アイスマン、いやぁ面白かったなぁ。ここ最近、サイエンス系のNスペは個人的にツボな作品が多いわ。
ちょっと前のクジラ対シャチとかダイオウイカとか、知的好奇心を満たしまくって止まないわ。
しかし、あのアイスマンと勝手に称される様になった人も、およそ5000年の時を経て、これだけ
注目の的になり、世界中の人が固唾を呑んでその研究結果を待つ身になるとはねぇ。何者かに殺された
挙句、自然にミイラ化して、それから遠い遠い未来のいま、彼は時の人、アイスマン。モノ言わぬ彼も
そのDNAを元にいつの日かクローンとして復元される、そんな日が来たりするのだろうか。
Nスペと言えば、昨日は予約しておいた図書とDVDを受け取りに図書館へ。DVDはNスペ2本。
早速両方とも鑑賞。まず「ドキュメント太平洋 第2集」。ガダルカナル奪回戦の惨敗ぶりを総括する
内容だった。陸・海軍の縦割り構造の弊害はそのままに、ノモンハン事件での惨敗ぶりを省みず、
大本営参謀により繰り出される稚拙な作戦命令の数々。この辺は以前読んだ「失敗の本質」で
ある程度理解していたが、酷く損壊した日本兵の遺体の数々を記録した映像にはただただ悲しくなった。
2本目は「シベリア抑留」。シベリアから帰還した方々の証言記録を纏めた比較的最近の作品。
こちらは「不毛地帯」の前半部を想起させる内容。抑留者へ執拗に思想洗脳を強要したり、互いに
密告させあい、吊し上げさせることで、組織を解体へと追いやる様は凄惨だった。証言者の多くは
もう御年80代の方々ばかり。シベリアでは社会主義に染まっていないと同胞に吊るしあげられ、
耐えに耐え忍んで11年ぶりに帰国してみれば、お前はアカだとここでも同胞に村八分にされた、
というエピソードに言葉を失った。
なにかもう申し訳ない思いでいっぱいだ。僕は生きていて恥ずかしい。