チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

本多猪四郎監督作「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969)[DVD]

怪獣の夢想に耽りがちな気弱な少年が、凶悪な事件に巻き込まれた末に、成長を遂げる様を描く怪獣作品。

 

小学生の三木一郎は、鉄道作業員の父健吉と旅館仲居の母タミ子と共にアパートで暮らしている、やや気が弱いカギっ子。健吉はそんな一郎の引っ込み思案な性格を憂慮している。ある日、一郎は幼なじみのサチ子と線路脇を下校中、健吉から仕事で一晩帰れない事を伝えられる。一郎はその直後にいじめっこのガキ大将三公、通称ガバラが率いる悪ガキグループと遭遇し、道端で拾った真空管を取り上げられる。一方その頃、川崎では五千万円強奪事件が大きく取り沙汰されており、警察は逃走した犯人の捜索に尽力する。

帰宅した一郎はいつもの様に、隣に住む自称おもちゃコンサルタントの南の部屋に立ち寄る。面倒見の良い南は、製作中のちびっ子コンピューターを一郎に披露する。一郎はゴジラやミニラ、ラドンといった怪獣達が棲息する怪獣島に行ってみたいという願望と共に、ガバラにいじめられた事を明かす。一郎は自分が弱いからだと嘆くが、南は当たって砕けろと一郎を奮起させる。

自室に戻った一郎は、寄せ集めの部品で自作したおもちゃのコンピューターを使い、怪獣島と交信する一人遊びに興じる。一郎は羽田からパンアメリカン航空ジェット機に乗って怪獣島へ行く妄想に耽る。やがて寝入った一郎は、夢の中で怪獣島に訪れ、そこでゴジラカマキラスアンギラス、ゴロザウルス、マンダ、大ワシなどの怪獣達を目の当たりにして興奮する。その後、カマキラスと遭遇した一郎は逃げる際に深穴に転落するが、一郎と同じサイズのミニラに救出される。一郎は怪獣達に会いに来た事を明かすと、学校から帰っても両親がいない為に一人ぼっちなのだと吐露する。そこに怪獣ガバラが出現すると、一郎はミニラに誘われて退避する。ミニラはガバラがいじわるで強い為に敵わないと説き、一郎は自分が知るガバラと同じだと明かす。

一郎は南の部屋の電話のベルで夢から引き戻される。タミ子は急遽帰れなくなった事を明かし、南に一郎の世話を頼む。南は一郎を起こしに行き、その事を伝える。不貞腐れた一郎は夢の続きを見るのを諦め、外出する。一郎は再びガバラ達と遭遇すると、遊びの誘いを拒んで逃げ出す。

一郎はアパートから程近い場所にある打ち捨てられた廃ビルに忍び込み、部品漁りを始める。その最中、一郎は物音を聞きつけ、二階へ上がり、そこで意中のレシーバーを見つける。更に一郎はその傍で免許証を見つけ、レシーバーと共に持ち去る。警察の捜索から逃れ、ロッカーの中に身を潜めていた強盗犯の千林と奥田は、一郎が去ったのを確認するとロッカーから出る。千林は奥田が階下の子供の様子を窺う際に、ポケットから免許証を落とした事を責め、行き先を確かめてくる様に命じる。奥田は一郎の後をつけ、アパートの部屋を確認すると、再び廃ビルに戻る。

一郎は南の部屋で夕食を取った後、自室に戻って再び寝入り、怪獣島の夢を見る。一郎は、友達がいなくて退屈だというミニラに、ゴジラの背中に乗せるという約束を思い出させる。ミニラはゴジラから一人で生きていく練習をする様に強いられており、余り傍にいられないのだと明かす。その後、一郎はミニラと共に、ゴジラがエビラ、クモンガを撃退する様子を見守る。

その時、一郎達の前にガバラが出現する。ミニラはゴジラに認めてもらう為に、ガバラと同じサイズに巨大化して闘いを挑むが、思う様に放射熱線を出す事ができず、ガバラに打ちのめされ、一郎と共に逃走する。次に空挺部隊が飛来し、ゴジラに爆撃を開始する。ゴジラはこれを容易く撃退すると、ミニラを呼び寄せ、放射熱線の教育を行う。一郎はそれを見守っている内に、夢から引き戻される。

一郎は部屋に侵入した千林と奥田に起こされ、捕らえられる。千林達は一郎をナイフで脅し、廃ビルへと連れ去る。 南は三木家の部屋の戸締まりがされている事を確認すると、近所の屋台へ飲みに出かける。奥田は千林に命じられ、車を盗みに行く。拘束された一郎は、ミニラがガバラとの闘いで窮地に陥っている様子を念じて眠りに落ち、再び怪獣島の夢を見る。

ミニラは一郎の助力を得てガバラに放射熱線を浴びせ、その俊敏さでガバラを翻弄する。そこにゴジラが現れ、闘いの行方を見守るが、ミニラはガバラの強力な電流攻撃の前に劣勢に立たされる。そこへ一郎が一計を案じる事で、ミニラはガバラを撃退し、ゴジラはミニラを褒める。その時、ガバラが息を吹き返してゴジラに襲いかかる。ゴジラは力でガバラを圧倒し、ガバラは退散する。一郎はゴジラに見つかり、掴み取られそうになったところで夢から覚める。

奥田が車を用意して戻ってくると、千林は一郎を人質に連れて行こうとする。しかし、その車は年季の入った中古品でエンジンがかからず、千林達は復旧に苦慮する。一郎はミニラの勇ましさに倣い、千林達の隙を見計らって拘束を解くと、再び廃ビルの中に逃げ込む。千林達は手分けして一郎の捜索を始める。そこへ屋台から帰る途中の南が通りがかる。南は放置されているのが自分の車だと知って訝り、車内に大金の詰まったバッグを発見すると、警察に通報する。

奥田は一郎の仕掛けた罠に嵌まり、階下に転落して負傷する。一郎はその隙に脱出を図るが、千林はそれを察知すると、ナイフを手にして一郎に襲いかかる。一郎はその場にあった消火器を噴射し、千林を退けると、ビルから脱出する。そこへパトカーが駆け付け、警察は一郎を保護し、千林と奥田を逮捕する。一郎は南と一緒にパトカーで帰路に就く。

翌朝、タミ子は一郎にもう夜は働かないと約束する。しかし、一郎は生活が厳しい事を指摘すると、一人でも大丈夫だと主張して学校へ出かける。タミ子はひとり涙する。一郎はアパートの出口で取材陣に囲まれ、誘拐時の状況を尋ねられると、ミニラがいたから怖くなかったと答えてその場を後にする。怪訝そうな反応を示す取材陣に対し、南はそれが一種の信仰の様なものだと説く。その日、一郎は再びガバラ達と遭遇し、仲間入りの誘いを拒むと、ガバラを喧嘩で打ち負かす。そこで一郎はガバラ顔負けのいたずらをして見せ、両者は仲良しになる。

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