チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

風ニ吹カレテ。

台風が日本近海を北上しているせいか、こちらでもやや不安定な天気。昨日などは風速10メートル超で、もやしっ子の僕のボデーは危うく飛ばされそうになった。予報だと来週も変わりやすい天気で、毎日、傘を携行するか悩みそうだ。自室にはコンビニで買ったショボいビニール傘を一本備えているだけで、このボロ傘を降りそうで降らない、或いは降らなそうで降る的な、微妙な空模様の時に持ち歩くのは、鬱陶しくて堪らない。それ以上になんだか貧乏臭くて少し恥ずかしい。いい齢したおっさんがビニール傘かよ、なんて嘲笑が聞こえてきそうで。まぁ実際、貧乏なのは揺るがない事実なんだけどさ。

折り畳み傘の一本くらい持っておいても良いのだが、本州の様にゲリラ豪雨に見舞われる事態もそうそう無く、常にカバンに忍ばせておくのは邪魔だから、なかなか購入に踏み切れない。傘に関して僕はある程度のクオリチーを要求するから、必然とそこそこ値が張るモノが選択肢となる。これまでの経験上、安い傘はすぐに壊れるのが分かっているから、買うならしっかりとしたモノだ。ここは譲れない。といいつつ、いつまでもビニール傘を使っているという矛盾を抱えながら、雨空の下、今日も出かけていくのであった。

花子とアンが終わり(真剣に観てなかったけど)、ナイナイのANNが終わり(岡村のANNに変わるんだけど)、季節の変わり目に差し掛かっている。今年も残すところ3ヶ月ばかり。どうなるニッポン、どうなるムショク。友よ、その答えは風に吹かれている。誰もが~Wow~泣いてる~♪

 

読了記

(021)ブラック企業VSモンスター消費者 (ポプラ新書)

(021)ブラック企業VSモンスター消費者 (ポプラ新書)

 

ブラック企業」という言葉が一般に定着して久しいが、言葉だけが完全にひとり歩きしてしまっていて、そもそも何がブラックなのか、或いはどこまでをブラックとするのかってところで、時として曖昧な状況だと思う。この本はそんなブラック企業を語る上で欠かせない論点を明らかにしているだけでなく、ブラック企業が蔓延る原因が、消費者側にも存在しうる事を喝破している、他に類を見なかった一冊である。

そもそも従業員に違法な過酷労働を強いるのがブラック企業であり、実態としてはすなわち違法企業なのだが、どういうワケかどこそこは薄給重労働とか、社風が宗教じみているとか、そんな「気に入らない」レベルの問題企業まで十把一絡げにブラック入りさせられる。ブラックバイトとかブラック上司とか、カジュアルに用いられすぎな嫌いがある様のではないか。そうやって手当たり次第にブラックと糾弾してみたところで、労働者の溜飲を下げる事はあっても、労働問題の解決には繋がっていかないと思う。

そんな事に精を出すより、労働者がまず立ち返るべきは、本書でも指摘されている通り、自らが消費者側に回った時に、過剰なサービスを企業に要求していないかという点だ。本来サービスは、あくまで金銭の対価として受けるモノであり、それ以上でもそれ以下でもないはずなのだが、日本では「お客様は神様です」が消費者の錦の御旗となっており、そんな「神様」=モンスター化した消費者に対するサービスは際限なく深化し、それが常態化してしまっている。見返り以上のサービスを要求されるのは企業であり、なによりまずしわ寄せが来るのが、そこで働く従業員=労働者というワケだ。モンスター化した消費者(=労働者)が、企業をブラック化させ、そこで働く労働者をすり減らすのに一役買っているという、皮肉な構図は忘れないでおきたい。

近年、「おもてなし」や「ホスピタリティ」といった美辞麗句が喧伝され、それらがさも日本特有のお国柄だと言わんばかりに持ち上げられているのだが、一見耳心地の良い言葉がブラック企業問題に通底しているとすれば、余りにも脳天気に過ぎるのではないだろうか。悪辣なブラック企業を糾弾するのは当然として、消費者側もその意識に変化が求められているのだという事が良く分かった。

 

映画鑑賞記

ジョス・ウィードン監督作「セレニティー」("Serenity" : 2005)

宇宙を支配する同盟による謀略を阻止せんと、独立派グループが奮闘する様を描くSFアクション作品。

26世紀、人類は荒廃し住めなくなった地球を棄て、宇宙に普く存在する他の惑星を地球化する事で、新天地を見出していた。宇宙は同盟という統合組織により支配されており、同盟に反対した独立派は戦争に敗れ去った。かつて、独立派の義勇兵として戦争に参加したマルコムは、愛機である貨物船セレニティー号の船長として、信頼できるクルー達を率い、同盟に隠れて窃盗や密輸を繰り返す事で食い繋いでいた。ある時、マルコム達は超能力を有する少女リヴァーとその兄サイモンを救助し、セレニティー号に同船させる。リヴァーはその類まれなる能力から、同盟の元で生物兵器としての可能性を見出す実験台にされていたのが、その最中、同盟の機密事項を知ってしまい、同盟に追われているのだった。同盟による宇宙支配計画の恐るべき実態が明らかになり、マルコム達はその謀略を阻止すべく同盟に立ち向かう。

ファイヤーフライ 宇宙大戦争」というTVシリーズの続編らしく、前段階としてそれを観ておかなければ、本作の内容が今ひとつすんなり入ってこない感じ。でもレンタルもしてないし、観たくても観る術がないのよね。だから、予備知識ゼロでの本作鑑賞だったワケだけど、案の定ちと取っ付きにくかった。人類が宇宙において、どれだけ広範囲に生息圏を拡大しているのか分からないし、同盟という組織の実態や規模、独立派との戦争の帰趨なども本作だけじゃ分からない。他の知的生命体やエイリアンの類くらい出てきても良さそうだけど、そっち方面とは趣きが異なる。突然、覚醒して超人的な身体能力を発揮する少女リヴァーが、ミュータント的な存在ってくらい。他には、宇宙の「境界」と呼ばれる一帯に、リーヴァーズという凶悪獰猛な食人族が屯していて、彼奴らは度々人類の生活拠点を襲撃する。人類を脅かす厄介な存在ではあるものの、そのハンパない攻撃性から同盟も思うように手出しできない。実はこのリーヴァーズこそ、同盟がひた隠しにする機密にも繋がってくるワケだけど、この辺は意外性があって面白かった。

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