チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ラスト・シフト/最期の夜勤

アンソニー・ディブラシ監督作「ラスト・シフト/最期の夜勤」("Last Shift" : 2014)[DVD]

新人警官の女が、最初の勤務で移転予定の警察庁舎の最後の宿直を担う事になり、かつてそこで起きた忌まわしい事件に起因する超常現象に幻惑されていく様を描くスーパーナチュラル・サイコ・ホラー作品。

 

フロリダ州サンフォード。ジェシカ・ローレンは母の反対を押し切って、殉職した父と同じ警察官となり、巡査として初勤務の夜を迎える。ローレンはかつて父が勤務していた警察庁舎に着くなり、見るからに不機嫌そうなコーエン巡査部長と対面する。コーエンはそこが老朽化の為に移転する旧庁舎であり、ローレンが一人で最後の宿直を担う事、緊急通報は全て新庁舎に転送される様になっている事を伝えると、手短に舎内を案内し、留置場には近づかぬよう釘を刺す。また、コーエンは夜10時から朝4時までの間に産廃業者がやってきて、押収物保管庫に放置された品々を回収する運びとなっている事を伝え、それを待つよう命じる。

夜8時、ローレンはデスクで勤務を開始する。間もなく、少女から電話がかかってくる。少女は切迫した様子で、自らが監禁されており、近くで叫び声が聞こえる事から皆が死んでいると訴える。ローレンは場所を尋ねるが、その直後に電話が切れる。ローレンは新庁舎に連絡し、担当者に転送漏れを報せる。その後、ローレンは不可解な出来事を幾つか経験する。夜10時を過ぎ、表口から裸足のホームレスの男が侵入し、通路に放尿する。ローレンは男を追い出すと、表口に舎内で見つけたブーツを置いてやり、施錠する。その後、舎内で不可解な轟音が続く。ローレンは汚物まみれのトイレを抜け、待機室のロッカーに入ると、かつて父が使用していたロッカーの中に、幼い頃の自分と公園で一緒に撮った写真を見つける。次の瞬間、ローレンはロッカーの扉が全て開いている事に気付く。その時、再び少女から電話がかかってくる。モニカと称するその少女は、牧場に拉致され、豚の鳴き声が聞こえる事を伝えると、「彼ら」が戻ってくると訴え、そこで電話が切れる。その直後、産廃業者のジョーが連絡を寄越し、到着が遅れる見込みを伝える。

ローレンは再び新庁舎に連絡し、通報漏れが確かだと訴える。担当者はモニカが直通番号にかけていて逆探できないと伝えると、モニカに911へ連絡させるよう命じる。その後、デスクの裏のキャビネットが独りでに動いたり、舎内で激しい物音が生じるなどの不可解な現象が続く。ローレンは裏口から何者かが侵入した形跡を見つけるが、その矢先に舎内の電力が落ちる。ローレンは拳銃を構えて音のする方へ向かい、配電盤のある倉庫を荒らすホームレスの男を見つける。ローレンは男を拘束し、留置場に連れ込むが、その拍子に何者かに閉じ込められる。時刻が0時を差し、ローレンはドアの窓の向こう側に血染めの覆いを被った不審者を目の当たりにし、驚いた拍子にライトを落とす。暗闇の中、ホームレスとは異なる二人がライトを交互に手にして、ローレンを照らす。ローレンは誰何するが、二人はそれに答えず、ここから出せ、怖がるな、生きて出たければ、傷つけてやるなどと口にする。突然、電力が戻ると、そこにはホームレス以外誰もおらず、ローレンはデスクに戻る。

ローレンはコーエンに連絡しようとするが翻意する。その直後、ローレンは天井に殴り書きされた「メス豚」の文字を見つけ、施錠の確認に向かう。ローレンは裏口の前でタバコを吸う娼婦然とした女マリゴールドに移動するよう命じる。マリゴールドはかつて留置場に収容された時に経験した出来事について語り始める。マンソン・ファミリー気取りのペイモンズと呼ばれる三人が少女達を虐殺した容疑で逮捕された時、マリゴールドは彼らの隣の監房にいたのだという。ローレンは彼らが現場で死んだはずであり、その際に殺された警察官の一人が自分の父だと説く。マリゴールドはそれが嘘であり、彼らは生きていて事件を自慢していた事、不気味な歌のせいで一晩中眠れなかった事を明かす。マリゴールドはそれを鼻歌で歌ってみせると、歌が止んだ後に三人が寝具で首を吊って死んだ事、翌朝発見されて大騒ぎになったのに、監房を見たら遺体は無く、壁一面に邪悪な落書きがあった事を明かし、立ち去る。

ローレンは舎内を見回る内に、多目的室のテレビが独りでに点き、ジョン・マイケル・ペイモンと彼を慕うキティ、ドロシアら通称ペイモンズに対する尋問時のビデオが再生されるのを目の当たりにする。彼らは悪魔崇拝を主張し、少女らを殺した際の様子を嬉々として語るなどした後、画面越しにローレンに対して会いに行くと告げる。その直後、再びモニカが連絡を寄越す。モニカは他の皆が殺された事を伝え、助けを求めると、「彼ら」がずっとあの歌を歌っていると訴え、その不気味な歌を口ずさむ。ローレンはモニカの姓ヤングと年齢17歳を聞き出すと、安全な場所に隠れて911に連絡するよう促す。モニカはそれでは発信履歴で気付かれると応える。ローレンはジョン・マイケル・ペイモンについて、誰かが口にしなかったか尋ねるが、その直後にモニカは悲鳴を上げ、電話が切れる。ローレンは新庁舎に連絡し、モニカから聞いた現状を報せると、ペイモン・ファミリーの生き残りの仕業では無いかと尋ねる。担当者はファミリーが解散しており、全員監視下にある事を伝える。

