チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

蝕。

昨日、歯医者に行く予定だったのだが、案の定行かなかった。布団ミノムシになって、直前までどうしようか考え倦ねていたが、そうこうしている内に一眠りしてしまい、目が覚めたらどうにも億劫になったのである。耐え切れない程の痛みではないのだし、もう少し我慢すべきだなと自分に言い聞かせ、また来週のどこかで予定を調整することにした。こんな風に高を括っている内に、口内環境は取り返しが付かない状態にまで悪化しかねない。ってのはアタマでは分かっているつもりでも、心理的な障壁の前に佇立してしまう。

ときに僕は、自分がキモメンのコンプ持ちのせいで、他人様の美醜には殊更五月蝿い。例えば人を見る時、あたかも値踏みするかの様にパーツパーツを観察し、容姿レベルを弾き出してしまう、どうしようもないクズ野郎なのである。言うまでもなく「歯」というのは、美醜を分かつ最たる要素だから(僕がそう考えているだけだが)、歯並びや色、健康状態などから総合的に判断し、審美的観点からアリかナシか、瞬時に結論付ける。どんなに端正な顔立ちをしていても、歯が残念という人は少なからずいる。

ここまで書いておいて、我ながら背筋が凍る様な気持ち悪さなのだが、そんな僕自身の歯がどうかと言えば、上記のMY尺度を用いると完全にナシなのだから、もう嗤うしかない。最低最悪で絶望的な人間性である事は疑いようがない。数年前に色気づいてホワイトニングをしたというハナシを、少し前にこの場で披露したのだが、あの一件は美醜のMY尺度を自分に当てはめ、完全にナシ→アリに変えようという試みであった。キモメンからフツメン相当にレベルアップできれば、僕の精神的なクズ野郎ぶりやコミュ障気質も、或いは改善されるのではないかと考えたのだが、歯が少し白くなったくらいでは何一つ変わらなかった。本当に何一つ全く・・・

この齢になって外見や美醜に囚われているのが、精神的に未熟であることの証左なのだが、そうはいっても性格ってのは見た目に顕れると思ってやまないから、これからもこのままなんだろう。となると、やはり歯医者には足繁く通って、然るべきメンテナンスを心掛けるべきなんだよなぁ。歯が綺麗な人は、きっと心根も綺麗なはず。間違いない。

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今日は、はてブロ界隈でも昨夜の皆既月蝕の写真を載せている人が多いことだろう。おっさんのポンコツのコンデジで精一杯頑張って撮って、更にソフトで調整してこれだから萎えるわ。もっとこう赤みがかって幻想的だったのだが・・・

 

映画鑑賞記

デヴィッド・トゥーヒー監督作「リディック: ギャラクシー・バトル」("Riddick" : 2013)

脱獄囚リディックが、賞金稼ぎ達と渡り合いながらも、異形の生物が蔓延る星からの脱出を目指し、奮闘する様を描いたSFアクション作品。

死闘の末、ネクロモンガーを率いるロード・マーシャルを倒したリディック。勝った者が全てを引き継ぐという、ネクロモンガーのしきたりに基づき、リディックは新たなロード・マーシャルとして君臨する事になった。しかし、ネクロモンガーの風習を無視して憚らぬリディックに対し、配下の者達は嫌悪感を募らせる。一方で、フューリア人としてのアイデンティに覚醒めたリディックは、ナンバー2のヴァーゴの謀略にかかり、故郷のフューリア星と称する全く別の星に置き去りにされてしまうのだった。その星は大気や水こそ人間に適しているものの、凶暴で猛毒を持った異形の生物が蔓延る、不毛の世界であった。リディックは無人のまま放置された状態のビジター用施設を発見し、そこで自らが賞金首である事を明かした上で救難信号を発する。宇宙船を奪取して、星からの脱出を図る為に一計を案じたのである。程なくして、リディックの思惑通りに、賞金稼ぎのグループがやってくる。更に時間差で、別のグループもやってくるのだが、彼らは賞金稼ぎとは別の思惑でリディックを追っている事が分かり・・・

リディック・シリーズ3作目。日本版のギャラクシー・バトルって副題が、厨二ゴコロを程良く揺さぶるのだけど、ギャラクシー感なんかほとんどないし、こりゃ完全に釣りタイトルですわ(笑)前作で大幅にスケールアップした世界観は、それから9年も経って製作された続編でどうなるのかと思いきや、大幅にスケールダウン。ただ、そうかと言ってつまらないのではなく、寧ろ逆で前作より面白かったし、これくらいのB級SFっぽさがこのシリーズには合っていると思う。最新技術を携え、1作目に似た世界観を志向した様な潔さも良い。宇宙の支配を目論むネクロモンガーの頂点に立ったリディックは、らしからぬヘマをして、無人の惑星に置き去りにされちゃうところからスタート。人間社会に染まったせいで感覚が鈍っちまってたぜ、とかぶつくさ言いながら、クリーチャーとの死闘を繰り返し、凶悪犯罪者としての野性を取り戻していくリディック。脱出する為に、賞金稼ぎ達をハメて、首尾よく宇宙船を奪取しようという目論みだったが、なにやら私怨絡みのヤツまで来ちゃうと。なんとこの私怨ってのが、1作目に繋がっており、おおそう来たか!と思わず手を打った。一悶着あって、リディックは彼らに捕らえられるのだが、そうこうしている内にクリーチャーがわらわら地上に現れ始め、グループを襲撃する。結局、彼らはリディックの思惑どおり、彼と協働して星からの離脱を目指すことになる。この辺の流れは1作目に近い感じ。リディックはフューリア星を目指すだろうし、ネクロモンガーにも復讐したいだろうし、トゥーヒー監督とヴィン・ディーゼル次第で続編はいくらでも作れそうだけど、どうなることやら。

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