チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ローン・レンジャー

ゴア・ヴァービンスキー監督作「ローン・レンジャー」("The Lone Ranger" : 2013)[BD]

仲間を皆殺しにされた先住民のはぐれ者と、兄を惨殺されたレンジャーがタッグを組み、仇敵を討つべく奮闘する様を描く西部劇アクション・コメディ作品。

 

1933年、サンフランシスコ。伝説のローン・レンジャーに憧れを抱く少年ウィルは、お馴染みのカウボーイの装いにマスクを着けた姿で、西部開拓時代の見世物小屋を訪ねる。ウィルはそこで先住民コマンチ族の展示品を装い、死んだカラスを頭部に乗せた奇妙な風貌の老人トントと遭遇する。トントはウィルをその格好からかつての相棒ローン・レンジャーと錯覚し、当時の出来事を述懐し始める。ウィルはその話を訝りながらも、耳を傾ける。

1869年、テキサス州コルビー。トランス・コンチネンタル鉄道会社は大陸横断鉄道の建設事業を推進していたが、白人入植者と先住民コマンチ族との間で、和平と引き換えに土地を守るという取引を結んでいる事から、先住民居留地への鉄道建設は見送られていた。トランス・コンチネンタルから派遣された責任者コールは、先住民殺しの悪名高き無法者キャベンディッシュを処刑する事を住民に約束し、収監先のオクラホマからコルビーへと移送させる。ダンをリーダーとする7人のテキサス・レンジャー部隊は、コールの要請を受け、列車で移送されてくるキャベンディッシュを駅で待ち受ける。一方、ダンの弟で地方検事のジョンは故郷コルビーに赴任する為に客車に偶然乗り合わせ、また若かりし頃のトントは、滅ぼされた先祖の復讐の為にキャベンディッシュを殺すべく、罪人として護送車に乗り合わせる。

コルビー到着を目前に控え、キャベンディッシュは床下に用意された拳銃を取り出すと、警備員を欺き、射殺する。同じ頃、キャベンディッシュの手下達が列車を襲撃する。ジョンは不穏な動きを察知すると、護送車に押し入り、キャベンディッシュが頭にカラスを乗せた奇妙な風貌のトントを殺さんとする場面を目の当たりにする。トントもまた拳銃を取り出し、キャベンディッシュに向ける。ジョンはトントからその思惑を聞くと、法の裁きを受けさせるべきだと説く。そこへ手下達が駆け付け、ジョンはトントと共に鎖で拘束される。キャベンディッシュ達は運転士を殺し、列車を加速させた状態で脱出する。列車が駅を通過すると、ダン達は異常を悟り、追跡を始める。ジョンとトントは拘束を外して屋根に上る。ジョンは、キャベンディッシュを追わんとするトントを制止し、乗客を救うべきだと主張する。ジョン達はダンの協力を得て、機関車と客車を切り離す事で、命からがら乗客を救う。

ジョンはトントを逮捕し、コルビーの留置場に収監すると、ダンの妻で、かつて恋仲だったレベッカと9年ぶりに再会する。コールはダン達にキャベンディッシュを連れ戻して処刑する様に命じる。ダンは部下コリンズが見つけた足跡を辿り、直ちに捜索を始める意向を示す。ジョンは復讐を認めないという見地から同行を求める。ダンは同じくレンジャーだった父のエンブレムをジョンに授け、レンジャーに任命する。

ダン達は捜索に訪れた峡谷でコリンズの裏切りに遭い、敵の奇襲を受けて全滅する。致命傷を負ったダンレベッカをジョンに任せるが、ジョンはダンを連れ帰ろうと奮起する。その矢先にジョンもまた狙撃され、意識を失う。そこへキャベンディッシュが手下を率いて現れ、生きたままダンの心臓をナイフでえぐり取った後、引き揚げる。

程なくしてやってきたトントは、7人分の墓穴を掘って死体を収める。その最中、ジョンが意識を取り戻すが、トントは石でジョンを殴って再び気絶させる。そこへ死者をあの世へ運ぶと言われる白馬が現れ、ジョンの墓穴の前に立つ。トントは勇敢なダンを蘇生させる様に白馬に促すが、白馬は頑なにジョンの元に留まる。トントは白馬にジョンを運ばせ、復活の儀式を行う。

