシャンはコモナに幸せに生きるよう促すが、コモナは命令を拒み、マジシャンの隣に並ぶ。グループはコモナだけを連れ去り、部隊長はマジシャンをナタで殺す。

故郷の村から連れ去られて二年が経ち、14歳になったコモナは、部隊長が率いる野営地で重労働と戦闘に駆り出され続ける。その一方で、コモナは部隊長の夜の相手をさせられ、やがて妊娠する。コモナは両親の亡霊の幻覚に苛まれ、故郷に戻って両親を埋葬してやりたいと切望する。コモナは故郷へ戻る為に部隊長の殺害を企図する。夜、コモナは予め陰部に罠を仕込んでおいて部隊長の相手をし、部隊長が怯んだ隙にナタで殺害すると、野営地から脱出する。翌日、コモナは陰部の苦痛に耐えかね、辿り着いた村の診療所に駆け込むが、看護師に小銃を取り上げられまいと無茶をして暴発させた廉で、留置所に収容される。警官は苦悶するコモナを不憫に思い、コモナが希望した肉屋へ連れて行く。コモナは肉屋の妻に介抱してもらい、回復する。肉屋はコモナを家族として受け容れる。

コモナはPTSDに苛まれ、村の祈祷師にお祓いをしてもらうが、その甲斐なく夜中に錯乱し、肉屋の妻に襲いかかる。駆け付けた肉屋はそれを止める。コモナは肉屋の家を飛び出すと、カヌーで川を下り、故郷を目指す。その最中、コモナは産気付き、川べりで男児を出産する。コモナは赤子を連れて故郷に辿り着く。コモナは、武装グループに襲撃されたまま廃れた無人の村のかつての住処に、両親の亡骸を見つけられず途方に暮れる。コモナはそこに僅かに残った両親の遺品を代わりに埋葬し、弔う。両親の亡霊はコモナの元から去っていく。コモナは赤子をマジシャンと命名する。コモナはマジシャンを抱えて故郷を離れると、通りがかったトラックに乗せてもらい、肉屋を目指す。

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