チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車

ハンス・ペテル・モランド監督作「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」("Kraftidioten" : 2014)[DVD]

ノルウェーの雪山で除雪業を営む老夫が、麻薬組織に殺された息子の敵を討つ為に、骨身を削って奮闘する様を描くブラック・コメディ・アクション作品。

 

ニルス・ディックマンはノルウェーに移民としてやってきた後、除雪業で成功を収め、郊外の村で妻グドルンと慎ましく暮らしていた。ニルスは市民賞を授与され、その功労が讃えられる。そんな折、ニルスは村から程近い空港で働く一人息子イングヴァルが遺体で見つかったとの報せを受ける。ニルスはグドルンと共に遺体安置所を訪ね、イングヴァルの亡骸と対面する。イングヴァルは前夜に空港のロッカーで犯罪組織に拉致された後、薬物を投与され、駅のベンチに捨てられたのだった。ニルスは死因が薬物の過剰摂取なのはあり得ないと主張し、警察に捜査を要請するが拒まれる。グドルンは甚くショックを受け、怒りの矛先をニルスに向ける。

間もなく、葬儀が行われる。その夜、ニルスは自宅のガレージでライフルによる自殺を企てる。そこへイングヴァルの親友で、同じ車で拉致されていたものの、命からがら逃げてきたフィンが現れる。フィンは組織に雇われてコカインを運んでいたが、出来心で一袋を盗んだのがバレてしまい、無関係のイングヴァルを巻き込む結果になった事を明かして謝罪すると、スウェーデンに逃げる意向を示す。ニルスはイングヴァルを殺した首謀者をフィンに問い質し、組織の一人ヤップの居場所を聞き出す。夜更け、ニルスは街へ出かけると、ヤップを呼び出してこっぴどく痛めつけ、首謀者を問い質す。ヤップはコカインに手を付けた連中を薬物死に見せかけて殺すようロナルドに指示された事を明かす。ニルスはヤップを絞殺し、バンで郊外へ運び出すと、遺体を金網で撒いて滝に投げ捨てる。

翌朝、表向きは製パン業を営む実業家を装う組織のボスで、冷酷非道な性分のオーレは、小学生の愛息子ルネを学校に送る直前に、手下からヤップ失踪の報せを受ける。一方、グドルンは心を病み、次第に正気を失い始める。その夜、ニルスは銃身を短く切って改造したライフルを携え、再び街へ出かけると、ロナルドを見つけ出して首謀者を問い質す。ロナルドはストライクから指示を受けた事を明かす。ニルスはストライクが空港でコカインの運び屋をしている事を聞き出すと、ロナルドを射殺し、ヤップと同じ様に遺体を滝に投げ捨てる。

翌日、オーレの家に離婚した妻マリットが押しかけ、ルネには安心できる家が必要であり、オーレには父親は務まらないと詰り、これまでルネを一週間交替で預かっていたのを、自らはより多い10日預かる意向を示す。オーレはそれに反発する。その直後、オーレはロナルド失踪の報せを受ける。一方、ニルスは除雪車でストライクの車を尾行し、先回りして人気のない山道に追い詰めると、ストライクを痛めつけた上で首謀者を問い質す。ストライクが口を割らない為、ニルスはストライクを射殺し、彼が所持していた大量のコカインを処分すると、遺体を滝に投げ捨てる。

間もなく、ストライク失踪の報せを受けたオーレは、これまで棲み分けをする事で良好な関係を築いてきたセルビア人の組織が、縄張りを奪おうと画策しているのだと疑う。オーレはセルビア人の組織が空港から定期的にコカインを運び出す事から、手下に待ち伏せして連れてくるよう命じる。オーレの手下二人は、空港からコカインを運び出そうとした男ミロスラフを拉致し、オーレの工場に連行する。ミロスラフは拷問を受けても口を割らない為、オーレは見せしめにすべく、その場でミロスラフを射殺する。一方、ニルスは首謀者の手がかりを得られないどころか、妻が断りもなく家から出ていった事で途方に暮れる。

ニルスはかつて組織に雇われていた兄エギルの元をしばらくぶりに訪ねると、イングヴァルの敵を取る為の協力を求める。エギルは知人を通じて、イングヴァルとフィンがオーレからコカインを盗んだ事を知ると、かつてオーレの父親の部下だった事、オーレがセルビア人と結託して市場を牛耳っている事を明かし、オーレを殺すのは無謀だと説く。ニルスは手下三人を殺して捨てた事を明かす。エギルは既に足を洗っている事から諦めるよう諭すが、ニルスが首肯しない為、殺し屋を雇うよう促す。エギルはチャイナマンを紹介すると、ホテルを予約して半額を前金で払い、住所を伝えて家で待機し、オーレの死を確認したら残金を郵送するよう命じる。

