チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

服を求めるリビドー。

今日もネガチブ。昨晩、夜更かししてネットを徘徊していたら、また服をポチってしまった。ほんの少しでも自由なおカネができると、すぐに良さ気な服を物色してしまう。ネットショップが充実しているから、探索~検討から購入までのハードルがとても低く、衝動のままにポチってしまう。必ずしもそれで後悔するワケではないのだが、アタマの中がその事ばかりで占有されているのは困りモノだ。他に悩むべき事は幾らでもあるはずなのに・・・

容姿コンプである事はこの場で何度も言及してきたのだが、アラホーになった今でも物欲、とりわけ自分を着飾るモノに対する執着心が衰えやしない。端的に言えば、見栄っ張りの一言なのだが、それで生じる買い物依存症に、もう二十年近く囚われっぱなしなのだから、個人的には重大な問題だ。今にして思えば、父親が見栄っ張りな男だったので、ひょっとしたら知らぬ間に、その一部を受け継いでしまったのかも知れない。父親からはアレルギーも遺伝したし、悪い部分の多くは父親由来な気がするが、もはやそんな事はどうでも良い。

アラホーのおっさんが若作りしても見苦しいだけだし、そもそもヒキっている間は、服など最低限のモノだけで済むはずなのに、もっと社会に出て行きたいという欲求なのか、服が足りない!もっと!もっと服を!と、僕を駆り立て消耗させる。10代~20代で社会的に成功体験を積み重ね、それなりに承認欲求を満たしておけば、こんな風にはならなかったと思うのだが、どうだろう。いずれにせよこのままだと、傍から見て痛々しいおっさんになっていくと思うんだな。もう既にそうなってしまっているのかも知れないが・・・

 

映画鑑賞記

セス・ゴードン監督作「泥棒は幸せのはじまり」("Identity Thief" : 2013)

ID盗難被害に遭った男が、容疑を晴らす為に、犯人の女を捕まえ連れ帰る珍道中の顛末を描くクライム・コメディ作品。

デンバーの大手金融会社に勤めるサンディは堅実なサラリーマン。不況の折、必ずしも多いとは言えぬ給料を倹約でやり繰りし、愛する妻、2人の幼い娘とともに充実した生活を送っていた。その最中、経営陣らにケタ違いのボーナスが支払われる事に不満を募らせた同僚らが、新会社を設立する事になり、サンディにも声が掛かる。高い職責と高額な年俸に惹かれたサンディは、同僚の誘いに応じ新会社に移る。ある日、そんな彼のクレジットカードが滞納で使用不可となり、その直後に身に覚えのない容疑で警察に逮捕されてしまう。何故かサンディが行ったこともないフロリダで罪を犯した事になっており、裁判所に出頭しなかった為に指名手配されていたのだった。フロリダの警察で撮られた証明写真から、犯人が同名の女である事が分かり、サンディはクレジットカードの件と合わせ、IDを詐取され、なりすましの被害に遭っていると確信する。ところがそう警察に訴えるも、州を跨いだ犯罪であるため、事件解決までには時間がかかり、それまではサンディの容疑が完全に晴れる事はないという。新会社への就任早々に信用を失い、解雇を告げられてしまったサンディは、自分自身で犯人の女を捕まえ、無実を証明すべく、はるばるフロリダへと旅立つのだった。

ごく普通の幸せ中流家庭の父親サンディが、詐欺犯ダイアナからの何気ない一本の電話でIDを詐取されてしまい、あれよあれよと災難に見舞われていってしまうコメディ作品。ダイアナは育ちが不遇だった為に、罪や規範の意識が欠如し、とにかく気性の荒い女。「サンディ」という名が男女兼用である事を悪用し、クレカを偽造し、ひたすら散財の限りを尽くす。他人のカネを、惜しみなく美容やファッションを中心とした贅沢品に注ぎ込み、悪びれる様子もない。サンディはフロリダでダイアナを確保し、連れ帰ろうと試みるも、これまた一筋縄ではいかない。その上、ダイアナが揉め事を起こし、殺し屋に追われている事が分かり、サンディまで命を狙われる事になって、さぁ大変。フロリダからデンバーまで、およそ3000キロのドタバタ続きの道のりを、苦心惨憺乗り越えていく内に、次第にサンディとダイアナの間に絆が芽生え・・・って、最後はちょっと良いハナシな展開なのだけど、スッと入ってこないなぁ。ダイアナの狼藉の数々は、実はどれも孤独を紛らわせる為・・・みたいな雰囲気を醸し出すも、当然被害者はサンディだけではないワケで、何百万?何千万?も使い込んでいるところを見ると同情できんのよな。

f:id:horohhoo:20141108213417j:plain

f:id:horohhoo:20141108213422j:plain

f:id:horohhoo:20141108213425j:plain

f:id:horohhoo:20141108213428j:plain

f:id:horohhoo:20141108213432j:plain