その後、ジョンは櫓の上で息を吹き返す。トントはジョンがスピリット・ウォーカーとして死後の世界から戻り、戦で決して殺されない体となった事、キャベンディッシュが悪霊ウィンディゴであり、自らは最後の悪霊ハンターとして、スピリット・ウォーカーが自分の力になるとの預言に基づき、ジョンを復活させた事を明かす。ジョンはキャベンディッシュを縛り首にする決意を示す。トントは銀で作った銃弾をジョンに授けると、銀がウィンディゴを創ったのであり、土に還すのも銀だと説く。ジョンはトントの話を真に受けず、銃弾を返すと、その場から立ち去ろうとする。トントは26年間追い続けた獲物をジョンのせいで取り逃した事について非難する。ジョンはトントへの協力を拒み、捜索隊を作る意向を示す。トントはジョンの他に死んだレンジャーが6人だった事から裏切り者の存在を示唆し、その男を捕まえればキャベンディッシュの居場所も分かると指摘する。ジョンはそれがコリンズだと確信する。トントはダンの革ベストから、二発の弾が当たった部分を目出しにして作ったマスクをジョンに授けると、それを付ける事でダンがあの世から守ってくれると説く。ジョンはあくまで法に則って正義の裁きを下す事を望み、トントはそれに応じる。

協力関係を結んだジョンとトントは、コリンズが通っていた盛り場を訪ねると、象牙の義足にライフルを宿す女主人レッドに会い、コリンズについて尋ねる。レッドは自らの脚を奪ったキャベンディッシュをジョン達が敵視している事を知ると、レンジャー達がやってきた際にコリンズがダンと口論し、支払いに銀の鉱石を置いていった事を明かす。一方、コマンチ族が和平の約束を破って、川を超えて入植者を襲った事が知れ渡り、それに憤怒した客達がジョン達を察知してレッドの店に押しかける。ジョンはレベッカの身を案じ、トントと共に白馬で盛り場から逃走すると、レベッカの家に急行する。

程なく、川越しに居留地と面する農地に暮らすレベッカの家を、先住民を装った集団が襲撃する。レベッカは猟銃でこれに応戦するが、集団は使用人を殺し、家に火を放つと、レベッカと息子ダニーを拉致する。ジョン達は一足遅くレベッカの家に駆け付ける。トントは使用人の死体の様子から、それが先住民では無く、白人の仕業だと指摘する。ジョン達は離れの納屋で強奪を働くキャベンディッシュの手下達3人を見つける。手下達は納屋に火を放ってジョン達を包囲するが、白馬がジョン達の窮地を救う。ジョン達は手下の二人を撃退し、残ったフランクはその場から逃走する。ジョン達はダンが所持していたコマンチ族のお守りを回収すると、手下の馬を解放し、その後を追う。

レベッカとダニーはキャベンディッシュが張り込む渓谷に連行される。そこへフランクが戻り、レンジャーの生き残りに仲間が殺された事を明かし、そのレンジャーがダンの幽霊だと恐れる。キャベンディッシュは意に介さず、コリンズにレベッカとダニーを殺す様に命じる。コリンズはレベッカとダニーをその場から連れ出すと、自責の念から二人を逃がそうと企てるが、そこに現れた何者かがコリンズを射殺する。

ジョン達の追う馬は途中で力尽き、為す術を無くした二人は途方に暮れる。そこでトントは砂に埋もれた線路を見つけるが、その矢先に現れたコマンチ族に捕らえられる。一方、コールはコマンチ族による和平の破棄に伴い、土地を守る契約の無効を主張し、先住民居留地における鉄道建設を大々的に開始する。コールは手配したニトログリセリンを安全な場所へ保管する様に側近に命じる。そこへ、コールの要請を受けたフラー将軍が米国陸軍の騎兵隊を率いて駆け付ける。

コマンチ族の集落に連行されたジョンとトントは、檻に入れられる。ジョンは族長に掛け合い、自らがコマンチ族の潔白を白人に伝える意向を示し、戦を避ける様に促す。族長はトントを信用しているジョンを笑い飛ばし、トントがコマンチ族のはぐれ者になるに至った経緯を明かす。その昔、少年のトントは二人の白人を助け、村へと連れ帰った。その二人は川で一片の銀の鉱石を見つけると、川の源がどこにあるのかトントに尋ねた。トントは安物の懐中時計と交換に、川の始まる谷へ二人を案内した。二人はそこに驚くほど大量の銀鉱を見つけると、その場所を秘匿すべく、村の部族を皆殺しした。唯一生き残ったトントは、自分のした事の恐ろしさ故に心を病み、全てを銀に宿る悪霊ウィンディゴのせいにした。トントは仲間の元に戻るべく、二人への復讐を誓ったのだった。族長は、時代が代わった事で、トントは仲間も戻る場所も失ったのだと説く。族長は、ダンとの間で交わした、平和が続く限り土地は奪わぬという約束を反故にされ、騎兵隊が襲ってきた事を明かす。ジョンはダンが死んだ事を明かし、自らがダンの代わりに誓いを守ると主張するが、族長はそれを拒絶する。部族はジョンとトントを土に埋め、置き去りにし、白人との戦に出陣する。程なく、白馬が駆け付け、二人を救出する。

