チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

一条の光。

昨日おっさんはS市某所で行われたシンポジウムに参加してきた。お題目は「まちづくり」。低気圧のため生憎の荒天、12月にしては気温が高めで、キャパ一杯のホールの客席は蒸し暑かった。

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目玉はベストセラー作家・藻谷浩介氏による基調講演で、氏目当てに引きこもりの僕が重い腰を上げてS市都心部まで赴いたのだ。ホント疲れたわ。

里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

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デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

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正味一時間程の講演だったが、その内容には実に感銘を受け、大いに勉強させていただいた。人口動態の変容、稼働年齢層の減少に反して高齢者の激増、変えようがないものと努力次第で変え得るもの、多くの示唆に富んだ話を拝聴し、充実した時間を過ごした。本格的に少子・超高齢化社会に突入したというのに、この問題に関して時の為政者達が血眼になってコミットする様子はいまだ窺い知れず。景気さえ回復させれば、失われた20年が戻ってくると本気で思っていそうなおめでたい経済学者や、脳筋ネオリベ連中は、世界規模で見た人口動態のダイナミズムを顧みたことがあるのだろうか。藻谷氏の提言に真剣に向き合ってほしいもんだよ。講演の最後では、30年後、あるいは50年後を見据えた時、日本には世界に類例のないアドバンテージがあることを強調しておられた。為政者がハンドリングさえ誤らなければ、日本は世界に先駆けて安定した社会・経済基盤を築くことができると。まさに光明が差す思いだ。ま、おっさんの将来は暗いけれども・・・。

帰りしなに雨の中でどこか物憂げなイルミネーションを少しだけ堪能。しかしまぁ、随分しばらくぶりに生産的なことに時間を使ったな。

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