チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ユニ黒の肥やしに。

ブラック企業の雄、ユニ黒の会長さんが「ブラック企業」の著者に隠然たる脅しをかけているそうだ。

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

先日、僕も本書を読んだが、昨今ユニ黒に関して巷で噂されるレベルのことを事例を挙げて紹介している。もちろん直接名指しこそしていないものの、こんな企業は他に類を見ず、まさにユニ黒である。当の会長さんだが、巻き起こるブラック企業批判を一手に受ける形となっている現状に大層激おこプンプン丸のご様子。ここらでノイジーなガキの芽から摘んどくかってことだろうか。若者のやりがいを搾取し薄給で使い潰しては、一方で貧者から金を巻き上げ、そうして成り上がった稀代の経営者にしては随分卑小なやり方である。昔のユニ黒と言えば郊外にポツっと佇んだ中規模の店構えで、今の大規模集約型の店舗とは比べるべくもないほどだった。普通にカジュアルな衣料品をそこそこ安く提供する店でしかなかったのだ。ところがフリースやヒートテックが成功した辺りから一挙に勢力を拡大、一躍海外にまで展開する日本屈指のグローバル企業となった。勢い、会長さんの発言は経済界を代表するモノになる。最近の「年収100万時代」予言は大きな波紋を呼んだ。真意の程は窺い知れないが、ユニ黒のユーザー層ってそんな勝ち組ばかりなのかしらね。グローバル展開するにはここまでグリードな感性を育まなければならないのだろうか。口汚く言えば、彼の顔はキ印そのもの。虫酸が走るわい。

・・・とツラツラと怨嗟の念を込めて書き連ねてきたわけだが、かくいう僕もユニ黒ユーザーなワケで。買うのは下着と靴下くらいだが、こんな企業に依存せざるを得ない不甲斐なさにもう涙しか出ない。今だってユニ黒のカットソーにパンツを着用してこれを書いているのだ。憎っくきブラック企業の肥やしになるなんて・・・死にたい・・・。

 

昨日はクリント・イーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」を鑑賞。アカデミー作品賞受賞作だが、すっ飛ばしていたので。本作もイーストウッド節が心地良い。序盤、ボクシングのサクセスストーリーと思いきや、後半から一気に重苦しい展開に。まさか「尊厳死」がテーマの作品とは思わなかった。イーストウッドの苦悩する表情がもうね、観ていてつらい。語り部がモーガン・フリーマンなのがまた哀愁漂うんだよなぁ。しかしどうしてこれ日本でBD化してないんだろうね。テーマがテーマだけに?とか邪推してしまうのだが。名作はやはり高精細な画質&高音質で観たいぞよ。僕が生きているうちにはよせい。

 

僕も尊厳死させて欲しい。