昨夕、買い出しの為に自室から一歩外に出ると、途端に焦げ臭い匂いが鼻を突いた。またどこぞのリア充一家がジンギスカンでもやって週末をエンジョイしとるんだなと、子供達は夏休みに入るのだろうし宴も酣やなと、そう思ったワケです。D民にとってジンギスカンってのは特別なモノらしく、庭やガレージがある戸建て住みの家庭なんかは良くジンギスカンに興じておりますよ。他所から移ってきたおっさんには理解できない部分もあるのだけど。近所でやってると煙が部屋に流入する事もしばしばで、あれ結構迷惑なんよ。まぁご当地文化に難癖付けても仕方ないけどさ。
んで、またどこぞでジン、ジン、ジンギスカ～ンかよって悪態をついたのも束の間。見渡す限り煙に包まれていて、見通しがてんで効かない状態なワケで。今日どっかで祭りでもやってんの？いやひょっとして火事か？ってな調子で、風上の方に歩いて行くも一向に煙が晴れず、どこもかしこも均一に煙たい状態で、これはいつもと違うぞと、何事か起きているぞと、そそくさと買い物を済ませ帰宅。
ツイッターで世間様の反応を見て、それが大陸由来の煙であることを確認。大気中のPM2.5の値が急上昇していてちとヤバイ状態であることを知ったのであった。あゝ、ぼかぁはるばる大空を渡ってきた煙を吸っていたんだなぁ。空ってつながってるんだなぁ。世界は意外と狭いんだなぁ。そう思った次第です。
北海道内、ＰＭ２．５急上昇 札幌など煙霧 ロシア火災原因か−北海道新聞[道内]
ちなみに僕がこっちに来てからこの方ン年、まだジンギスカンを食べたことがないのさ。ぼっちでジンギスカンはちょっとねぇ・・・
映画鑑賞記
ソフィア・コッポラ監督作「ブリングリング」（"The Bling Ring" : 2013）
ハリウッドのセレブ宅への空き巣に興じる窃盗集団「ブリングリング」に関する、実話を元にしたクライムドラマ作品。
LA郊外の町の高校に転校してきたマークは、その冴えない風貌で初日から浮いてしまうのだが、オシャレでイケてるレベッカと意気投合し、パーティに誘われる事に。夜中、通りを二人で歩いていると、レベッカは不意に路上の鍵の掛かっていない車を開ける。戸惑うマークを尻目に、レベッカは次々に金目の物を盗み出す。その時、マークは初めてレベッカの真の顔を知るのだった。何気ない会話の中で、マークが知人が旅行で留守にしている話をすると、レベッカは空き巣に入る事を提案し、二人は首尾よくこれをやり遂げる。味を占めた二人は、ハリウッドセレブのスケジュールをネットで調べ、留守の間に邸宅に侵入しては、高額な服や貴金属等の盗みを働き始めるのだった。以後、気脈の通じる仲間と共に空き巣のスキームを繰り返し、窃盗集団「ブリングリング」として世間を騒がす存在となっていく。
ソフィア・コッポラ作品に漂う、なんとも言えぬ気だるさというか頽廃的な感じが個人的に好き。ティーン・エイジャーで構成されたブリングリングなる窃盗集団の事は、本作で初めて知ったのだけど、ここに描かれている事はそっくりそのまま事実なのかしら？ホンマかいな？彼女達の侵入計画はなんとも稚拙で杜撰で行き当たりばったり。特別な情報源など何もなく、ネットで公開されているセレブのスケジュールを把握し、邸宅周辺のストリートビューをチェック、これはイケそうだと判断するとえいやと忍び込んじゃう。そこに罪の意識など無い。セレブ達が身にまとう高額なブランド品が欲しい！調達しに行こう！そんな感じなのである。んで、SNSにサレオツで派手な行状をバンバンうｐしまくる。こんなド素人な手口が通用してしまったのも、偏にセキュリティが甘々だったからで、数日留守にするのに無施錠とか俄に信じられませんな。パリス・ヒルトン宅は何度も侵入され、盗み放題だった様で、しかもそれに気づかないっていうんだからもうね、どんだけ無頓着なの・・・。主要キャラ・ニッキーを演じるエマ・ワトソンが、セクシーなエロカワ姉さんになっててビックリ。僕は現時点でまだハリポタを途中までしか観ていないのだけど、あの子がこんなに成長しているなんて。
