チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

きっと来る、きっと来る。

昨日、図書館で順番待ちしていた本が届いたので、紅葉観察の散歩がてら、受け取りに行ってきた。本来はユウショク然として週末だけに行く様にしているのだが、この10日程、読む本が無かったし、他に予約している本が立て続けに届くと、期限までに読みきれずにあっぷあっぷしてしまうので、平日だけど人目を憚る様に行った。近所の散歩道はもう程々に落葉しており、季節が進んでいる事を実感した。

さて、行きはそうでもなかったのだが、帰り道に少しずつ具合が悪くなってきた。帰りしなにT屋に寄って、借りていた映画の返却と雑誌の物色をするつもりだったのだが、店に入るやいなや、急に息が上がってきて、原因不明のめまいと吐き気に襲われた。どうにも我慢できそうになかったので、用事もそこそこに屋外へ出て、近くの車止めにヘナヘナと座り込んだ。数分経つと気分は若干良くなったが、それ以上に、危うく店内で戻しそうだったのを免れた事にホッとした。

件のT屋は、以前この場で紹介した僕のお気に入りのCTT(キュートなT屋スタッフTさん)がおり、僕が入ったその時間にもまさに勤務中だったので、薄汚いおっさんの醜態をCTTに見せずに済んだのは本当に良かった。もし店内で戻していたら、僕は二度とあのT屋の敷居を跨げなかったと思うし、ソレ以上にいったい誰が掃除するんだろうとか考えるだけでも、身の毛もよだつ思いだった。

それにしても、あんなに急激に具合が悪くなるというのはこれまで経験がなく、ちょっと心配である。思い返すと、出かける前に、視界の一部ががチカチカとして、盲点の様な見えづらさを感じていたのだが、何か関係があるのだろうか。目の異常というより、脳の処理の方に問題がありそうだったので、その時も少し不安にはなったのだが、齢を取ればそれくらいザラにあるだろうみたいに放っておいた。更にその少し前には、立て続けに耳鳴りを経験していたし、紐付けしようとすればキリがないのだが、如何せん小心者だから大病の兆しではないかと気が気でない。

一晩安静に過ごしたものの、風邪や偏頭痛とは違うアタマの重さがまだ残っていて、なおも不安が残る。そろそろお迎えが来るサインかもしれない。別にポックリ逝く事自体、何も怖くはないのだが、万が一、入院なんて事態になったらコトである。今日タヒぬ事になっても構わないが、入院を強いられるのだけは全力で回避したい。でもいつかきっと来るんだろうなぁ、その時が・・・

 

映画鑑賞記

エドガー・ライト監督作「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」("The World's End" : 2013)

幼馴染の中年オヤジ5人組が、過去にやり残したハシゴ酒の記録に挑戦しようと帰郷するも、町は宇宙人の支配下にあり・・・というSFアクション・コメディ作品。

アル中で定職にも就かず、いつまでも学生気質のまま、ロンドンで暮らしている中年独身男ゲイリー(サイモン・ペグ)は、20年ぶりに幼馴染の4人、アンディー(ニック・フロスト)、スティーヴン(パディ・コンシダイン)、オリヴァー(マーティン・フリーマン)、ピーター(エディ・マーサン)らと接触を図る。かつてゲイリーらは、故郷の町ニュートンヘイヴンで途中で断念した事があり、今こそ再び挑戦すべきだと一念発起したのである。それは町にある方々のバーを順番に巡り、最後の店「ワールズ・エンド」までに、12パイント分のビールを飲み干す「ゴールデンマイル」というハシゴ酒であった。ところが、昔と相も変わらぬゲイリーとは裏腹に、4人はそれぞれが仕事と家庭を持つ、いわば普通の中年男として、社会に揉まれながらも、地に足の着いた生活を送っていた。20年ぶりに突然訪れてきたゲイリーの提案と、何よりその幼稚さを引きずる風貌に、4人は誰しも戸惑うのだが、ゲイリーに押し切られ、挑戦に付き合うことになる。久しぶりの再会を果たした5人はニュートンヘイヴンへ直行。到着するやいなや、早速ハシゴ酒を開始するのだが、5人は町全体を覆う妙な違和感を覚えるのだった。

40過ぎの中年オヤジ5人組がハシゴ酒に帰った故郷の町は、なぜか宇宙人に侵略されていたという、荒唐無稽でありながら、ユニークで痛快なSFコメディ。アル中ムショクのゲイリーは幼馴染の4人を説得して、ハシゴ酒の記録に再挑戦する事に。4人はそれぞれがそこそこに成功している社会人で、ゲイリーなんかとは住む世界が違うのだけど、酒が進むにつれ普通の酔っぱらいオヤジと化していく。ひょんな事からゲイリーが喧嘩を始めた相手が、なんとロボットであることが分かり、さぁ大変。そう、この町は長らく宇宙人に侵略されており、住人たちの大半が、住人自らのDNAを元に生成されたロボットと交換されていたのである。町から脱出を図ろうとする4人に対し、このまま気づいていないフリを装って、ハシゴ酒を最後まで続けるべきだと主張するゲイリー。この辺、ちょっと強引なのだけど、最後の店「ワールズ・エンド」に到着するまでに、宇宙人の計画やロボットの性質なんかが分かってくるという仕掛け。銀河を股にかけて侵略を進めている宇宙人にとって、地球はその一つに過ぎず、破壊ではなく入植の様な手段を採っている模様。基本はSFながらも、40過ぎたオヤジ達が酔いに任せて愚痴ったり、思い出を語らったり、焼けぼっくい的展開があったりと、ストーリーが独特なら、見せ方も斬新で、非常に見応えのある傑作だったかなと。いやぁしかし、アル中以外は身につまされちゃうな、成長しないゲイリーの姿は・・・

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