チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

COP CAR/コップ・カー

ジョン・ワッツ監督作「COP CAR/コップ・カー」("Cop Car" : 2015)[DVD]

二人の家出少年が遊び半分でパトカーを盗んだ事で、持ち主の悪徳警官に追われる身となり、犯罪へと巻き込まれていく様を描くスリラー作品。

 

二人の家出少年トラヴィスとハリソンは町を離れ、郊外の開けた牧草地を歩いている内に森に差し掛かり、その中で一台のパトカーを発見する。二人は度胸試しを兼ねた偵察を行った末に、そのパトカーが無人であり、鍵が掛かっていない事を知る。嬉々として乗り込んだ二人は、車内でキーを見つけると、すかさずエンジンをかける。二人はマリオカート仕込の運転操作でパトカーを発進させると、人気の無いだだっ広い牧草地を我が物顔で走り回って楽しむ。

そのパトカーの所有者、悪徳警官クレッツァーは、殺した男をパトカーから運び出し、やや離れた場所で埋めて始末する作業の最中、一旦戻ったところ、パトカーが無くなっている事に気付く。焦ったクレッツァーは、署のオペレーターのミランダに携帯で連絡すると、無線が電波妨害を受けて不調を来していると欺き、用があれば無線では無く、携帯に連絡する様に依頼する。クレッツァーは作業を途中で切り上げ、慌ててパトカーの捜索に向かう。

ラヴィスとハリソンは運転を交代しながら牧草地を抜け、公道に出ると、無人の道路を暴走する。その途中でパトカーは、中年の女ベヴの運転する車とすれ違い、危うくぶつかりそうになる。程なく、レストランに到着したベヴは、そこに客としてやってきた警官に、子供が運転するパトカーとすれ違った事を報せる。

一方、クレッツァーは住宅街に辿り着き、車を盗み出すと、自宅近くまで飛ばした後、乗り捨てる。クレッツァーは再び無線の件でミランダに連絡する。ミランダは子供二人によるパトカー盗難の通報があった事を伝え、それが無線妨害の原因となっている可能性を指摘する。クレッツァーは原因が判明するまで、無線を緊急用に空けてあるチャンネルに変更する様に提案する。ミランダはそれに応じ、パトロール中の全車両に無線チャンネルの変更を要請する。クレッツァーは全車両の変更が完了した事を確認すると、自らの所有するトラックの無線を用いて、元のチャンネルでパトカーに連絡する。クレッツァーは子供達に対して、重罪に問われ、刑務所行きになると恫喝すると、パトカーを元の状態のまま返せば罪を見逃すと諭し、チャンスを与える意向を示す。

その頃、停車して車内に置いてあったライフルや備品を持ち出して遊んでいた二人は、その無線に応答する事を避け、逃走を企てる。その時、二人はトランクから人の気配を察知する。二人がトランクを開けると、拘束された血塗れの男が姿を現し、命乞いする。二人がライフルとショットガンを突き付けて牽制すると、男は自分をこの状況にした保安官こそ本当の悪党だと訴える。二人は男が悪人では無いと判断すると、家族や教師に告げ口しないと約束させた上で男を助ける事にする。

クレッツァーはパトカーと連絡が取れない事に危機感を抱き、自宅に隠し持つドラッグや銃火器、金品の類の処分を始め、証拠の隠滅を図る。そこへ子供達が無線で連絡を寄越し、車を返す意向を伝える。クレッツァーは応答があった事に喜び、自宅に無事送り届ける事を約束すると、現在地の目印となる風車について聞き出し、迎えに行くまで留まる様に子供達に命じる。

トランクの男に銃を奪われ、クレッツァーを呼び出す様に仕向けられた子供達は、連絡を終えると、パトカーの後部座席に監禁される。男は風車の裏に隠れてクレッツァーを待ち伏せし、ライフルで奇襲しようと企てると、子供達に対してクレッツァーが来ても何も話さぬ様に命じ、逆らえば家族とペットを惨たらしく皆殺しにすると脅す。男が隠れ場所を確認する為にパトカーを離れると、ハリソンはジャケットに忍ばせていたクレッツァーの拳銃を取り出し、トラヴィスに男が近づき次第、撃つ様に促す。間もなく男はパトカーに近づくが、トラヴィスは怖気付いて撃つ事ができず、ハリソンに任せる。

程なく、クレッツァーがトラックでやってくる。クレッツァーはトラックを停めると、マシンガンを持ち出し、警戒しながらパトカーに歩み寄る。クレッツァーは後部座席の二人に話しかけるが、二人が黙り込む様子に異変を察知すると、風車に対して身を隠し、二人にトランクを開けたか問い質す。二人が尚も黙秘を貫くと、クレッツァーは窓越しにマシンガンを突き付け、頼れるのは自分だけだと説く。

そこへベヴが車でやってくる。ベヴは先だって、ぶつかりかけた事への憤りを露わにし、二人にパトカーから出てくる様に命じるが、その矢先にパトカーの横で座り込んだクレッツァーを見つける。クレッツァーは自らが警官である事を明かし、子供達の父親に襲われて脚を負傷した様に欺くと、犯人が逃亡する際に道端に投げ捨てたキーを探す様にベヴに頼む。ベヴはそれに応じ、キーを探し始めるが、その最中に風車に隠れている男を見つける。ベヴはそれを指摘した矢先に、男に頭部を撃ち抜かれて殺される。クレッツァーはそれを機に男の居場所を察知すると、マシンガンで銃撃し、男も応戦する。激しい銃撃戦の後、両者は互いに致命傷を負い、その場に倒れる。

辺りは静けさに包まれ、日が暮れ始めると、トラヴィスが拳銃で窓を撃ち割り、二人は脱出を試みる。その際、トラヴィスは跳弾を受け、腹部に重傷を負う。ハリソンはトラヴィスを救うべく、パトカーを発進させる。瀕死のクレッツァーはパトカーを取り戻すべく、トラックで追跡を始める。ハリソンはクレッツァーの執拗な追突による攻撃を受け、窮地に陥る。その時、前方に道路を横切る牛が現れ、パトカーは咄嗟に躱すが、真後ろに付けたトラックは牛に激突し、停車する。ハリソンはトラヴィスが危険な状態だと察すると、全速力でパトカーを疾駆させる。その時、無線連絡が入り、ハリソンはそれに応答する。町はすぐそこまで近づく。

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