チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

チャイルド・プレイ

トム・ホランド監督作「チャイルド・プレイ」("Child's Play" : 1988)[DVD]

殺人犯の魂が乗り移った人形を、偶然手にした子とその母親が、次々と災難に遭遇する様を描くホラー作品。

「湖畔の絞殺魔」の異名を持つ連続殺人犯チャールズ・リー・レイは、シカゴ警察の追跡に遭い、街中を逃げ惑う。その途中、子分のエディがレイを置いて車で逃走する。レイはオモチャ店に逃げ込み、その後を追って、刑事マイクが店内に入る。致命傷を負ったレイは、マイクとエディに復讐を誓い、店頭に陳列されたグッドガイ人形にまじないをかける。すると、上空に暗雲が垂れ込め、雷が落ち、店が爆発する。その後、マイクはレイの遺体を発見する。

シングルマザーのカレンとアパートで2人暮らしのアンディは、6歳の誕生日を迎え、喋ることで巷で人気のグッドガイ人形をカレンにねだる。金欠で買ってやれないカレンは、親友で同僚のマギーから、行商人が安く売っているという報せを聞き、出処不明のグッドガイ人形を買い求める。

上司から夜勤を頼まれたカレンは、休憩中にアンディに人形をプレゼントする。人形はチャッキーを自称し、アンディは甚く喜ぶ。カレンはマギーにアンディのシッターを頼み、夜勤に出かける。夜9時のニュースで、エディが留置所から逃亡したという一報が伝えられ、アンディはチャッキーがしきりにニュースを気にしている事を知り、マギーに伝える。マギーは意に介さず、アンディを眠らせる。程なくして、何者かの気配を感じたマギーは、室内を調べている途中で、チャッキーに襲われ、窓から転落死する。

仕事を終えたカレンがアパートに戻ると、警察と見物人が群がっており、慌てて自宅に向かう。アンディの無事を確認したカレンは、マイクからマギーの死を伝えられ、愕然とする。現場から子供サイズの靴の跡が見つかるが、アンディの靴とは一致せず、マイクはケイトの心情を慮り、警察を引き上げさせる。アンディがチャッキーの靴に痕跡を見つけ、クリスに知らせるが、カレンは作り話だと一蹴し、マイクを帰らせる。その後、カレンはアンディがチャッキーに話しかけているのを聞き、不審に思い、問い質す。アンディは、チャッキーの本当の名前がチャールズ・リー・レイで、天からアンディと遊ぶ為に送られてきたのだと話し、マギーは嫌な女だから死んで当然だと、チャッキーから聞いた通りに伝える。カレンは憤り、チャッキーがただの人形だと窘める。アンディはカレンの悲しみを察し、作り話と言う事にして眠りに就く。

翌日、アンディはチャッキーを抱えて、カレンに学校まで送ってもらう。しかし、学校には行かず、チャッキーの指示に従い、電車に乗ってエディの隠れ家に向かう。チャッキーはアンディの目を盗み、エディの家に侵入すると、ガス爆発を起こし、エディを殺す。

カレンはマイクから連絡を受け、職場から警察に駆け付ける。カレンはアンディに作り話で無く、真実を話す様に促す。アンディはチャッキーが嘘を付き、自ら話そうとしない事を責め、本当の事を言ったら殺すと脅された事をカレンに打ち明ける。アンディは州立病院の精神科医アードモアの元に送致される。

チャッキーを持ち帰ったカレンは、電池が入っていないのにそれまで動いていた事に気付く。カレンはチャッキーに話させようと、暖炉に火を付け、その中に放り投げようとして脅すと、チャッキーは本性を現し、カレンに襲いかかる。チャッキーは隙を見て、アパートから外に逃げ出す。

カレンはマイクの元へ向かい、事情を説明し、チャッキーが人殺しだと主張するが、マイクは呆れる。カレンはマイクの説得を諦め、行商人を探しに向かう。ホームレス通りで行商人の男を見つけたカレンは、チャッキーをどこで手に入れたのか問い質すが、逆に金を強引にせびられる。そこにマイクが駆け付け、男から焼けたおもちゃ屋で拾ったと聞き出す。マイクはカレンに、自分がレイを追い詰め、殺した事を打ち明ける。カレンはチャッキーがレイだと確信し、エディの次はマイクが殺されると主張する。マイクはカレンを帰らせ、レイの資料を元に捜索を始める。その直後、マイクは車内でチャッキーに襲われ、横転事故を起こす。辛うじて助かったマイクは、チャッキーを銃で退ける。

翌日、カレンとマイクは、レイと親交のあったまじない師ジョンの存在を知る。その頃、ジョンの元にチャッキーが現れる。チャッキーは、人形が不死身のはずなのに、痛みと出血が生じる理由をジョンに尋ねる。ジョンは、人形のまま、人間に変化すると告げる。チャッキーは人形から出る方法を問い質すが、ジョンは教えを邪悪の為に利用した事を非難し、拒否する。チャッキーが、ジョンの分身人形を持ち出し、痛めつけると、ジョンは最初に正体を明かした人間に魂を移せば良いと明かす。それを聞くと、チャッキーは分身人形にナイフを突き刺す。程なくして、カレンとマイクはジョンの元に駆け付け、瀕死のジョンからチャッキーの企みを聞き出す。ジョンは人形の心臓を撃ち抜き、殺す様に伝える。

病室に閉じ込められているアンディは、チャッキーの襲来を知り、アードモアに訴える。チャッキーが病室に侵入すると、アンディは隙を見計らって脱出する。チャッキーはアードモアを電気ショックで殺す。

アンディが自宅に逃げ帰ると、チャッキーはその後を追って、家に侵入し、アンディに襲いかかる。チャッキーはアンディを気絶させ、魂を移すまじないを始めると、そこへカレンとマイクが駆け付け、まじないを止める。カレンとマイクはチャッキーを撃退すべく奮闘し、マイクが負傷する。カレンが暖炉の中にチャッキーを閉じ込めると、アンディが火を付け、チャッキーは丸焦げになる。ところが、3人が目を離した隙に、チャッキーは姿を消す。その直後、チャッキーが再びアンディに襲いかかると、カレンがマイクの銃でバラバラに吹き飛ばす。応援で駆け付けた刑事ジャックに、チャッキーが尚も襲い掛かると、マイクは銃でチャッキーの心臓を打ち抜き、息の根を止める。

 

 

チャイルド・プレイ」シリーズの事は当然知っていたのだが、大昔に地上波でOAされていたのを断片的に観た記憶しかない。シリーズは全部で6作品あり、本作がその原点だが、最初から最後まで通して観たのはこれが初めてだ。27年前という年季は感じるものの、チャッキーという、世界的に知られる邪悪なキャラクターが創出されるその瞬間は、実に感慨深い。現代なら人形をフルCGで造形してしまいそうだが、本作は人形を用いてすべてが演出されているから、動きのぎこちなさまでもリアルな恐怖を喚起させている。本物の人形だからこそ、これだけ面白いのだと思う。チャッキーのターゲットとなるアンディが、なんとも健気でかわいい男の子で、チャッキーとの対決に挑むその頑張ってる感がとても微笑ましい。シリーズで作品の色合いやクオリティが若干異なるらしいが、ぼちぼち続編を観ていこうかなと。

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