チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

羨望のBBQ。

僕の住んでいるアパートはいわゆる閑静な住宅街にある。近所には戸建ての住宅が雑然と並んでいるワケだけど、この季節ともなれば昼間から庭や軒先でBBQをやっている家に出くわす。これは乞食的にはとてもうらやましい光景だ。家族やその親族が集まって、そういったプチイベントごとを催すこと自体がステータスシンボルだよなぁと思う。もちろんほんの通りすがりにチラッと一瞥するだけなのだが、まず間違いなくみんな楽しそうである。いや楽しいに決まってる。ある意味、非日常体験だもんな。テンション上がらきゃどうかしてるぜ。僕なんかBBQ自体やったこともなければ、親族集まってナニカを企画する様なことも無かった。そもそも家族揃って食卓を囲むこと自体、ほとんどなかったと記憶する。染みったれた団地の一部屋でモソモソと一人飯がデフォだった。爾来、余りにも一人飯に慣れすぎちゃって、年食った今でも誰かと一緒に食事するのは結構緊張してしまう、更に言えば苦痛だ。もっともそんな機会なんか皆無に近いけども。万年友達ゼロだしな。んで、BBQに憧れるんだよね。楽しいに決まってるじゃない。お肉が食べたいな~、野菜も食べろよみたいな小言とセットで。あーあ、今日もないものねだり。

昨日はネヴェルダインテイラー監督作「GAMER」を鑑賞。SFバイオレンス・アクション。実在の人間をアバター代わりにしてSNSやら、ゲームやらが行われている近未来を描く。FPSを意識したゲームのシーンはとにかく演出が派手派手で、目まぐるしくカットが切り替わるのが印象的。同監督作のアドレナリン2では、それがコメディライクな面で小気味よさに繋がり、非常に面白かったのだが、本作の様にシリアス一辺倒のアクション作品でドラマ性も付加しようとなると、幾分食傷気味な感は否めなかった。そんな膨大な映像効果のせいで、作品時間に比してエンドロールが長すぎやんステキやん。ジェラルド・バトラーローガン・ラーマンの人物像くらいはもう少し丁寧に描いて欲しかったよねぇ。興行的にパッとしなかったのはこの辺に原因があるんじゃないかなとトウシロ分析。「ハンガー・ゲーム」とか「デスレース」とか、囚人を駆り出して衆人環視のお遊びに使うの好きねぇ。