チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

黙祷より土下座。

穏やかな8月15日。列島全体が厳かな空気に包まれる日。そんな雰囲気とは裏腹に、終戦から◯◯年という、この◯◯の部分が、毎年着実に増えていって、それだけ自分も齢を食っているのだなと愕然とする日。ついこないだ60年を迎えたばかりの様な気がする。僕の時間だけ止まったままの様だ。

御霊に顔向けできる存在足り得ず申し訳無さMAXである。まさか戦後の日本に、僕の様な廃人のおっさんが蔓延ろうとは、夢にも思わなかっただろう。ロリコン府議がLINEでJCを恫喝したり、おにぎり2万個握ったJKマネージャーが軽侮の憂き目にあったり、いまだ都心に多くのホームレスの人がいて日夜襲撃に怯えていたり、そんな日本になろうとは、きっと思わなかっただろう。これでは鎮まるものも鎮まらないのではないか。

GMKZ諸氏は黙祷より土下座で、御霊に弔意と、そしてせめてもの謝意を伝えようじゃないか。来年で70年も経つのに、かつての皇国がいまはこの体たらくなのだから。

 

映画鑑賞記

ベン・スティラー監督作「LIFE!」("The Secret Life of Walter Mitty" : 2013)

冴えない男が人生の転機を迎え、旅を通して生まれ変わる様子を描いたアドベンチャー・コメディ作品。

フォトグラフ誌「LIFE」のネガフィルム管理部門に勤めているウォルター(ベン・スティラー)は、地味で冴えない男。彼はそのしがない暮らしぶりから、しばしば不意に妄想に没入しては現実逃避する癖があり、仲間内でもその都度からかわれていた。ある日、彼が出社すると、会社が買収されており、即座にLIFE誌廃刊の決定が下されてしまう。時を同じくして、看板カメラマンのショーン(ショーン・ペン)からウォルター宛にネガフィルムが届く。最終号を刊行するに当たり、表紙には「25番」の写真を使って欲しいとの事だった。ところがどこをどう探しても、その「25番」だけ見つからない。編集部から写真の提出をせっつかれるも、ショーンは携帯電話等の類を持たない男で連絡の取りようもない。社内では大規模なリストラが始まる中、ウォルターは「25番」のネガを求めて、ショーンの足取りを追い、一路、グリーンランドへと弾丸の旅に出るのだった。

リストラ待ったなしのしがないリーマソのおっさんが、一人のカメラマンを探して、衝動に駆られるまま旅に出かけちゃうおハナシ。会社から、着の身着のままで飛行機に飛び乗って、はるばるグリーンランドアイスランド、そしてアフガニスタンからヒマラヤへ。これまで冒険らしい冒険をしてこなかったおっさんが、初めて経験する大自然。一方で、社内のシェリルという女性に恋をして、そっち方面の展開もロマンチックに描かれる。いやぁ、実にいい作品ですな。テーマはやや大人向けでありながら、しっかり老若男女が楽しめる作りになってる。笑いあり、涙あり、恋あり、友情あり、冒険あり、絶妙なバランスで、観終わった後にほのぼのする、こういう作品は何度でも観たい。万人にオヌヌメ。ちなみに吹き替えでは、ウォルターをナイナイの岡村がやっていて酷評されているみたいだけど、オリジナル派だから我関せず。普通に声優さん起用した方が良いんじゃないのかねぇ。

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