チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ネガチブの源泉、布団ミノムシで考える上級国民と底辺のこれから。

10月も下旬に入り、いよいよ寒さが増してきた。今週末には上空に寒気が入って、初雪が降るかも知れないと言われている。となるとやはり、雪虫の出現は降雪の目安としてはそれなりに精度が高いという事になる。寒いのは好きだが、それは夏の暑さに比べればという話であって、別に僕の体が寒冷地仕様になっているワケでも無いから、日中ほとんどベッドの上にいて布団に包まり、寒さを凌いでいる。これがすなわち布団ミノムシである。暖房は極力控えたいので、室温15度を基準にオンオフの判断を行う。人によってはもっと低温まで耐え忍ぶのだろうが、それで病気になっても詮無いので、我慢するにしても程々のラインを見極めたいところだ。布団ミノムシで寝転がっていると、生来のネガチブ思考が増幅され、どうしても厭世的な妄想に耽ってしまう。それが内に向けば希死念慮となるし、外に向けば破滅願望となる。脳内ではこの二つの異なる希望が常に相剋している。僕は聖人君子でもなければ、そもそも善人でも無いから、例えば巷で底辺ムショクのおっさんが起こす様な犯罪行為には多分に親和的である。犯罪そのものには賛同できなくても、そこに至る経緯は理解できる。

先日、Twitter上である上級国民の男が呟いた事で話題になっていたのだが、ベビーカーに赤子を乗せて電車で移動していたところ、見知らぬ老人がその赤子を殴ったのだという。当然老人が悪い案件なのだが、これには多くのメンションが寄せられたらしく、それに対する件の男のレスポンスがまさに上級国民のそれだったので、底辺層に火を付けて煽る様な形となり、無用な怨嗟を募らせてしまった。要するに、上級国民ともなると最早危なっかしくておちおち電車移動なんかしていられねーよという話で、これはゲーテッド・コミュニティの発想に直結する。もう既にそういったコミュニティは一部で存在する様だが、高額なセキュリティ費用を払ってでも、底辺の怨嗟を物理的にシャットアウトせねばならない時代になったのだ。底辺ともう少しマイルドな共存関係を取る事だって、選択肢としてはあり得るのに、上級国民は殊更弱肉強食を主張し、底辺を隔絶する方を好むらしい。底辺がみな自業自得だと悪辣な言葉を放つ向きが多数存在するが、それがその通りだとして、そうやって自ら募らせた底辺の怨嗟や嫉妬がどういう結果を招いても、それだって自業自得だとよく知っておいた方が良い。上級国民だけで構成される社会なんて存在しないのだし、無用な怨嗟を募らせるべからず、それだってある種の処世術と言えるだろう。