チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

トウシロのボヤッキー。

北の大地、ン十年ぶりの記録的長雨らしい。降りっぱなしではなく断続的にぱらつく程度で、偶に晴れ間が覗くものの、延々と曇天模様が続いている。そろそろカラッと晴れてくれないとキノコでも生えてきそうで怖い。全力で除湿しているのだけど、排熱で室温が上がってつらい。その暑さでパン一になってるから、ゴリラ脚からすね毛が散らばりまくってこれまたつらい。すね毛with湿気、オン・ザ・フロア状態。しかし、将来的にはこっちでも梅雨が常態化したりするのかしら?とりあえず早く日光を浴びたい。

ところでサッカーって微妙な時間帯にやってるから全然観てない。いくらムショクのおっさんでも、明け方まで夜更かしして観戦とか無理だもの。日本戦はこっちでのOAを配慮して、観戦しやすい時間にセッティングされているみたいだけど。世間様が実際にどの程度盛り上がってるのかもよく分からない。さも列島がサッカーに沸き立っていますと言わんばかりに、テンション高めな人達がパブリックビューイングに興じる模様なんかが報じられる。ああいう人達がいったい全体の何割を占めるのか、僕はそこが知りたい。

ド素人が恥を忍んでぶっちゃける。「普段からサッカーをご覧になるんですか?」「Jリーグの試合を観戦されたりするんですか?」「日本のサッカーってこの十年、二十年でレベル上がってるんですか?」「Jリーグから盛り上げないと、上がるもんも上がらないんじゃないんですか?」日本のサッカーが機能すれば~とか解説がなされるのを聞くにつけ、僕は思う。「どの国だってそういう前提で戦ってるんじゃないんですか?」と・・・。明日の勝利を願っております。

 

映画鑑賞記

宮崎駿監督作「風立ちぬ」(2013)

実在の航空技術者・堀越二郎をモデルに、戦闘機設計に従事したその半生を描いた作品。

堀越二郎は幼少の頃より、航空機に対する強い憧れを抱いており、自らの操縦で大空を舞う夢に耽る純朴な少年であった。彼は夢の中で、航空技術者として名高い、イタリアのカプローニ伯爵と何度と無く対話し、自らの近視が原因でパイロットにはなれずとも、航空機を設計する上では何ら支障が無いことを悟る。成長した二郎は、大学で学問を修め、親友の本庄と共に航空機製造会社に入社。関東大震災で疲弊し、立て直しを図る日本の一翼を担う技術者として、戦闘機開発の舞台でその才能を開花させていくのであった。

昨年、話題沸騰だったパヤオ最新にして最後?の作品をようやく鑑賞。結論から言うとかなり面白かった。ハウルもポニョもイマイチだった自分としては、さて今回はどうかしらんといった感じで、期待値はさほど高くなかったのよね。ところがどっこい、本作はリアルとファンタジーが絶妙な按配で配合されていて、新しくもどこか懐かしいパヤオ節が、見事に炸裂しまくっているじゃないの。堀越二郎については、人となりどころかその存在すら知らなかった僕の無知っぷりは、誠にお恥ずかしい限り。こんなスバラシイ技術者がおったんですな。物語自体は堀越氏の戦闘機開発に掛けた半生をなぞる形で、幾分淡々としている感じなのだけど、映像のタッチが精緻かつ美麗でどのシーンを切り取っても実に印象的。んで、恋人の菜穂子との関係は、馴れ初めから結婚、そして別離に至るまでを情熱的な筆致で描かれておるワケですよ。なんかこう凄く激アツなラブストーリーの方が本筋って感じ。彼のデザインする航空機にとどまらず、人生そのものがアヴァンギャルドだったのだなぁと思い知らされる。二郎役に庵野秀明を起用したのは恐れいったけど、それ以上に本庄役の西島秀俊が男前で良かった。イデオロギーがどうとか、喫煙シーンがどうとか、批判めいたモノはそれなりにあったらしいけど、そんなコトを考える暇も無く、純粋に堪能できる作品でしたな。何度でも観たい。

(追記)劇中登場したシベリアという和菓子?が食べてみたいとです。本庄がおいしそうに食べていたので。

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