ジョンはトントの案内で川の始まる谷へ向かう。その頃、谷ではキャベンディッシュが中国人労働者を動員して、銀の採掘を強い続ける。ジョンとトントは奇襲を仕掛ける事で、キャベンディッシュを捕らえると、レベッカとダニーの居場所を問い質す。トントはジョンに拳銃を手渡すと、キャベンディッシュを殺し、ダンの正義を果たす様に促すが、ジョンは殺す事を拒否する。トントはジョンを腰抜けと詰ると、自ら手を下そうとする。ジョンはトントが時計で村を売った事でコマンチ族を追われたはぐれ者であり、悪霊やスピリット・ウォーカーがトントの想像に過ぎないのだと指摘し、自分はトントとは違うのだと主張する。トントはそれを意に介さず、キャベンディッシュに銃口を向ける。ジョンはトントを殴って気絶させると、その場に置き去りにし、キャベンディッシュを連行する。

一方、トランス・コンチネンタルを牛耳り、レベッカを娶ろうと目論むコールは、フラーが先住民の討伐に尽力した事で、予定より早く鉄道の建設が完成する事を歓ぶと同時に、キャベンディッシュの元から連れ出したレベッカとダニーに恩を着せる。そこへジョンがキャベンディッシュを連れてやってくると、コールはレベッカとダニーを補給車に監禁し、ジョンを列車に招き入れる。程なく、列車が発車すると、ジョンはキャベンディッシュが銀の為に白人を襲ったのだと明かす。コールはトントと同じ所作で懐中時計を取り出した後、ダンへの非難を始める。そこでジョンは、全てがコールとキャベンディッシュによる謀略だったと確信する。コールはダン居留地に敷設した線路を見つけ、戦争を危惧したが故に、ダンを殺した事を明かし、キャベンディッシュが弟だと認める。ジョンはコールを取り押さえると、補給車に向かうが、レベッカはキャベンディッシュに人質に取られる。そこへフラーが駆け付けると、ジョンはコールとキャベンディッシュの謀略について説き、フラーが欺かれている事を明かす。コールは動揺するフラーに、無実の先住民を惨殺した責任を擦り付ける。フラーはそれに抗えず、ジョンを捕らえる。

やがて列車は谷に到着し、コールは採掘した銀鉱を貨車で運び出す準備を始めさせる。ジョンは騎兵隊に銃殺される運びとなり、車外へ連れ出される。谷で待ち伏せていたトントは、騎兵隊を退け、ジョンの処刑を阻止する。一方、族長率いるコマンチ族は騎兵隊に決死の突撃を始める。コールは貨車を牽引した列車を直ちに出発させる。ジョンとトントは戦火を逃れ、谷から脱出するが、コマンチ族は騎兵隊に全滅させられる。ジョンは法の代弁者たる黒幕コールを討つべく、無法者になる決意を示す。トントはそれ故に再びマスクを付ける様にジョンに促す。

程なく、コルビーではトランス・コンチネンタルの会長ハバーマンと取締役が勢揃いし、鉄道の完成を祝うセレモニーを催す。一方、ジョンとトントは強盗に入った銀行の金庫で、コールが保管する大量のニトログリセリンを見つけると、それを使って居留地内の川を渡す大橋を爆破する。

コールはハバーマンと取締役達の前で、大量の銀鉱を元手に敵対的買収を仕掛け、大株主になる事を通告すると、ハバーマンを銃撃し、その場で会長に取って代わる。ジョンとトントはレッドの加勢を得て、貨車を牽引する列車を強奪し、逃走する。コールとキャベンディッシュはもう一台の列車で追走し、貨車を連結して止めようと企てる。ジョンはトントと共に奮闘の末にキャベンディッシュとフラーを倒し、レベッカとダニーを救出する。コールは先頭の機関車を奪取すると、貨車と共に逃走を図る。そこへトントが駆け付け、コールと対峙する。コールはトントを射殺しようとするが、白馬で追走するジョンが銀の銃弾を撃ち、それを阻止する。トントはコールがウィンディゴでは無くただの白人だと説き、懐中時計を返却する事でその真意を示すと、コールの乗った貨車との連結を断って爆破した大橋へ導く。コールはトントが何者か悟った矢先に山積みの銀鉱と共に川に転落する。

その後、復帰したハバーマンがセレモニーを仕切り直し、ジョンにレンジャーとして町に留まる様に要請する。ジョンはそれを拒むと、レベッカとダニーに別れを告げ、シルバーと名付けた白馬に乗って町を去る。ジョンは無法者のローン・レンジャーとして、トントと旅に出る。

トントがローン・レンジャーとの思い出を語り終えると、小屋の営業時間が終わる。ウィルは全てがトントの作り話では無いかと問い質す。トントはそれがウィル次第だと説くと、銀の銃弾を授け、姿を消す。間もなく、カラスが小屋から夜空に飛び去る。ウィルはトントから聞いた話に倣い、外したマスクを着け直す。

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