チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

他人事でもなかった。

昨夜のニュースでトンキン水没の模様が報じられていたので、「大変やなぁ、世界屈指の都市にしてこれやで」みたいに完全に他人事として静観していたのだけど、深夜から当地でも、バケツをひっくりがえした様な激しい雷雨に見舞われ、轟音でなかなか寝付けなかった。朝、目覚めると広域でかなり大変な事態になっており、水没している場所もあるらしい。まんざら他人事でもなかったワケだ。とは言ってもおっさんの地域は安全圏だから、まだ安穏としていられる状況なのだけど。一週間分程度の食料なら備蓄してあるし、ひきこもりなめんなってハナシで。

学校は全て休校らしいし、JRは主要な路線で止まっている様だし、その上物流が機能していなかったら、今日はもう仕事にならないんじゃないかな。ムショクの分際でユウショク様を心配してる場合でもないのだけどさ。利いたふうな口きいてごめんなさい。今日ものんべんだらりと自宅警備に励む次第です。

その運用が始まって以来、連日の様に日本のどこかで特別警報が飛び交っているワケだけど、こんなに日常的に「◯◯年に一度の大雨」みたいなアナウンスを見聞きしていると、特別感が薄れて「ああいつものヤツね」みたく不感症になっていくというか、真に急迫した事態に対応が遅れやしないかと心配してしまう。広島の凄惨な土砂災害の件も記憶に新しく、注意を促すのにし過ぎという事はないのかも知れないけど、さすがに「数年に一度の大雨」には違和感を覚えた。50年、100年ならいざしらず、数年って・・・。

 

映画鑑賞記

テレンス・マリック監督作「トゥ・ザ・ワンダー」("To the Wonder" : 2013)

国籍の異なる男女の愛の行方を描いた恋愛ドラマ作品。

離婚した後、一人娘タチアナと共にパリに住むマリーナ(オルガ・キュリレンコ)は、アメリカ人のニール(ベン・アフレック)と恋に落ちる。タチアナもニールに良く懐き、三人の関係は良好だった。ニールの帰国に合わせて、マリーナはタチアナを連れアメリカに渡り、三人で生活を始める。しかし程なくして、タチアナはホームシックを患い、ニールをも拒絶する様になってしまう。タチアナが再びフランスに戻り、元の父親と暮らし始めると、マリーナもまた孤独感に苛まれる様になった。更には米国で仕事を見つけられず、そのままでは就労ビザが切れてしまう為に、日増しに苛立ちが募り始る。マリーナとニール、2人の間には修復もままならぬ程の亀裂が生じ始めるのだった。

アート系というか、分かる人には分かる、いわゆる通好み風な作品っていうのかなぁ。ある程度の素養が求められるって事なのかしら。僕にはちんぷんかんぷんでサッパリ内容が理解できなかった。マリーナは感情の起伏が激しいのか、あるいはひょっとしたら躁鬱なのか、その辺はいまいち分からないけれど、ちょっと掴み所のない感じの女。どういう経緯でシングルマザーになったのかまでは描かれない。一方のニールはこれまた寡黙な男で、何を考えているのか、そもそもマリーナを本当に愛しているのかさえ分からない。環境汚染の調査を仕事としているものの、それが本筋にどう関わるのかも明示的でなく、彼のどこからも生活感が垣間見えない。ニールが幼なじみと浮気をして、マリーナが疑心暗鬼に陥って、2人の関係はギクシャクして、離れ、再びくっついて。その様子を淡々と見せつけられる。オルガ・キュリレンコレイチェル・マクアダムスの美しさだけが救い。恋愛未経験のおっさんには、実に難解な作品であった。

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