チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

自己臭がキツイのDEATH。

とにかく眠くてダルい。徐ろに朝食を摂り、フラフラっと横になったら二度寝してしまい、目覚めたらもう昼前。このままだと三度寝コースに直行してしまうから、本日2杯目のコーヒーをグビグビ啜る。今日も1リットルくらい飲んでしまう勢いだ。眠いのはおクスリのせいもあるが、こんなにダルいのはきっとコーヒーの飲み過ぎに拠るところが大きいと思う。それでもやめられないとまらない。

昨夜、ニラをモリモリ食べたせいで、起き抜けから口臭がハンパない。当然、部屋にも僕由来のニラ臭が立ち込めており、鼻がバカになりそう。寒くなってくると窓を開けるのも躊躇われるから、換気もままならない。というか、雪が積もりだすと物理的に窓が開けられなくなるから、例年、真冬の3ヶ月近い間は一切窓を開けない生活を強いられる。これがかなりツライ。

僕は元々、鼻が利く方なのだが、完全鼻呼吸に移行して以来、嗅覚がより鋭敏になったというか、とにかく自他問わず匂いに苛まれるシーンが多い。自室には空気清浄機と置型ファブリーズを備えており、換気をせずとも幾分匂いはマイルドになっているはずだが、狭い空間で剰え調理も行うから、どうしても消臭しきれず、常に不快感で気分が沈みがち。ファブリーズも香り付きの方だとそれ自体がストレスとなり、アタマが痛くなってしまうから、無香タイプでなくてはならない。

アラホーに突入してから、自分の体臭の変化が気になり始めた。不意に自分の残り香を嗅いでみると、これがなかなかどうして臭うのである。いわゆる加齢臭が具体的にどんなモノなのか分からないのだが、最近感じ始めたこの匂いがそれに該当するのだろうか。これまで、自分の体臭や口臭は、他人様を不快にさせるレベルではないはずだと堅く信じてきたし、日常的なケアもそれなりに心掛けてきたつもりだ。もっともこれはあくまで自己診断であり、客観的な判断を求める他者がいないので、実際には公害レベルの口臭かも知れないし、ワキガで甚だしいご迷惑をお掛けしてきたかもしれないのだが。自己臭恐怖症というのがあるらしいが、この事を医者に訴えた事がないので、自分がそれに該当するかは分からない。その内、自分の加齢臭で鬱々とさせられる日がやってくるのだろうか。嗚呼、齢は取りたくない・・・

 

映画鑑賞記

中村義洋監督作「白ゆき姫殺人事件」(2014)

ある殺人事件に関する情報がメディアとネットに氾濫し、容疑者の女がそれに翻弄され、追い詰められていく。その様子を追いながら、事件の顛末を描くミステリー作品。

長野県しぐれ谷国定公園内で、化粧品会社勤務の三木典子(菜々緒)が、めった刺しにされた上で燃やされた遺体として発見され、警察による捜査が始まる。テレビ局の契約ディレクターとして、ワイドショー製作に関わる赤星雄治(綾野剛)は、期せずして知人の狩野里沙子(蓮佛美沙子)より連絡を受け、彼女が三木の同僚である事を告げられる。功名心に駆られた赤星は、狩野に独占取材を決行し、彼女が三木と同期入社で、事件後行方不明になっている城野美姫(井上真央)を疑わしく思っていると知らされる。職務中でもお構いなしにつぶやくほど、ツイッターにハマっている赤星は、取材で知り得た情報を精査することなく、これ見よがしに投下していく。そんな彼の情報を起点とし、ネットでは真偽が定かではない情報が錯綜し、当事者不在のままに事件の全体像が作り上げられていってしまう。いつしか事件は、化粧品会社の看板商品である石鹸の名に因んで、「白ゆき姫殺人事件」と称される様になっていた。

「告白」で有名な湊かなえ原作の同名小説を映画化した作品で、期待もまぁそこそこ、というか井上真央見たさに手にとったのだけど、意外や意外、かなりの傑作だった。ツイッターが公式に協賛しているらしく、画面上には要所要所で、ネット民のつぶやきが次々に表示されるという演出がなされ、これが斬新で良い感じなのである。契約ディレクターといえば聞こえはいいが、その実、非正規で不安定な立場の赤星は、典型的なツイッター厨。俗にいうバカッターよろしく、秘匿すべき情報をバンバンつぶやき、リプを貰って得意気になっちゃうチャラい奴。彼が被害者三木の周辺人物に取材を進めながらも、その都度身勝手に不確かな情報をネットに流していくもんだから、城野美姫が犯人に仕立てあげられ、挙句実名まで晒されてしまう事に。あることないこと暴露され、追い詰められていく城野を演じる井上真央は相変わらず良いですな。んで更に愉快なのは、ミヤネ屋を模した様な本格的なワイドショーが登場し、当事件を扱うコーナーがいかにもそれっぽい感じで、がっつり挿入されているところ。これが実に計算し尽くされた軽々しさに満ちていて、不確かな情報が拡散しやすい社会と、それに翻弄されやすい人間の心理を痛烈に皮肉っている。原作も素晴らしいのだろうけど、この映画オリジナルの要素も相当に素晴らしく、新機軸に富んだ実験的かつ野心的な一作だと思う。これが今年一番の作品になったかも(笑)

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