ニルスはチャイナマンと落ち合うとホテルで取引を行う。チャイナマンはニルスを信用せず、報酬の全額を要求し、ニルスはそれに応じる。その後、チャイナマンはオーレの元に訪れ、命を狙っている男がいる事を明かし、その名をニルスの報酬と同額で教える取引を持ちかける。オーレはそれに応じ、報酬を指定された口座に入金する。チャイナマンは姓のディックマンを伝える。オーレはそれがかつて組織にいたエギルだと確信すると、チャイナマンを手下に始末させる。間もなく、オーレはエギルの家を訪ね、エギルを車に乗せて連れ去ると、身内で自分に恨みを持つ者に心当たりが無いか問い質す。エギルはニルスを守る為に、自らがオーレの父に受けた仕打ちの意趣返しで、手下三人を殺し、コカインを捨てたと欺く。オーレは憤慨し、エギルを殺す。一方、ミロスラフの遺体は山奥の標識に括り付けられた状態で警察に発見される。ミロスラフの父でセルビア人組織のボスのポポヴィッチは、オーレの組織からその場所に呼び出され、惨状を目の当たりにすると、敵を討つ決意を固める。

ニルスはオーレの動向を監視し、ルネの存在を知る。一方、ポポヴィッチはミロスラフの遺体を本国に送ると、オーレに復讐すべく、手下に命じてルネの拉致を企てる。オーレは誤解でミロスラフを殺した事について、セルビア人組織への対応を迫られる。オーレは身を削って誠意を示すべきだと進言した手下ジュニアを射殺すると、首を箱詰めにしてセルビア人組織の元へ届けるよう手下に命じ、弔慰を示して和解を求める事で一件落着を図る意向を示す。間もなく、オーレの手下スヴェラはポポヴィッチの元へジュニアの首を持ち込み、償いの印だと説く。ポポヴィッチは欲しいのはオーレの息子だと告げ、スヴェラを射殺する。

ニルスは小学校を訪ねると、マリットの使いと偽って、セルビア人組織に先んじてルネをバンで連れ出す。オーレはセルビア人組織がルネを誘拐したと誤解する。そこへオーレがルネを無断で連れ出したと誤解したマリットが押しかけ、これで親権は自分のものだと主張する。オーレはマリットを殴り飛ばす。ポポヴィッチらは、ルネを連れ去ったバンを探す為に、空港近くのホテルにチェックインする。ニルスはルネを自宅に連れて行く。ルネはニルスに懐き、寝る前に本を読んで欲しいと請う。ニルスが除雪機のカタログを読んでやると、ルネは乗せて欲しいと請う。

翌日、マリットはオーレに対応を急かす。オーレはバンを目撃したという小学校の用務員を連行させ、バンにディックマンと記されていた事を聞き出すと、手下に用務員を始末させる。ニルスはオーレに連絡し、一人で来るよう命じるが、オーレは到着が夕方になると答える。ニルスはルネを除雪機に乗せて、除雪作業に出かける。その途中、ニルスは知人からニルスの家に車が向かった事とフィンが薬物死した事を伝えられる。ニルスはルネを連れて会社へ戻る。オーレは手下を率いてニルスの家に押し入り、会社の所在を知る。ジュニアと恋仲にあった手下ゲイルはオーレを裏切り、雪山でレジャーに興じていたポポヴィッチの手下にニルスの会社の住所を伝える。

ニルスはルネを会社のガレージ内に隠れさせると、オーレらを待ち伏せる。しかし、奇襲の企ては見抜かれており、ニルスはオーレらに捕らえられる。オーレは拷問にかけると脅し、ルネの居場所を問い出す。その矢先にポポヴィッチらが会社に到着し、オーレらに襲撃を始める。激しい銃撃戦が生じると、ニルスはその隙に乗じて除雪車と伐採機を巧みに操る事で、両陣営の手下らを撃滅する。ニルスはそのまま除雪車に乗って作業に出かける。忍び込んでいたポポヴィッチは運転席に侵入し、ニルスに銃口を突きつける。一方、会社に駆け付けた警官に対し、瀕死のオーレはマリットに対する悪罵を告げて絶命する。ポポヴィッチはニルスに敵意が無いと知って銃を下ろす。ニルスはポポヴィッチを乗せたまま作業を続ける。夜明けが近づく頃、前夜からスキーグライダーで飛び続けていたポポヴィッチの手下ラドヴァンが除雪車に激突し、木っ端微塵に飛び散る。

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