間もなく、舎内から口笛が聞こえ始める。ローレンは様子を観に行った際に、またしても不可解な現象に遭遇し、いよいよ全てが新人を誂う目的のイタズラだと疑い始める。その時、プライス巡査がやってくる。ローレンはプライスがイタズラの首謀者だと疑いをかける。プライスはそれを否定し、父の同僚だった為にローレンに会いに来た事を明かすと、ローレンの父と一緒にペイモン・ファミリーのアジトに踏み込んだ際の出来事を語る。その夜、現場に早く着いたプライスとローレンの父は、応援を待つよう命じられたが、囚われの少女達の命乞いを聞いて踏み込んだ。敵の銃撃にローレンの父が応戦している間に、プライスは四人の少女を連れ出したが、残りの六人とローレンの父を含む二人の警官が犠牲となったのだという。プライスは何かあれば電話するよう告げて立ち去る。ローレンはプライスの後頭部が破裂しているのを目の当たりにし、プライスは庁舎から出る前に忽然と姿を消す。

その後、ローレンは不可解な幻覚に惑わされ、その矢先にホームレスが助けを求めて叫び始める。留置場に駆け付けたローレンは、窓越しに首吊りを図ったペイモンズの幻覚を見る。更にローレンは、別室で不気味な歌を合唱する、血塗れの覆いを着けた七人の少女達の幻覚を見る。その直後、押収物保管庫が激しく荒らされる。ローレンは本庁舎に連絡すると、不可解なものが見えて宿直を続けられる自信が無いと訴える。担当者はローレンが警察に向いていないと詰り、警部に辞職を報告すると言い放つ。それを受け、ローレンは宿直を続ける意向を示す。ローレンはジョーに連絡し、庁舎の外の車で待つと伝える。ローレンが庁舎を出た矢先に、モニカが連絡を寄越し、牧場から脱出して走って逃げている事を伝える。ローレンは目印を聞くと警官を急行させる意向を示すが、モニカが「彼ら」が来ると訴えた直後に電話が切れる。

本庁舎の担当者は、モニカが一年前に、ペイモンズの最後の犠牲者として森の中でバットで撲殺された事を明かすと、殺しに関わった三人以外にもファミリーにメンバーがいた事から、彼らがイタズラ電話をかけた可能性を指摘する。担当者は更に、庁舎移転の理由が老朽化だけではなく、ペイモンズが勾留中に自殺して以降、不可解な現象が起き始め、勾留中の犯罪者が正気を失う様になったからだと説く。その後、通路にローレンの父とプライスの死体を始め、ペイモンズの犠牲となった少女達の写真が無数に出現する。ローレンはペイモンズの幻聴に襲われた後、意識を失い、写真は忽然と姿を消す。間もなく、目覚めたローレンは拳銃が無くなっている事に気付き、舎内に侵入した女を追いかけるが、女に不意打ちを食らって、取調室に連れ込まれる。女は今夜がジョン・マイケル・ペイモンの一周忌であり、祝いに来た事を明かすと、自らの頭を撃ち抜いて死ぬ。そこへ再びモニカから電話がかかってくる。ローレンはモニカが既に死んでいると伝える。その直後、デスクの下から顔が腫れ上がった少女が現れる。少女はローレンを追い詰めると、死にたくないと訴え、姿を消す。

ローレンは舎外へ逃げ出そうとするが、ドアが開かないばかりか、拳銃で撃っても傷一つ付かない為に当惑する。その時、携帯に亡き父から電話がかかってくる。父はローレンを誇りに思っている事を伝えると、逃げずに職務に命をかけ、舎内にいる自分を殺した男に対処するよう諭す。ローレンは幻覚に惑わされながらも留置場へ向かい、そこで首を吊ったホームレスの男と、壁一面に邪悪な落書きを見つける。その時、無線から例の歌が聞こえ始め、目の前に現れたシーツに、覆いを被って首吊りに臨まんとするペイモンズの姿が映し出される。その途端、三人は悪魔の様な禍々しい姿と化し、ローレンを威圧する。ローレンは恐れ慄いて逃げ出すが、再び父から電話があり、奴らが来ると伝えられる。そこへ覆いを被った数名のペイモンズ・ファミリーが侵入し、銃撃を始める。ローレンは暗闇の中を逃げ回るファミリーに応戦し、次々に射殺していく。ローレンは裏口から逃げようとした最後の一人を仕留めるが、その矢先に駆け付けたコーエンに胸を撃たれる。ローレンは幻惑されており、ジョーとその同僚らを撃ち殺したのだと気付く。時刻は朝4時、コーエンは無線で応援を要請する。ローレンは例の歌を歌い始める。目の前にペイモンズが現れ、ローレンの顔に覆いをかぶせる。

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